本日、令和6年(2024年)5月17日(金)、大久保浄水場を視察してきました。
蕨市議会 保守系会派:新翔会(私が市議会議員時代に在籍していた会派:令政クラブの後継組織)の有志とともにお伺いしました。
水道(上水道)事業は、市単位で運営しています。
市は、県から浄水を購入した上で、独自に採取した井戸水とブレンドし、市内の各お宅に配水しています。
昨年(2023年)2月の記事に書いた通り、蕨市は、井戸水の比率が高いのが特徴で、そのため、蕨市水道事業は安定的な黒字となっています。
しかしながら、長期的に見ると、管路・施設が順次老朽化し、更新費用がかかってくるため、令和27年頃から単年度ベースで赤転する見込みです。
管制センタにて。
浄水機能に異常がないかどうか、24時間体制でチェックしています。
水槽に飼育した金魚の動きによって水質をチェックするという方法も採用されています。
浄水場は、戦争・テロの際に標的として狙われやすい重要インフラなので、その種の監視も行っています。
屋外にて説明をお聞きする。
大久保浄水場の浄水施設は、
・中央系(県南地域へ配水)
・西部系(県西地域へ配水)
に、完全に2つに分割され、それぞれ独立しています。
中央系の方が古いため、施設の老朽化も早く訪れる見込みです。
人口減少を見据えると、長期的には浄水機能のダウンサイジングが必須です。
人口減少の度合いは、地域によっても異なるし、必ずしも予測通りにもなりません。
必要以上に浄水機能を縮小し過ぎると、水不足を招いてしまいます。
浄水のプロセスは、
不純物を沈殿させ、取り除く
フィルターを通してろ過する
という、想像通りのものです。
家庭用の浄水器がやっている事と、基本的なプロセスはまったく変わりません。
ブロック形成池。
不純物を塊にしていきます。
沈殿池。
不純物ブロックを沈めて取り除きます。
ただ今、工事中の高度浄水施設 建築現場へ。
従来の浄水プロセスの後工程に、「高度浄水処理」を行うことになります。
オゾンと活性炭を通すことによって、トリハロメタンなどの、従来のプロセスでは取り除けなかった微細なモノを取り除くことによって、更に水が美味しくなります。
埼玉県には、5つの浄水場がありますが、順次、高度浄水施設の建設を進めています。
新三郷浄水場では、既に稼働しております。
杭打ち作業が進められています。
荒川沿いの、元は田んぼが広がっていた場所であるため、地盤が緩く、多数の杭打ちを要するようです。
施設の概要図。
高度浄水施設が出来上がるのが楽しみですね。
会議室に戻って、水の飲み比べ。ブラインドテストをしました。
ペットボトル水「黄色」は、「南アルプスの天然水」で、軽めの硬水だそうです。
個人的には硬水が好きなので、これが一番美味しく感じました。
この点は、好みですね。
水道水「赤」は、他と比べると、生っぽいと言うか雑な感じ。
この2つは、明確な違いを感じました。
「緑」と「青」は、正直、あまり違いは分からず。
最後に記念撮影ぱちり。
案内してくださった大久保浄水場の皆様、ありがとうございました。