昨日、令和7年(2025年)9月20日、拉致問題を考える埼玉県民の集いが、埼玉会館小ホールでございました。
埼玉県議会 拉致議連の一員として参加しました。
埼玉県には多くの拉致被害者・特定失踪者が下ります。
そのうち、蕨市には、井上克美さん、水嶋弥寿志さんの2名の特定失踪者がおります。
埼玉県は、全国の都道府県に先駆けて拉致条例(埼玉県拉致問題等の早期解決に向けた施策の推進に関する条例)を制定するなど、積極的に拉致問題に取り組んでいます。
今年の拉致問題を考える埼玉県民の集いには、2002年小泉訪朝に際して帰国した5名の拉致被害者のうちのお二人である、
- 蓮池薫さん
- 曽我ひとみさん
の講演がありました。
拉致被害者本人の生の講演を聞ける機会はなかなかありません。
今年のこのイベントは、例年以上に希望者が多かったようで、満席の盛況でした。
昨年、令和6年(2024年)4月、自民党県議団 拉致問題の解決検討プロジェクトチームの事務局メンバにて視察に訪れた、柏崎市の海岸。
蓮池夫婦(拉致当時は未だ結婚していませんでした)は、昭和53年(1978年)この海岸でデートしていた時に、北朝鮮に拉致されました。
蓮池薫さんは、今は新潟産業大学の教授で、教えるプロであるために、ホワイトボードを用いた解説は分かりやすいものでした。
小泉訪朝からも23年が経ちました。
やはり年月が経つにつれて、世論の関心が薄れていることが課題となっております。
蓮池さんからは、「若い人たちが決して関心を持たない訳ではない。拉致問題を若い人に話すと、憤って熱心に話を聞いてくれる。だからこそ、啓発活動を強化しなくてはならないんだ!」という力強い話がありました。
私としても、議会活動を行うにあたっての、今後のヒントになりました。
曽我ひとみさん。
北朝鮮での暮らしは、とても貧しく、苦しいものだったとのことです。
彼の地では白い米は見たことがなく、虫や小石を取り除くのが日課だったそうです。
拉致被害者・特定失踪者のご家族の皆さんとともに。
ご家族もかなり高齢となり、一人また一人と、足腰が弱ったり病気になった入りして、このようなイベントに参加することができなくなりつつあります。
拉致被害者の身柄の奪還は、まさに時間との闘いであります。
会場でのパネル展示。






