東中の卒業式がございました。

本日、令和5年(2023年)3月15日、蕨市内の全中学校において、卒業式が行われました。

卒業生、保護者の皆様、先生方、それぞれの地域社会の皆様、おめでとうございました。

卒業証書授与のイラスト(女の子)

 

私は、市議会議長として、東中学校の卒業式に出席させていただきました。

身が引き締まるような厳粛な雰囲気でありました。

校長先生曰く、中学校3年間の全てをコロナ禍において過ごした学年であり、集団活動を行ったり、所作を磨く機会が少なかったため、特にしっかりと卒業式の予行練習を行ったとのことですが、その成果は十分に発揮されていたものと存じます。

 

 

卒業式に私が来賓として招かれたのは、4年ぶりです。

コロナ禍における、縮小した形式での卒業式が未だに続いております。
コロナ以前であれば、小中学校の卒業式・入学式は、市政府、市議会、地域社会全体にとっての慶事であり、市における最も大切なイベントのうちの一つとして、多くの来賓が招かれ、盛大に行われたものです。
今年は、市議会からは議長のみが招かれ、他の議員は出席致しませんでした。
コロナ以前であれば来賓として招かれた、各地域の町会長、民生児童委員などは出席致しませんでした。

また、保護者は、各生徒当たり2人ずつまで、と人数が決められ、在校生も出席致しませんでした。

 

 

令和5年(2023年)3月13日からマスク着用が事実上、自由化されたことに伴い、
この卒業式においては、教職員・生徒は、マスク着用は各自の自由、外すことを強制はしない、というルールだったようですが、

・男子生徒は、全員がマスクをしていない。
・女子生徒は、ほぼ全ての生徒がマスクをしていた。ごく数人がマスクをしていなかった。

という状況でした。

 

これって、どういう心境によるものなんですかね??

市内の他の中学校ではどうだったのでしょうか?


蕨市立病院は、黒字化しておらず、安定経営でもない。

蕨市立病院事業の決算書を、平成22年度(2010年度)から12年間分、紐解いてみましょう。

決算書から、以下の数字を抜き出しました。

 

医業損益
企業経営における、営業損益に当たります。

医業損益 = 医業収益 ー 医業費用

 

経常損益
一般会計からの繰入金、県や国からのコロナ禍対策の補助金などが、医業外収益として加えられます。
医業外収益は、企業経営における、営業外収益に相当します。

また、借入金の支払利息などが、医業外費用として減じられます。
医業外費用は、企業経営における、営業外費用に相当します。

経常損益 = 医業損益 + 医業外収益 - 医業外費用

 

当年度純損益
その年度だけの特別な理由による、特別利益を加え、特別損失を減じたものです。
公立病院は法人税が非課税なので、利益が出たとしても「法人税を払う」という概念は存在しません。(消費税はもちろん払います)
当年度純損益は、企業経営における、当期純損益に相当します。

当年度純損益 = 経常損益 + 特別利益 ー 特別損失

 

従って、最終的な経営成績として評価の対象になるのは、「当年度純損益」ということになります。

 

平成22-25年度

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黒字の年もあれば、赤字の年もある、といったところですね。

 

平成26-29年度

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平成26年度は、経常損益は黒字ですが、会計制度が変更したことにより大きな特別損失を計上したために、当年度純損益は-6億9千2百万の赤字となっています。

 

平成30-令和3年度

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令和元年1月頃からcovid-19の感染拡大が始まり、全世界的に病院経営には大きなネガティブインパクトがありました。
令和2-3年度は、大きな赤字に沈んでいます。

 

ということで、例外的な平成26年度、令和2年度、令和3年度を除いたとしても、+87百万の黒字から、-78百万の赤字まで、黒字と赤字を行ったり来たり、上下に揺れ動いているといったところです。

 

とてもとても、「黒字化して安定経営となった」とは言えない状況です。

 

 

