中央プールの概要
屋外プール。
夏だけ営業。
夏休み期間以外は閉鎖。
かつては市が直営していたが、今は指定管理(運営を民間企業に外注)。
中央プールの歴史
昭和55年にオープンした。
海なし県埼玉ゆえ、当時は押すな押すなの芋洗いだったらしい。
民間にもプールがなかったし。
尚、塚越プール(現存)と北町プール(廃止して現在は老人介護保健施設グリーンビレッジ蕨が建っている)もほぼ同時期に出来たもの。
中央プールの現状
設備はボロボロ。
築三十年以上ゆえ、老朽化は否めない・・・どころかもうボロボロで、耐用年数はとっくに過ぎ、いつ使えなくなるかも分からないところを、だましだまし使っている、というのが正直なところらしい。
毎年あちこちが壊れるので、けっこうな金額を投じて修理している。
古いプールって、水周りが朽ちてくるから、大量に塩素使うようになるんだよね。私は塩素鼻炎なので、そういうの敏感に分かる。
子供の水遊びにしか使えない。
昨夏、初めて客として行ってみたのだが、レーンはコースロープで区切られていないし、子供がぱちゃぱちゃ水遊びしているような感じで、本気で泳げる雰囲気ではなかった(なので、泳ぐの諦めて、中に入らなかった)。
また、水深も浅いらしい。毎夏に市民水泳大会がこの中央プールで開かれているが、飛び込んた選手が水底にヒットして額を割ってしまったらしい。
残念ながら、高齢者向けの生涯スポーツの場としても、大人が本気でスイム練習する場としても不十分。
近隣に民間の供給が十分存在する。
戸田市に市営温水プールが出来たし、市内及び市外の通える範囲にも多数の民間の温水プール付きスポーツクラブが出来ている。ルネサンス蕨、ルネサンス北戸田、ユアー蕨、ジェクサー戸田公園、コナミ川口(ララガーデン川口)、コナミ戸田公園など。
私が通っているルネサンス北戸田にはウォーキング専用回遊プールもあり、主に高齢者が一生懸命水流に逆らってウォーキングしていたりするし、子供向けスイム教室なんかも頻繁に開かれている。
料金体系は、やはり安い。
一回数百円くらい。
民間のスポクラは、だいたいレギュラー(営業時間内いつでも使える)が月1万円くらい、ナイト+ホリデー会員が7~8千円くらいというのがこのエリアの相場だと思う。(都内とかだともっと高い)
ルネサンス北戸田で、私は主にプールと雨の日にトレッドミルだけ使っているが、やはり値段はそのくらい。加えて、個人ロッカーを1千円で借りている。
今後、中央プールをどうするか?
というような状況なので、今の状態のままならば中央プールは要らない、と思いました。
では、
建て替えるのか?
建て替えないならば、どうするのか?
実は、昨年平成22年12月定例議会において、隣接する保育園、図書館と合わせて複合施設とした上での温水プールに建て替えて欲しい、という請願が採択されている。
この請願には、私が所属する保守系会派 新生会は賛成しているので、私はこの考えを継承すべき立場にある。
市内の公共施設の今後
中央プールに限らず、昭和30~50年代の高度経済成長期に作った公共施設が市内には多数存在し、一斉に更新時期を迎えている。
市役所庁舎、中央図書館、市民病院など。
もちろん建て替えにはお金がかかるし、建替計画もなければ、そのための引当金、積立金もない。
もし建て替えるならば、借金をして(市債を起こして)、数十年かけて返済していく、ということになる。
市役所は現在、耐震工事を行なっているが、市民病院についてはまだ手付かず。
耐震工事っていういのもけっこう大きな金額がかかるので、手元にキャッシュがあるならば、いっそのこと耐震工事止めて建て替えてしまおう、というのも一つの判断かと思う。
(この金額については別途ちゃんと調べます)
市の歳入が年々細くなり、今後復活する見込みも見えない中で、「すべての公共施設を、可能な限り延命しつつ、順次建て替える」ことが果たしてベストなのか?
場合によっては、ある施設について「建て替えを諦める」=「廃止する」判断も必要なのではないか。
(北町5丁目のプールの廃止は、何が判断のトリガーだったのか分かりませんが、適切な判断だったと思います)
市内の公共施設を今後どうするか考える上で必要なこと
①現状を把握する。
昭和30~50年代に建てられ、更新時期を迎えている公共施設全てそれぞれについて、後何年使えるのか、そのための追加的な維持コスト(本来発生する維持コストに加えて必要な補修コスト)はどのくらいなのか。
②それぞれの建替費用を調べる。
建て替えるとすれば、それぞれ幾らかかるのか。
③優先順位をつける。
1から10まで優先順位をつける。
蕨市の歳入の今後の予想(中期経営計画レベルの5年程度の予想ではなく、20年くらいの予想)を元に、どういう順番で、どのタイミングでどの施設の建て替えを行うのか、どれを諦めるのか、話し合って判断していきましょう。