昨日2013年8月28日(水)、蕨市 都市計画審議会がございました。
- 都市計画審議会の概要
市の都市計画の諸々について、以下のような流れで「審議」します。
1.市長から「諮問」を受ける
(これこれのテーマについて、話し合って、賛成か反対か意見を出してね。)
↓
2.担当部署に質疑しつつ、意見を出し合って話し合う。
3.賛成か反対か結論を出す。
↓
4.「答申」する。
メンバは13人おり、市内の有力者・実力者、市外の学識経験者の他、6人が市議会議員枠となっており、私 ほやたけし(保谷武)も審議員の一人となっております。
- 今回の審議内容
ざっくり言うと、「中央第一区画整理事業の廃止→まちづくりプランへの移行」の是非を問うものです。
中央第一区画整理事業は、蕨駅西口の商業地区(詳しくはこちらのマップをご参照)の街並みを綺麗に整理しようというものです。
この地区は、古い家がごちゃごちゃしていて、道路も狭く(成果に不便なだけではなく、消防車が入りにくいので防災面で劣る)、公園も少ない。
そのために、太い道路を引き直して、街並みを碁盤の目状にしよう、というものです。
平成7年にこの区画整理の計画が決まったものの、実際には全く何も進んでいませんでした。
中央第一地区まちづくりプランは、上記区画整理事業の計画の代替となるもので、ざっくり言うと、以下のような内容です。
・道路、街並みは基本的には今のまま。
・幹線道路はセットバックして、歩道を作る。
・公園を3つ作る。
・狭い道路は、隅切り(クルマが曲がりやすいように、交差点の角をカットする)を作る。
中央第一地区まちづくりプランについての地権者意向調査によると、87.8%が賛成とのことです。反対は9.8%で、反対の理由としてはそれほどクリティカルなものはありませんでした。
上記の「中央第一区画整理事業の廃止→まちづくりプランへの移行」は、地元地権者への調査、説明を何度も行った上で、既に昨年2012年12月に決定しております。
今回の審議会は、この決定内容について、事後的に審議するものでした。
- 審議結果
原案通り賛成ということになりました。
- 所見
新たな中央第一まちづくりプランは、計画上のスケジュールは、大まかに20年ということになっています。20年計画ということは、ほとんど「努力目標」みたいなもので、遅れる可能性は多々あります。逆に早く終わる可能性は低いでしょうね。計画実行が遅れたら不満を呼びますので、「20年~50年」みたいな書き方をしておいたが方がいいのではないでしょうか。
軽自動車しか通れないような細い道路、ごちゃごちゃした街並みというのは、生活は不便かもしれませんが、それなりに趣もあるものです。木造家屋ばかりで、一旦家事が起こればその地域全部が延焼してしまったような昔と違って、今は家屋の耐震性、耐火性も上がり、消防車も狭い道路に入っていけるように進化していますので、防災面での不安はおそらく昔よりは小さくなっているものと思います。