現職の頼高英雄市長は、折に触れて「自分が病院事業を、赤字から黒字に転換した、安定経営にした」の述べており、先日、2月28日の3月定例会 本会議においても、同じ趣旨の発言をしていました。

本日、3月3日に開かれた予算決算常任委員会 環境福祉経済分科会において、私が所属する会派の議員が、「何をもって、黒字化したと言うのか?」、「何をもって、安定経営というのか?」と、上記の市長の発言の真意について問い正したのですが、

 

代理として答弁した病院事務局の次長は、

・東日本大震災の影響で、産科の分娩件数が減ったから。
・平成26年度に会計制度が変更したので引当金の計上が必要になったから。

などという、損失が発生するに至った、それぞれの時期における特殊な要因を説明し、論点をずらしてはぐらかすのみで、市長の「自分が病院事業を、赤字から黒字に転換した、安定経営にした」という発言の真意についての説明を行いませんでした。

 

ごく控えめに言って、頼高市長の発言は、虚偽です。

現職市長を嘘つき呼ばわりするのは、あまり品が良い行いとは言えないかもしれません。しかしながら、本日の予算決算常任委員会 環境福祉経済分科会においては、市長に対して虚偽発言の釈明あるいは訂正の機会を与えたつもりだったのですが、何らの説明も聞くことが出来なかったのは残念です。


郷町会のグラウンドゴルフ大会がございました。

昨日、令和5年(2023年)2月26日(日)、郷町会の球技大会(グラウンドゴルフ大会)がございました。

新型コロナの感染拡大により、4年ぶりの開催となりました。

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雲ひとつない爽やかな晴天に恵まれました。

20230226 郷町会球技大会

やはり、この種のイベントを待ち望んでいた人が多かったようで、コロナ以前よりも参加者数は多かったように感じました。

20230226 郷町会球技大会

この日は、午後から北風が強く吹き出してきたので、絶好のタイミングでの開催となりました。

20230226 郷町会球技大会

私は、ホールインワンを獲りました。

ホールインワン賞の皆さんと。


蕨市の水道の長期的な課題

蕨市水道ビジョン」という、10ヶ年計画があり、これがちょうど今年度(令和4年度)で終わりになります。

そして、今、令和5年度から始まる、次なる10ヶ年計画の策定が進められています。

この計画は、議会に諮られるものではなく、行政当局の内部で策定されるものです。
(= 議決事件ではない、ということです)

正式に策定される前に、先日、蕨市議会の各会派に対して、事前説明がありました。

 

 

内容については、上記で述べたように、正式策定前なので、解説することは控えますが、蕨市の水道の長期的な課題については、ここでメモとしてまとめておきます。

 

 

  • 当面は安定的に黒字

蕨市は、古くから住宅都市として発展し、インフラは一通り整っています。
当面は大規模な投資は必要ありません。
管路の耐震化率は、全国平均よりもかなり高めです。

県水(県が荒川から取水し、浄水場を通じて市町村に供給している水):井戸水の比率のうち、井戸水比率が高いのが蕨市の特徴で、このため、製造原価が安く済んでいます。
地下水の供給量についても、変化ありません。

 

 

  • 10年後くらいから、管路・施設が順次更新時期を迎える

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12年後の令和17年から、毎年2~9億円規模の更新(管路を既存の古いものから、新しいものに交換する工事)が必要になります。

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また、中央浄水場の施設は、耐震面で問題があり、老朽化も迎え、令和14年ころに更新(建て替えの工事)が必要になります。

これは、4.5億円規模です。

 

 

  • 令和27年に単年度ベースで赤転

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上記のように、管路・施設の更新需要と、人口減少を迎えるため、現行の料金水準のままでは、令和27年度からは単年度ベースで赤字が常態化します。
この段階では、内部留保を取り崩していくことになります。

景気・為替・物価の動向、ファッション・音楽の流行など、世の中には先を見通せないものだらけですが、社会科学においては、人口統計だけは、唯一ほとんど外れることはなく、かなり高い確度で将来が予測できるものとされています。

