議会のヤジは別に悪いものではない。

野田首相のくだらない冗談を取り上げた記事で、内容はどうでもいいものなのですが、

要するに背景には、
・国会(議会)にはヤジが多い。ヤジは良くない。
という考え方があります。
何でヤジがそもそも良くないのか?
というと、
・意見があるなら、適切な手段で表明するべき。
・適切な手段によらずに意見を表明するのは、良くない。
という考え方があります。
場合によっては、暴力に発展してケガすることもありますしね。
そもそも、まともな大人ならば、学校教育において
・発言は、手を挙げて、先生に指名されてからすること。
・教室でおしゃべりするのは、良くない。
と習っているはず。
これは世間一般の常識的な感覚で、私も同じように考えていました。
蕨市議会議員を1年間務めてきて、ヤジにはヤジなりの効用がある、ということを理解致しましたので、私の考えをここに開陳します。

議員同士が議論し意見を表明し合う機会は少ない。

実は、議会は、議員同士が議論する場ではありません。
議会は、議員と行政側(地方自治体ならば首長・執行部、国ならば大臣・官僚)とが議論する場です。
議員同士が公式に議論する状況というのは、ほとんどないのです。
もちろん、議場の外で、非公式に議論、雑談するのは勝手ですし、そういう機会はたくさんあります。
同様に、他の議員の意見に対して、「賛成!」、「反対!」、「○×」といった自分の意見を表することは、公式には一切出来ません。

議員が意見を表明するチャネルは多い方が良い。

議場という公式な場で、正当な手続きによらずに非公式に意見表明出来る(事前通告は必要なく、議事録に残らない、党議・会派拘束に縛られない)、というのがヤジであり、このような中間的な性格の意見表明チャネルは、他にはありません。
この中間チャネルの存在は絶妙です。
本来、議会は手続きの正当性を重視しなくてはならないので、民間の視点で見ると無駄が多いのですが、ヤジのような中間的意見表明チャネルの存在が、効率を高めるという状況は、必ず出てくるものと思います。
(ちょっと抽象的な説明ですが)

もちろん内容や言い方による。

品位に欠ける言い方はいかがなものかと思います。
「うっせーばーか!」、「引っ込めバーカ!」とかははダメです。
ユーモアが必要なので、たかがヤジ発言一つであっても、人としての格と器が問われます。
要は、議論を効率良くするためのものならば、OKかと考えております。
ヤジという言葉のイメージが悪いんですよね。
ここで思い出されるのが、浅草ロック座で見たテープ投げであります。
ストリップ嬢の決めポーズの瞬間に合わせて、ステージの横の方からしゅぱぱっ!と優雅に半弧を描きながら空中を飛び交うテープ。嬢の髪に届くか届かないか・・・という瞬間にしゅるしゅるっと鋭い速さで放ち手によって回収される。
まさにあのワザはアートでありました。
あのテープ投げ、会場を盛り上げるための劇場側の演出ではなく、あくまでもファンによる無償の行為なのだそうです。
まさにアートです。
私は、まさにあのテープ投げのようなヤジを飛ばしたい。
「ヤジ」ではなくて、これからは「テープ投げ」と呼べばマイナスイメージも払拭されるものと思います。

議会のヤジは別に悪いものではない。” への1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です