熊本市のフィルムコミッションを視察

2013年11月6日(水)、蕨市議会 総務常任委員会の一員として(そう言えば、私、副委員長になっております)、熊本県熊本市に、フィルムコミッションの視察に行ってきました。

 

フィルムコミッションとは

TVドラマ、映画、CMなどの撮影ロケ地としての誘致活動、支援活動のこと。
非営利で行うことが原則。
主に、ノンフィクション・創作物の動画に対して行われる。ニュースやドキュメンタリとして取り上げられることを誘致する訳ではない。
行政自身が一部署を設けているケースもあるし、観光協会、商工会議所などの民間非営利団体が行っているケースもある。
目的については、千差万別かと思う。

 

蕨市の映像制作撮影場所誘致における問題認識

蕨市の市役所本庁舎は、昭和30年台に建てられた、4階建てのボロいかわいらしい建物で、最近、よくTVドラマの撮影に使われる。
何故か警察署として擬装されることが多い。つまり、「蕨市役所」という看板は隠され、蕨市役所であることをアピールすることは出来ていない。
市民は「うちの市役所が出てる~(*゚▽゚)ノ」と喜ぶが、ロケ隊が市内に宿泊していくわけではなく、現状では経済効果、広報効果は皆無。

これを、予算を付け、何らかの目標を設定してテコ入れするべきなのかどうか?
今のまま来る者拒まず程度の受け入れ体制でやっていくべきなのかどうか?

 

熊本市のフィルムコミッション

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シティプロモーション課のスタッフから説明をお聞きしているところ。

元々は民間非営利団体が行っていたものを、市に移管した。
専任スタッフ3人 。
目的は、交流人口の増加(ロケ地巡りなどの観光客増)。
定量的成果目標は、特に設けていない。
ロケ隊の宿泊費、糧食費が地元に落ちるため、このための経済効果が得られている。

最近は、熊本市を舞台とするドラマであっても、ほとんど東京近辺で撮影することが多いらしい。

積極的な売り込み、営業活動というのはなかなか難しく、結局は人と人との繋がりの中で仕事を進めていくようなイメージらしい。

官公庁、特に警察との折衝を含むため、民間非営利団体がやるよりも、行政の一部署が行う方がベターではないかとのこと。
但し、人に引き継ぎにくい人脈で回していく仕事なので、異動がある行政組織には難があるとのこと。

 

所見

蕨市の場合は、本格的にテコ入れするにしても、期待できる効果はロケ隊の糧食費(弁当、飲み物など)が落ちることくらい。取り立てて観光資源がある訳でもないので、現状規模の拡大も難しそう。

ということで、現状通り、来る者拒まずで受け入れつつも、取り立ててて積極的な誘致を行う意義は無いなと思いました。

 

 

おまけの写真
熊本市内のマンホール
熊本市内の下水用マンホール。
真っ赤な肥後椿が美しいマンホールです。
熊本というと赤色なイメージですよね。


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