この収益シミュレーションも、蕨市の人口将来予測をベースに組み立てられたものですので、かなり確度は高いものです。

 

赤転するのは22年後の話ですが、どこかのタイミングで、料金値上げするか否かの判断を迫られることになるでしょうね。


保谷たけし事務所開きのご案内

埼玉県議選に向けて、私 自民党公認、保谷たけしの事務所開きを行います。

 

日 時:令和5年3月4日(土) 午前10:00より
場 所: 蕨市中央5-13-1(蕨自治会館の隣り)

連絡先:自民党蕨支部
Tel. 048-229-8851 FAX. 048-229-8852

2023保谷たけし事務所開きのご案内

 

場所は、蕨自治会館のお隣り、

かつて「玉屋本店」があった建物です。

皆様におかれましてはご多忙のことと存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参集賜りますようお願い申し上げます。

 

事務所開きのイメージ。

この写真は、8年前(前々回)の市議選の事務所開きのときのものです。


令和4年度 蕨市 一般会計決算は、好調と予想

蕨市議会の3月定例会が、明後日、令和5年(2023年)2月17日(金)から始まります。

 

ところで、自治体政府の年間予算と決算にかかわるスケジュールは、以下のようになっています。

例えば、令和4年度(R4/4~R5/3)の例で言うと、

予算

令和3年度3月定例会で、令和4年度予算を決めます。

令和5年度9月定例会で、令和4年度決算を認定します。

 

ということで、令和4年度の決算は、9月にならないと確定しないのですが、実は、年度末である、この令和4年3月定例会に上程される補正予算案を見ることで、何となくどんな感じなのか、黒なのか赤なのかくらいは推測できたりします。

 

 

 

 

3月は、年度末です。
補正予算案は、四半期ごとの定例会のたびに、ちょこちょことした微修正や、年度当初には想定されていなかった新規案件の追加が出てくるものなのですが、
年度末である3月定例会に上程される補正予算案は、年度末の帳尻合わせが行われるために、年間を通じて最もボリュームが大きいものになります。

 

民間企業であれば、年度末においては、
売上・利益が目標に達しそうもない場合は、「お化粧」をして上積みを図ることもあるでしょうし、
逆に、
利益が出過ぎて法人税たくさん払うのいやだなーという場合は、顧問税理士に相談しながら、税務署に否認されそうもない範囲で、経費を上積みして合法的な節税策を駆使することもあるでしょう。

 

 

では、自治体政府の場合は、年度末の帳尻合わせとして、どういうことをやるのでしょうか?

 

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この3月定例議会に上程されている、補正予算書を開いてみましょう。

 

 

この中で、基金 を見てみます。

基金というのは、自治体の貯金箱のようなものです。

基金

大雑把に言うと、

基金にも2種類あり、

・具体的な目的のために、将来に備えて計画的に積み立てる、基金
例えば、庁舎建設基金、病院建替基金、など。
目標額と、スケジュールが、基本的には予め明確に定められています。
3年後にクルマを買うために、毎月2万円ずつ貯金しておこう、2万円x3年x12ヶ月=72万円貯まるから、これを頭金にしてローンを組もうかな・・・といったイメージです。

・年度ごとの財政調整のための、基金
要するに、
黒字の年度は、余ったお金を基金に(一般会計から)繰り出し
赤字の年度は、足りない分を基金から(一般会計へ)繰り入れて使う
というものです。
ここで、便宜上、「黒字」、「赤字」と書きましたが、年度末に最終的に、数字が「黒字」あるいは「赤字」となることは許されません。歳入と歳出は同額、プラスマイナスゼロでなくてはならないので、基金のお金を出し入れして、調整を図るわけです。
この、年度間のプラスマイナスの調整をするための基金を、財政調整基金といいます。

 

