某政党のタウンミーティング

 twitterで繋がった地元の市議のお誘いを受け、某政党のタウンミーティングに行ってきた。

ちなみに、私は自民党員であり、この某政党の支持者ではない。その旨は予め申し述べたのだが、オープンな場なので党籍は関係なく歓迎します、とのこと。

自民党のものも含めてこの種のイベントへの参加は初めてであり、なかなか面白かった。


参加者は、モデレーターは件の30代前半の若手市議と、40前後の若手代議士。客側は、ジジババが多い。基本的に、なにか一言文句を言いたい的な人が多い。

お二人の市議、代議士は頭の回転が早い方で、どんな質問、コメントに対しても、ぱっぱと数字を上げてすらすら回答し、捌いていく。政治家のトーク術というものがあるのだろうが、なかなか普段目にしないものであるだけに、これは為になった。



  • 数字を挙げて説明する。

数字というのは不思議なもので、ただそれが出てくるだけで発言に信頼感が出てきて、聞き手は何となく話に結論が出て解決したような気がしてしまう。

「うちの市は生活保護の受給が多い。少なからず不正受給があり、身近なところでもそういう事例はある」という、苦情とも感想ともつかないようなコメントに対して、「うちの市の生活保護受給件数は○△件。これは県内で一位。尚、近隣の他の市もそれぞれ上位○位~△位・・・」と数字を挙げて現状を説明すると、コメント主のおばちゃんは、それを聞いただけで何となく満足してしまう。



  • 非論理的な感情論、印象論は、受け止めた振りをしつつスルーする。

「貴党の税制改革は何もやってないし、酷いもんだ、公約破りだ」というジーサンのコメントに対して、「それは事実誤認です。具体的に○や△をやっています。公約違反があるならば、例を挙げてください」と論理的に反論を試みるも、コメント主のジーサンは「貴党の幹部の○△さんは俺の後輩だから、応援してるんだけど、俺はおたくらの税制改革はダメだと思うよ。とにかくダメだよ。」と、話にならない。

政治家は、こういう話が通じない人も相手にしなくてはならないから大変だ。

論理的な対話が出来ないと分かると、代議士は「分かりました」と一旦正面から受けた形を取りつつ、華麗にスルーしていた。



  • 論点がぼやけたコメントに対しては、自分に有利なようにテーマを絞り込んで回答する。

「公共事業がどんどん減っている。たしかに公共事業には費用対効果が測定しにくいし、公平性も担保しにくい。しかしながら景気対策として公共事業はそれなりに効果もあるけど、いかがなものか」という、質問とも要望とも苦情ともつかないようなコメント(これは実は僕だ)に対して、「公共事業もいろいろありますが、まずは土木。これは効果ないですね。短期的にはともかく長期的、本質的にはね。誰も使わない港とか道路とかダムとか造ってもしょうがないでしょ。それに対して・・・」と、論点を意図的に絞り込んで回答した上で、自説を開陳する。

公共事業といっても土木以外にもいろいろある訳で、例えば先の事業仕分けで話題になったスパコン開発への助成など、絞り込むことについて国民的コンセンサスが取れていないようなものもある。これらも含めた議論になると、話は長くなるし、もちろん結論は簡単には出ない。ある程度コンセンサスが取れていて、反論しにくい「土木の公共事業は効果ない」という回答で、スパッと話を終わらせる。






平日夜遅く、あるいは休日に、話が通じない人、とにかく文句を言いたいじーさんばーさんを相手に、にこやかに応対しなくてはならないのだから、政治家て大変な仕事だな。あらためて。

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