所用で近くを通りかかったので、福島第一原発の近くに行ってみました。
出来るだけ行けるところまで行ってみよう、というノリです。
為念、公費視察ではなく、私費旅行です。
google mapのマイマップは、こちら。
福島県沿岸部に位置する、福島第一原発は、
海が東側にあり、山が西側にあります。
ルートは、ざっくり言うと、
南から海沿いルート、
北から海沿いルート、
西から山越えルート
があり、
今回は、北から海沿いルートにてアプローチしました。
上記地図の中の丸数字が、撮影場所です。
①海沿いの県道。
海沿い地区はかなり広範囲に津波をかぶったようです。
元々建物が多かった訳ではないようですが、おおむねガレキ処理はなされていましたが、ガレキ仮置き場を何箇所か見かけました。
②国道6号。
常磐線小高駅近くの大井交差点。
この地域は、現時点では、避難指示解除準備区域、ということになっています。
津波に流されたクルマや、壊れた建物がそのまま放置されていました。
本年2012年4月に訪れた三陸では見られなかった光景です。
(三陸では、損壊した建物には未処理のものもあったが、クルマは全て撤去済みでした)
この辺りは、人は歩いていません。
パトカーがそこかしこを走り回っています。
③国道6号、南相馬市と浪江町の境。
検問がありました。
警官3人。
尚、検問を見かけたのは唯一ここだけでした。
(他の箇所は、無人でバリケードが設置されていたのみ。しかし、大人が2,3人で手で移動することは出来ないくらいのしっかりしたバリケードでした。)
ここで引き返し。
④県道49号を鉄山ダムへと抜ける分岐。
南下して抜けようと思ったのですが、すべてのルートが閉鎖されていました。
⑤
南相馬市と浪江町の境。
吉沢牧場。
ここも閉鎖。
このエリアは、交通信号や街灯はついています。
人家には、人影はありません。
自動販売機の電源も切れてました。
たまに見かけるクルマは、警察車両か、私と同様に物見遊山な観光客が多いようでした。
警察車両はとにかくたくさん見かけました。
てれてれ走っている白色無地のワンボックスカーをばびゅーんと追い抜いて、気持よくサンキューハザードを出したところ、なんと赤色灯を回して追い駆けて来てビックリ。
長野県警の警官3人組でした。
特別警戒区域ということで、人がいたら必ずIDを確認しているとのことで、私のクルマの積荷もライトをあててチェックしていました。
治安はしっかり守られてます。
動物がウロウロしているので、スピード出すと危ないので安全運転でね、とのこと。
はじめまして、私は、原発から8キロの自宅から、避難中です。
この度は、現地を見ていただき、ありがとうございます。
本当は、ゲート内の警戒区域をみてもらいたかったですが、政府の許可無しでは、入れないですものね。
警戒区域は、絶句しますよ。
原発が事故を起こすと、収束する術が無いという、恐ろしい図です。
苦しい防護服を着て、我が家に時間制限付きで一時帰宅すると、我が家なのに・・・と切なくて悲しくて涙が止まらなくなります。
この現状は、皆さんに知っていただきたいです。
私達は、お金も何もいりません。
以前の自然豊かなきれいな街に戻りたいのです。
でも、あまりの放射線量の高さに、私達が生きている間は難しいようです。
こんな、思いは、私達だけでいいです。
他の地の原発が、事故のないように祈ります。
コメントありがとうございます。
地元の方の無念さは察するに余りあります。
警戒区域内についても、なんとか機会を作って行ってみたいと思います。
この度の福島第一の事故は本当に残念です。
今後10年くらいの我が国のエネルギー政策を考えると、原発再稼働は必要なものだと思います。いかにリスクをコントロールして事故の発生を抑えるかが肝要かと存じます。