podcastingで聴いている大前研一ニュースの視点で、大前氏が言ってた。
経済がある程度発展してくると、子供にピアノなどのそれなりのお金がかかる習い事をさせるのが流行る。ところが、更に突き抜けて経済が成長すると、他にもいろいろと娯楽やら教育やらお金をかけるものが出てきて、ピアノを習わせるブームが去ってしまう。
日本の場合は、ちょうど1979年、すなわち一人あたりGDPが1万ドル(を突破したタイミングであった。
そのあと、大前氏は、これからメインランド中国がGDP1万ドルに向かって成長していくので、ピアノが中国で数千万台売れるようになるかも・・・と結んでいるのだが。
(まあそれはそれとして)
私は1974年生まれだが、たしかに、2コ下の妹ともども、ピアノを習わされた。今でも調律しなくなって久しいカワイのピアノが実家のリビングルームに置いてある。
子供にピアノを習わせるなんて、親のミエだろ、と言い切ってしまうのはかわいそうだが、親が子供に「ピアノ習いたいかい?」と聞けば、好奇心旺盛な子供は「うん、やりたい!」と応えるに決まっているし、期待している親が「ピアノ楽しいかい?ずっと続けたいかい?」と聞けば、親を喜ばせたい子供は「うん、楽しい!ずっとずっとやりたい!」と応えて、実際には自分に向いてないとしても、自分で自分が楽しんでやっているものと思い込んでしまうものだ。
そもそもピアノに限らず楽器は、「取り敢えず、音を出すことが出来る」レベルまでならば誰でも出来るのかもしれないが、人に聴かせられるレベルにまで至るには、センスも努力も必要だし、本当にそれが好きであることが必要だ。僕はもちろんそうではなかったし、そんなピアノの神に愛されているような人は、もちろん、ごくごく僅かしかいないはずだ。
そんなの当たり前のことなのに、何で「ピアノを子供に習わせる」なんてことが、経済成長に伴ってブームになるんだろうね。
まったくもって不思議。
ヤマハのマーケティングが上手かっただけ?