昨年はauのみで公式サイト展開を行っていたが、年初に多キャリア展開、多プラットフォーム展開を掲げ、今のところウィルコム、Yahoo!コンテンツストアへの進入を行った。今後も既存の他のキャリア、新しく興るキャリア、新しいポータル+課金回収代行プラットフォームへの横展開を拡大していきたい。
特に、新興キャリア・プラットフォームにおける公式サイト展開は、早い者勝ち的な要素が強いので、リスクを取り、早期に積極的に行っていきたい。
当然ながら、中期的には海外市場への展開も視野に入れている。
その一環として、中国のモバイルコンテンツ市場について調べている。
中国市場への進出なんていうと、元商社マンとしてはドキドキワクワク血が騒ぎますがな。
中国のモバイルコンテンツ市場に進出している日本のCP(コンテンツ提供企業)は多いが、成功しているところは少なそう。政治リスクは極めて大きいが、他の業界と比べて特段にキツイという訳でもなさそう。中国市場でモノ・サービスを売ろうとしている商社、メーカはどこも試行錯誤しながら苦労している。内地のモバイルコンテンツ市場と比べるとまだまだ未開段階であるだけに、早期に進入することが出来れば、得られる果実もとても大きいものとなろう。
【中国の2つのキャリア】
・China mobile 中国移動通信
・China unicom 中国聯合通信
この2社による寡占状態だ。
中国移動は、国営のChina telecom 中国電信から携帯電話部門が分割して出来た。携帯電話専業。言うならば、ドコモのような会社。
中国聯通は、各業界の国営企業が出資し合ってつくった通信会社。長距離電話通信も手掛けている。言わば、KDDIのような会社。
ともに上場企業だが、株式のかなりを政府が持っている国策企業である。激しく競合しあう関係ながらも、相互にトップレベルの人事交換(というか、片方の役員が、相手方の社長に人事異動させられて”出世”したり、みたいな)もあるという、中国特有の不思議な世界らしい。
【キャリアのシェア変動】
中国移動通信 中国聯通
1999年 88%
2000年 17%
↓
↓
↓
2004年 65% 34%
元々、中国移動通信が独占だった市場に中国聯通が参入し、徐々に伸してきているという状況である。
キャリアの免許制度は、州ごとに分かれている。
【端末普及台数】
2005年に5,860万台増で、3.9億台に達した。
(ちなみに固定電話は3.5億台)
人口当たり普及率は30.3%。
ヨダレが出そう・・・
【コンテンツ市場の成長過程】
2002年まではSMSのみ。
2003年から、いわゆるi-mode的なモバイルコンテンツプラットフォームがスタート。
2004年時点でモバイルコンテンツ市場は、84億RMB。
2005年、年初時点での予測値が123.5億RMB。
2006年6月より、3Gがスタートする。
(2005年の予測値以降の数字は入手できなかった)
ここで、コンテンツ市場総額を端末台数で割ると、コンテンツARPU(average revenue per user)が算出できる。
123.5億RMB / 3.9億台 = 31.7RMB
尚、1RMB = 14.8JPYなり。
つまり、2005年のコンテンツARPUは、469JPYだ。
そんなに低いという感じはしないね。
翻って内地の市場を見ると、
KDDIのデータ通信ARPUは1,740JPY、NTTドコモのは1,870JPYだ。
(2005年の各社のアニュアルレポートより。パケ代含む)
【CP概観】
公式CPは、200~300社しかない。
たったの!
内、全国配信免許を持つのは、30~40社。
たったの!
しかし、この「全国配信免許」なるものが、どういうものなのかまでは、今は未だ調べきれていない。
SP(サービスプロバイダ)と
CP(コンテンツプロバイダ)
と2つの業態(?)に分かれるらしい。
SPは、政府のライセンスを持つ企業。
いかなる種類のライセンスなのか、SPとCPの違いは何なのかは未だ調査中。
独資(100%外資)でもいけるのか、J/Vじゃないと入れないのかも調査中。
僕が一番関心があるのは、中国の携帯が日本で国際ローミングできるようになるのはいつかという点です。
日本の電波の規格は特殊らしいから、無理なんすかねえ?
3G携帯を使えば、中国の携帯でも日本で使えます。
手順は、
1.中国の全球通SIMカードを用意します。
2.WCDMA対応携帯(SIMフリー)を用意します。
これだけで、中国の携帯が日本で国際ローミングできるようになります。
ただ、料金を考えると、国際ローミングの意味があまりないですが。。。
中国に入るにはJ/V +αが必要かな~
前の会社で最初に中国に進出したときには、J/Vだったけど、それだけではダメで人を育てた瞬間に大量退職。
2回目に大連市長の息子を総経理にして政治的に対応したらそこそこ定着しますた。
日本よりもはるかに政治的な動きが必要と認識しています。
BOBさんご無沙汰しております。
いつもブログ拝見しております。
SP、CPの違いの記事も拝見しました。ありがとうございます。