さて、ただ今、開かれている埼玉県議会の6月定例会は、いよいよ明日、令和5年(2023年)7月7日に閉会となります。
まだ終わっていないのですが、県議会と市議会の違いについて、だらだらと書いてみます。
大枠では、議会の仕組みは同じ
地方議会では、議会の仕組み、流れ、ルールは、大きな枠では、どこも同じです。
議会制民主主義という考え方とその運用が、国により地域により異なったら、おかしなことになってしまいます。
我が国の地方議会のみならず、首長制・大統領制であれば、どこの国の議会も、基本は同じはずです。
但し、我が国の国会は、議院内閣制なので、首長制の地方議会とは全く異なります。
ローカルルールが多数
とは言え、細かいルール、細かい運用については、ローカルルールが多々あります。
議員にとっては、慣れるまでは戸惑ったりすることが多いのですが、これは、県民・市民にとっては、どうでもいい話ですね。
ヤジが多い
これは、県議会は、かなり多いです。
個人的には、11年前のエントリで書いたように、議場でのヤジについては肯定的に捉えています。
ヤジにはヤジなりの効用があります。
議会においては議員同士が議論し意見を表明し合う機会は少なく、従って、議員が意見を表明するチャネルは多い方が良い、というのが、私の考えです。
一般質問は、年に一回
蕨市議会では年に4回の定例会の毎回、やることができました。
県議会では、年に1回です。
自民党会派が、圧倒的に多数
定数93のうち、自民党議員団(という会派)が、58名。
これだけの圧倒的シェアを占めていますので、主要な議会内ポストをほぼ独占しております。
なお、埼玉県議会においては、自民党は、政党 = 会派 です。
自民党会派内では、当選期数序列の傾向が強い
元々、我が国の政界においては、当選期数序列が暗黙のルールとなっているのですが、蕨市議会よりも、埼玉県議会の自民党会派は、この傾向がより強くなっています。
自民党会派は、人数が多いゆえに、序列を設けないとマネジメントし難いため、当選期数序列がガバナンスのルールとして採用されている、ということなのだと思います。
当選回数ごとに一期生の会、二期生の会・・・などの集まりがあり、それぞれごとにポストが割り振られたり、意思決定を行ったり、という仕組みになっております。