本日2018年8月19日(日)、南小学校において、蕨市総合防災演習がございました。
日差しが強く、気温も昼にかけてぐんぐん上がり、酷暑炎天下の演習となりました。
市内のすべての町会・自主防災団体、市役所のみならず、関係する陸上自衛隊、埼玉県警といったすべての行政組織、JR東日本蕨駅・NTT東日本・東京ガス・東京電力・水道工事会社などのインフラ系企業が一同に会して行う防災演習です。
現状の総合演習形式には、以下のような批判の声もあります。
・広く浅く総合的にやるよりも、地域・分野ごとに個別にディープに訓練をした方が有意義なのではないか?
・すべての町会・自主防災団体、行政組織、インフラ系企業が一箇所に集まることは、現実的に災害時にはあり得ない想定であり、無意味なのではないか?
・現状の、短時間でぱっぱとつまみ食いしていくような総合演習形式は、訓練というよりも単なるセレモニーに堕してしまっているのではないか?
他の市町村では、この種の市内すべての団体を一箇所に集めて行う総合演習をやっているところは、あまりないようです。
個人的には、「何もやらないよりは、やった方がまし」程度の効果はあるものかと思います。
仮に、全体的な総合演習と、地域・分野ごとの個別演習のどちらしか出来ないのであれば、後者にリソースをフル配分した方がいいと思いますね。
自主防災団体が避難所に到着したことを、防災本部長(=市長)に報告しているところです。
この黄色いメッシュのベスト(ビブ)を来ているのは、WSS(Warabi Supporting Student)という、訓練された中学生の防災団体のメンバです。
消火器を使う訓練をしているところ。
練習用の消火器による、消火訓練。
ところで、この種の、練習用の消火器で防災訓練をしたことがある人は多いと思いますが、本物の消火器を実際に使って火を消したことがある方は少ないのでは?
私は、ジョギング中に路上駐輪された自転車が放火されているのに出くわして、消火器で初期消火したことがあります。
練習用の消火器は、あくまでも練習用なので、水が出ます。
上記写真でも、ホースからは水が出ています。
本物の消火器は、白とピンク色の泡が出ます。この泡は、掃除するのが大変なので、訓練において、本物の消火器が使われることは、ありません。
火災発生!(という想定)
屋上に人が取り残されてしまいました。(という想定)
はしご車が到着し、取り残された人を助け出しました。(という想定)
トリアージの訓練。
スタンドパイプ。
消防士が使い方を説明しているところ。
従来、街角にある消火栓は、プロの消防士、高度な訓練を行った消防団員しか使うことができませんでした。
スタンドパイプは、簡易な練習をしただけで、消火栓に繋げて、
・消火活動
・飲料水の給水
を行えるようにした器具です。
蕨市においては、すべての自主防災団体に配置されました。
下部の、黄色く縁取られた黒い箱は、消火栓を模したもの。
上部のアルミの器具は、本物のスタンドパイプです。
それほど複雑な構造のものではありません。
力も要りません。
陸上自衛隊のレクチャーによる、土のう積み訓練。
千鳥に積み上げていくのがポイントです。
NTT東日本による、衛生通信移動無線車。
パラボラアンテナで衛星を追尾して、電話回線(固定電話回線、携帯電話回線の両方)を仮設するもの。
蕨近辺では、浦和に配置されているそうです。
蕨市水道局による、飲料水の給水訓練。
上記写真において、水を汲んだ人が手に持っている、透明ビニール袋が、給水袋だそうです。
これに水を入れて運び、使い切りとするそうです。
この袋は初めて見ました。
関係者の皆様、酷暑炎天下の準備・作業・片付けと、お疲れ様でした。