読んだ本『検索エンジン戦争』

SEOコンサルティング会社のECジャパンのジェル・ルート氏の著作。

検索エンジンビジネスの「過去の歴史」を俯瞰して書いてある。この当たりを、一通り手っ取り早く知識として仕入れたい方には最適な本。

2005年8月に、全篇書下ろしにて発刊されたとのことだが、情報は古過ぎ。


最後の章にて、検索エンジンビジネスの水平拡大(世界中の本の全文サーチ、衛星写真などへの展開)と垂直拡大(RSSフィードなど)というフレームワークが提示されている。既に使い古されたものではあるが、今後、この業界の未来を予測していく上での分類学として、役に立つものである。

検索エンジンビジネスに関しては、このblogでも何度も取り上げてきているが、テクノロジorientedな世界から、完全に資本集約型の世界に移行した感がある。

もちろん、登場当時ののGoogleのPageRank(TM)のような、画期的なテクノロジが彗星の如く現れ、あっという間に市場を席巻してしまう可能性も、未だに、なきにしもあらずではあるが。

ところで、検索エンジンビジネスでは、まだまだ巨大なエアポケットが存在する。この存在に気づいている人は、けっこう多いと思うのだが、まだGoogleやらは本格的には力を入れてきていない。
何らかの形で参入できないかどうか、ただ今調査中です。
当初はテクノロジorientedな形で市場が開拓されていくことになろうが、すぐに資本集約型の競争に移行することは目に見えてる。そもそも、我々はテクノロジ会社ではなくて、企画・マーケティング会社だし・・・という点も含めて、どのような形で関わっていくべきか、考え中です。


読んだ本『検索エンジン戦争』」への1件のフィードバック

  1. 検索エンジン戦争

    検索エンジン戦争 著者:ジェフ・ルート,佐々木 俊尚販売元:アスペクトAmazon.co.jpで詳細を確認する マイクロソフトがグーグルに脅威を感じたり、検索エンジンが日経ビジネスの特集記事を飾ったりということがあまりピンと来ていなかったのだが、そういえばWEBを見る

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