中国モバイル市場もろもろ

2,3年後のメシのタネを探しに、市場調査に3連休で北京に来てる。
中関村、ケータイ販売店、チャイナモバイル・チャイナユニコムの直営店などを回ってきた。

以下、順不同、非体系的にメモ書き。

キャリアは、
チャイナモバイル
チャイナユニコム
の2社寡占。
ただし、地方に行けば規模の小さな有象無象のキャリアがたくさんある。

チャイナモバイルのシェアが圧倒的。あらゆる面で料金は高いが、ケータイとしてはデフォ。
チャイナユニコムは、ディスカウンターかつチャレンジャー。地下などで電波が入りにくい、安い、学生がよく使っている、というイメージ。
チャイナモバイルかチャイナユニコムかは、電話番号を聞けば判断できてしまう。

社会人のくせにチャイナユニコムだと、なにそれだせー!というイメージ。

よく使われている有料コンテンツは、天気予報(5元/月)、交通情報、QQ(トップシェアのメッセンジャー・チャットアプリ)

着メロなどは、PCでダウンロードして、USB経由でケータイに取り込む、という使い方が一般的。

北京だと、中高生でもケータイ普及率は100%

端末購入と、携帯電話回線契約(物理的には、SIMカードを買う、ということ)は、別々である。

端末は、普通の人は、端末ショップで買うのが一般的。
国美(電器屋)
金飛鴻(ケータイショップ)
電信通(ケータイショップ)
のような、端末ショップ。

中関村は、マニアックな街で、商品知識がない素人が買いに来れるような場所ではない。ちなみに、「北京のアキバ」と形容されることも多いが、そのようは雰囲気はまったくない。闇市から発祥した小さい建物ごちゃごちゃ立ち並ぶ秋葉原と異なり、中関村は大きなテナントビルに小さい店がたくさん入居している。
(そういえば、台北の光華商場もこんな感じですね。)

端末メーカは、
一番人気のシェアトップは、NOKIA
ついでモトローラ
サムソン(女性向けでデザインは良いが、機能はいまいちというイメージ)
ソニエリ(若者向けで、音楽再生機能が充実しているというイメージ)
他に、中国国産メーカが多数。

端末の値段は、600~5,000元くらい。
平均は、2,000元くらい。

SIM契約は、番号によって値段がまったく違う。
8がつく縁起のいい番号は、べらぼうに高い。
チャイナモバイルは、100元~1万元
チャイナユニコムは、60元~

電話料金の支払いは、基本的にはプリペイド。ビジネスコースのみ、後払いもある。
支払い方は、街中でプリペイドカードを買って、コールセンタに電話してプリペイドカードのパスワードを告げ、チャージするという仕組み。

料金体系が複雑。
学生コースなどもあるし、細かいのだが、体系的なパンフレットは、販売店、キャリア直営店にすら置いていない。
キャリアによる請求ミスも多い。
従って、「あとから膨大なパケ代を請求されるとイヤだから、よく分からない機能は使うのは止めておこう」ということになりがち。
→キャリアが、料金体系をシンプル化、明瞭化すれば、ARPUは上がるかも。

音声通話、パケット代、コンテンツ代を含めたARPUは、100~200元くらいらしい。

ほとんどが2Gで、3Gは、端末も、回線設備も、ほとんど普及しいない。
そもそも、端末はほとんど売っていない。

ユーザは、3Gにかなり夢のような期待を抱いている模様。
「回線速度は速くなり、コンテンツもたくさん使えるようになるから、早く3G使いたい!」という感じらしい。逆に、端末メーカ、キャリアが、ユーザの期待に追いつけていない。
「FOMAは電波が通じづらいし、サービス内容も端末機能もはまったく同じだから、MOVAの方がいいや」というユーザが多くて、キャリアが2G端末の販売を終了しないとなかなか3Gへの切り替えが進まなかった日本市場(ドコモ)とは異なる。

小霊通(PHS)もかなり普及している。
基本料金が高いが、通話料は安い。
自宅に備えて、2コ持ち用として使うことが多い。
端末機能も充実してきており、ケータイとほぼ変わらなくなってきた。
代表的キャリアは、中国網通(CNC=チャイナネットコム)。

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