それでは、歳入のうち、

基金繰入金
(基金から一般会計へ繰り入れる=貯金箱から取り崩すお金)

を見てみましょう。

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財政調整基金繰入金
公共施設改修基金繰入金

が、それぞれ全額、合わせて944百万円がマイナス補正され、その結果、ゼロになっているぞ。

つまり、貯金箱のお金を取り崩す必要がなかった、ということです。

 

 

次に、歳出のうち、

基金費
(基金へ一般会計から繰り出す = 貯金箱に、貯金するお金)

を見てみましょう。

 

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補正前が21.8百万円だったところが、
2,208百万円増額補正して、2,229百万円になっているぞ。

22億円増額補正って、すごい増額幅ですね。

つまり、大幅に余ったので貯金箱に貯金する、ということです。

 

増額される22億円の内訳をみてみると、

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財政調整基金 積立金として、544百万円増額
公共施設の建て替え・メンテナンスのための基金 積立金として、301百万円増額
蕨駅西口再開発のための基金 積立金として、360百万円増額

ここらへんが大きなところですね。

 

 

次ページへ、

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この3月定例会にて新規の設置条例が上程されている、

市立病院建設基金の積立金として、10億円が増額補正されています。

 

 

ということで、令和4年度決算は、かなり好調だったようです。

なにゆえに好調だったのか、そこらの理由までは、この補正予算書からは分かりません。

 

※ 2023/2/18修正
繰入←→繰出の表記を、一部、逆に書いてしまっていたので、修正しました。


いきいき百歳体操を体験

蕨市における、草の根活動の一つとして、健康長寿のための体操教室、「いきいき百歳体操」というものがあります。

主に、公民館、町会会館などを会場として、ボランティア講師のレクチャーによって、1時間程度のレッスンが行われるものです。

その名の通り、健康に長生きをすることを目的とした、体操であります。

 

 

この、いきいき百歳体操について、その名は以前から知っていたのですが、体験したことはありませんでした。

 

このたび、同僚の市議会議員で、同じ議会会派:令政クラブに所属している、大石圭子議員のアレンジによって、塚越2丁目会館にて行われた実際のレッスンに、体験参加させていただきました。

 

いきいき百歳体操

大石圭子議員(左)と私(右)

先生に怒られている生徒のような感じですが、ご紹介を受けているシーンであります。

 

大石圭子議員は、ボランティア講師として、いきいき百歳体操の黎明期から立ち上げ、普及に尽力されてきました。

蕨市議会議事録:「百歳体操」+「大石圭子議員」で検索

市議会においても、たびたび一般質問のテーマとして取り上げ、普及拡大のための行政による支援を訴えておられます。

 

 

 

ということで、1時間ほどのレッスンに参加してみたのですが、なるほど、これはよく出来た体操ですね。

 

ラジオ体操がストレッチ系を中心として組み立てられており、全世代向けであり、朝一番で行って一日を気持ちよくスタートさせることを目的としたものであるのに対して、この、いきいき百歳体操は、軽度の筋トレ系の運動を中心として組み立てられています

手足に重り(ウェイト入りベルト。重さは簡単に調整可能)をつけて、ゆっくり手足に負荷をかける、かなりゆっくりのペースで行う自重スクワット、等。

筋肉をつけることによって基礎代謝量を増やして痩せやすくするとともに、加齢による足腰の関節、骨の劣化を補う、というものです。体幹を鍛えることは、バランス感覚を養うことにも繋がります。

 

 

また、ゆっくりした筋トレ系運動を行うにあたって、みんなで歌を歌いながら行うようなパートもあります。

歌によって気持ちを高揚させるのも、健康長寿のためには効果が高いものです。

 

 

大石圭子議員の一般質問によると、課題は、会場の確保だそうです。

イスを用いて、座りながら行ったり、イスの背もたれにつかまりながら行う運動もありますので、ラジオ体操と異なり、屋外で行うことは現実的ではありません。屋内の会場が必要であります。