「サーチ」を制するものが、次代を制す?

http://www.sem-research.jp/sem/google_2004/20040519154138.html
MSは次期OS「Longhorn」開発において、サーチ(ローカルPC内の情報サーチと、インターネット上の情報のサーチの両方)に力を入れているそうだ。
Googleは、インターネット上の情報のサーチでは超強力プレーヤだが、ローカルPC内の情報のサーチが出来るようなソフトウェア(?)を開発中とのこと。
他方、AmazonはA9なるものを開発しているし、GoogleはFroogleベータ版をリリースし、コマース分野においても、サーチの覇権争いが激化しつつある。

世の中的に「サーチ」が大きなテーマとなりつつあるようだ。

これらの状況の底流を考えると、以下のような感じではないだろうか。

世の中の人々の、商い立ち上げのプロセス、消費行動のプロセス、あるいはそんなに大げさでなくても、「何かする」ときの流れというのは、だいたい以下のようなものだろう。

①課題設定、問題認識。

②仮説を考える(問題の理由、現状どうなってるか、解決策は何か)。

③仮説を立証するために調べる。

(仮説が正しかったら)
④解決策を考える。

⑤解決策を実行する。

⑥結果の検証をする。

①へ戻る。

よく言われる「Plan → Do → See」の類と同じことなのだが、上記は今、テキトーに書きました。ロジカルシンキングの類の本を読めばより適切な言葉で説明してあると思うけど。以下も、ディテールは若干テキトーですが、大筋は合ってると思います。

で、上記各プロセスごとに必要なスキルというか素養というか、は何かというと、

①、②、④
地アタマの良さ。後は、ヒラメキ力とか。天才だったら元々持ってる。凡才であれば、頭良くなれるように、各人の独自の方法論を見出して、頑張るしかない(滝に打たれるとか)。


営業力、マネジメント力、人脈、コミュニケーション能力など。
これは努力でなんとかなるでしょう。これらを身につけるための方法論もけっこう世の中的に確立しているのではないでしょうか。とは言え、好き嫌い、向き不向きはあるので、ダメな方は、この分野が得意な人と組めば良い。


特にたいしたスキルとかは不要。
会計の知識とか、excelの使い方とか、せいぜいその程度のもん。

と、①、②、④、⑤、⑥のプロセスについては、上記のような状況な訳です。
で、③について。

この「調べる」というのも、従来は方法論が確立されていた世界な訳ですが、ここ数年、諸々の外部要因が劇的に変化したので、従来の方法論が通じなくなった。

具体的に変化した外部要因としては、

・情報のボリュームの増大。
物理的に記憶媒体が安くなったからということもあると思うけど、情報量が飛躍的に増えつつある。昔なら記憶媒体を買い足すのがもったいなくて捨てていたような情報も、全て取っておけるようになってきた。

・情報への接続経路の変化。
従来は紙ベースでしか存在せず、従って物理的にしか接続できなかった情報が、どんどんデジタル化されつつある。例えば、もはや個人の写真はほぼ100%デジタル化した。P2Pのメッセージングも然り。ケータイでのコミュニケーションは、音声電話からメールへと移行しつつある(音声電話もデジタル化できるけどw)。

・ネットワークの変化
当たり前だけど、個々人が、ほぼ100%ネットワークに常時接続化した。ブロードバンドの普及、ケータイのパケ代定額化。

・何か他にもありそうだけど、取り敢えずこんな感じで。

ということで、従来の広義の「調べる」という方法論が通用しなくなってきたのが、ここ1,2年の状況ということなのだと思う。


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