ツール・ド・美ヶ原というヒルクライムのロードレースを走ってきました。
ヒルクライムというのは、ようするに、ひたすら自転車で坂道を登っていくだけ、というレースです。
人類の歴史は、神への挑戦の記録である。
私は、臨済宗建長寺派の仏教徒ですが、時間とか空間とか物理的な制約とかを超越した、何らかの絶対的な存在を信じています。「絶対的な存在」というのは、いわゆる、キリスト教とかイスラム教とかの一神教でいうところの「神」に近い概念なのだと思う。
これは、仏教の教えとは矛盾しないと思う。
この前、京都の清水寺に行ったときにも思ったのだが、あの清水寺という建築物は、仏教的な発想による、自然への挑戦=神への挑戦なのだと思う。
ヒルクライム・ロードレースは、ありとあらゆるスポーツの中で、最も美しい。
それは、「人類の神への挑戦」の、最も美しい具体的表現に他ならないからだ。
人類の英知が生み出した乗り物の中で最も美しいロードレーサーを駆り、ひたすら重力に抗い、天を目指して登っていく。これは、人類が培ってきたテクノロジと、肉体と精神の限界をかけた、最もシンプルな形での、神への挑戦なのである。
そして、人類は決して神に勝つことは出来ず、この闘いには決して終わりはない。なぜならば、もしも人類が勝つことが出来るとすれば、それはその時点で既に神ではないからだ!
ツール・ド・フランスにおいても、マイヨ・ジョーヌの個人総合トップ選手よりも、マイヨ・グランペール(山岳賞トップ)をまとう選手の方が尊崇を集めるのは、上記理由による。
(個人トップとは言え、ツールの総合成績は実質的には団体戦のようなものだし。)
・・・というようなことを、美ヶ原の激坂をひたすらダンシングで登りながら、酸欠で朦朧とした頭で考えていますた。
すげーっ、かっこいいです。
へたれチャリダーとしては、ヒルクライムをやる人をマジで尊敬する。
んー、「しゃかりき」読み返したくなりますね。
ツーリングの時に話が出ていたレースですね。
自分は平坦な道を駅まで5分こぐだけで疲れてますが(笑。