裁判の傍聴に行ってきた。

『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』というマンガがあったけど、あれ読んで以来、本物の裁判を見に行きたいと思っていた。


今までは機会がなかったけど、弁護士の悪友の手引きで、今日、ふと思い立って行ってきた。
さいたま地裁へGo!
浦和の県庁の目の前に裁判所がある。
まともな人なら、赤キップをくらったときくらいしか行くことはなく、一生縁がない場所かもしれませんね(為念、冗談です)。
建物は、いかにも役所とか公官庁関連という感じ。内部は、暖房の設定温度を抑えているためにかなり寒い。
直接行くと、当日の裁判がどこの部屋で何があるかが貼り出してある。
傍聴したい人は、直接勝手に裁判をやっている部屋に入っていけばいい。
いちいち何のために来たのか? 平日の真昼間からおまえそんなにヒマなのか?とか聞かれることはないし、名前を書いたりする必要すらない。
途中入場、退場も自由。
但し、私語は厳禁。ダボダボジャージの刑事被告人の友達らしい人たちがこそこそ傍聴席で話していたら、裁判長に注意されていた。
ビジネス案件、損害賠償請求
民事のビジネス案件は、基本的には裁判の場が開かれる以前に、弁護士同士で話し合ってほぼほぼ結論が出ているものらしい。
裁判の場で行われるのは、儀式的な書類のやり取りが中心となり、見ていて面白いものではない。
今日見た案件は、一件当たり4,5分で終了し、流れ作業で次から次へと処理されていた。
(それぞれの案件が一回で終了する訳ではなく、何回かに渡って行われる)
裁判長はぼそぼそしゃべるし、各席にはマイクが付いているけどスピーカと繋がっているわけではなく単なる録音用のようで、よく聞き取れないし、そもそも事前に書類を読んでいることを前提としたやり取りなので、書類が手元になく読んでもいない傍聴人には中身はよく分からない。
当日裁判リストによると、被告が消金のものが多く、未だに過払い金返還請求ブームは続いているようだ。
離婚
これはなかなか面白かった。
40代後半くらいの夫婦。思春期の子どもが2人いるらしい。
ビジネス案件と同じく事前情報は配布されていないのだが、30分くらい聞いているだけでも何となく全容が類推出来る。
奥さんが原告(離婚したいと申し出る)、旦那さんが被告。
どうやら双方ともに離婚すること自体に問題はないようで、親権か慰謝料か条件面を争っているような感じ。
離婚の原因となった「奥さんの不倫」が事実か否かが争点となっている。
奥さんが「私は不倫した」と旦那さんに告白したことが、離婚が決定的になったポイントだったようだ。ここまでは双方認めている。
しかしながら、奥さん側は「不倫告白は、どうしても離婚したかったため、相手に離婚を決意させるためにでっち上げた話だった」と主張する。
旦那さん側は「トイレにこもってずっとメールを打っていたり、定時に終わる仕事のはずなのに帰宅が24時過ぎることが急に週2回以上になったりしたし、5人と不倫した旨の告白を本人から聞いた。うち2人については名前も聞いている」と主張する。
どろどろしてて気分が悪くなりそうだったので、ここで退場しました。
刑事 タイヤ窃盗
レゲエ頭のアフリカ系外国人が被告人。
日本国内で中古車を買い付けて海外に卸す商内をやっているらしい。
案件は、タイヤ20個、五十何万円ぶんだかを盗んだ、というもの。
警察官(かな?)に常に付き添われていた。
日本語話せないようで、英語の通訳がついていた。通訳は裁判所事務員の隣りに座っているので、被告人のコストではなく、裁判所の運営コストの中で賄われているらしい。
今回は、最終回の判決。
執行猶予付きの懲役刑がついていた。
刑事 窃盗 + 公務執行妨害
たまたま見たのは、(おそらく)取り調べをした刑事さんが証人として立っているシーン。
検察官と弁護側弁護士がそれぞれ代わる代わる質問をしていた。
どんな公務執行妨害をしたのか分からないが、取り調べの様子を明らかにすることが主眼となっていた。
刑事さんは取り調べのプロなのだろうけど、証人台に立ち、左右から検察官と弁護士に挟まれ、前から裁判官に見下ろされ、事務員に凝視され、質問に対してなかなか応えが口から出てこず、しどろもどろだった。
まあ、そんなわけで、何の教訓もないのですが、かなり楽しい体験でした。
ヒマ潰しに最高のエンタテインメントだと思いました。
(私はヒマではありませんが)

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