蕨市議会 9月定例会の議案についてメモ(2)

続いて、決算認定10件について。
こちらのエントリからの続きです。)

文字通り、22年度の決算内容を認めるかどうか、ということです。
歳入についても歳出についても、22年度は既に終わってしまっているので、今さら「認めん!」と言い張っても、やり直せる訳ではありません。

「認めない」=「市長への不信任」といったニュアンスのものになります。



10件の内訳は、
一般会計
特別会計7件
公営企業会計2件



一般会計だけで230億くらいの規模ですので、ボリュームもかなり大きいです。
一般会計と特別会計の「決算概要報告書」だけで、厚さが13mmあります。

蕨市 平成22年度決算概要報告書

内容も、企業会計とは違うので、読み進めるのになかなか骨が折れました。
(自治体の会計については、一度しっかりと体系的に勉強しないとまずいな。)





この種のドキュメントをじっくり読み込んだのは初めてでしたが、新鮮に感じたのが、

・BSが、ない。
財産調書というのがあって、土地、建物のリストはあるんだけど、簿価も時価も載っていない。このドキュメントとは別のところで当然簿価は管理していることと思うが、あまり時価評価という概念がないようだ。なので、固定資産についても、減価償却という概念がない。

・PLも、ない。
「決算書」の各項目は、単純にお金の出し入れを記述した出納帳のようなものだ。歳入についてはキャッシュインベース(未徴収分は控除されている)だけど、歳出は発生ベースなので、キャッシュフロー計算書とも違う。

・税金を、払わない。
ビジネスの現場であれば、どうやって税金の支払いを少なく済ますかに四苦八苦するもの。自治体は、収入が税金なのであって、自ら税金を払う訳ではない。税金は受け取るものであって、支払うものではない。当然だけど、なんか新鮮な感じがした。
22年度は歳入より差出が少なくて、910M余ったのだけど、これは当期純利益ではないので、この金額に対して税金はかからない。

・歳出の全項目に、充当財源が明記されている。
「お金に色はない」とはいうものの、かなり意識されていることが分かる。





さて、22年度決算についてですが、ぶっちゃけ、全部読み込むことは出来ませんでした。
本日16時が議案質疑の発言通告期限で、間に合いませんでした。水道事業会計、市立病院事業会計などは、ざっと目を通すことすら出来ませんでした。

一般会計、錦町区画整理事業特別会計(地元なので)のみ目を通し、特に気になったところだけ9点だけピックアップして質疑することとし、先ほど発言通告書を議会事務局に提出しました。

質疑内容については、本来であれば、市役所の各担当部署と事前にすり合わせておくべきところだったようですが(知らなかった)、本会議までにこれからすり合わせを行うことになります。

内容は、まだオープンになっていない情報なので、今はここにはアップしません。本会議における議案質疑は2011年9月7日ですので、その後にアップします。

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