通告内容
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1 U字溝敷設替え・道路補修・公園遊具修繕等の市民に身近な土木系改修工事における優先順位と市民への周知について
(1)現状での予算区分ごとの順番を決める基本的な考えはどのようか
(2)工事の優先順位を決める手続き・基準はどのようになっているのか
(3)工事の優先順位を決める手続きが不透明であるという市民の不満の声があることをどのように認識しているか
(4)市民の不満解消のために、優先度の高い工事などについて周知することはできないか
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土木系工事の優先順位付けへの現状の不満
道路の改修、古いU字溝を新しい大きなタイプへの交換などの要望については、議員・議会会派が地域の声を代弁する形で公式に要望する場合もありますし、近所の人が担当部署に直接言う場合もあるでしょう。
これらの、「工事・修理してほしい」 という要望が、市の担当部署内でどのように扱われているのかが不明確です。
どのようなルールで優先順位付けがなされ、予算が手当され、実行されているのか?
土木系の工事は、市民にとって身近でありながらも、その内実は高度な専門知識を要する世界ですので、なかなか理解しにくい部分も多々あります。
そのために、行政の説明不足が原因で、市民の不満が巻き起こしている事例が多々あります。
例えば、大雨の時によく下水から水が溢れて道路冠水してしまう場所Aがあったとします。
「場所Aの下水管を何とかしてくれ!」
と当然思うわけですが、場所Aを工事するよりも、その下流に位置する場所Bを工事した方が効果が大きかったりするのです。
言われて見れれば、そりゃそうだな当たり前だ、と思いますが、行政が何の説明もなく場所Bの工事に取り掛かり始めてしまうと、
「場所Bはどうでもいいから!場所Aを先にやってくれ!」
と不満ばかりが大きくなってしまいます。
「場所Bの近所には有力者(議員とか地域の名士とか)が住んでるから贔屓しているのではないか・・・」
と言った疑心暗鬼すら生まれかねません。
このような高度な土木に関わる専門知識は素人には分かりにくいので、何故その工事をするのか?という詳しい説明が必要です。
行政の説明責任
行政は、
・この種の工事・修理の優先順位を、どのようなルールで決めているのか?
・工事・修理の順番待ちリストはどうなっているのか?
これらを開示するべきと考えます。
また同様に、要望がありながらも工事・修理を実施しない、と意思決定した場合は、
・工事・修理を行わない理由
を開示するべきです。
本質的には、このような市民に身近な土木系工事のみならず、全ての案件について説明責任はあります。
説明には、コストがかかります。
資料を作らないとならないし、これは一つ一つ積み重なると膨大なものです。
しかしながら、行政としては必ず支払わなくてはならない必要なコストであります。
市側の答弁:現状での優先順位付けのルール
正確な文言はまだ議事録が出来上がっていないのでちょっと分からず、手元のメモを見ながら書きます。
優先順位付けのルールについては、「総合的に決めている」という感じのようで、現状では明文化したルールはないようです。
市民の不満がある部分であるからこそ、公平客観的な仕組みが必要ですね。
自分が担当者ならば、スコアリングモデルを導入すると思いますが、今回はそこまで踏み込んだ再質問は出来ませんでした。
(スコアリングモデルといっても、そんな大したもんではなく、現状損害の程度・頻度・規模、人身事故が起こる可能性、緊急性・・・などの項目ごとに5段階評価して、合計点の順に取り掛かる、みたいな感じで。)
今後の作業リストに相当するものは、予算がついたものについてしか存在しないとのことです。
今このタイミングであれば、25年度予算がちょうどこの3月定例会において可決されましたので、この25年度においてどこの工事・修理を行うか、それがだいたいいつ頃か、というのは確定しています。
しかしながら、26年度以降においてはまったくの白紙であるとのことです。
(もちろん、担当者の頭のなかには大まかなスケジュールはあるのでしょうけど)
行政の説明への要望
当該年度の工事・修理予定表について、市webサイトで開示すように要望しました。
過去の工事についても、レポートを市webサイトで開示するように要望しました。
・工事の内容
・地図・場所の説明
(市道○-△という管理番号では分からないので、google map上にプロットして)
・写真 before/after
・得られた効果(何のために)