先週のタフな北京出張の合間に、前から行きたかった、盧溝橋と、その近くにある抗日戦争記念館に行ってきた。
市内からちょっと離れているので、今まで行く機会がなかったけど、いつの間にか地下鉄14号線という新路線が開業していて(5月に出来たらしい)、電車で行けるようになったので。
(以下、すべての写真はクリックすると拡大します)
入場無料。
日本語の音声ガイドを有料で借りられる。
展示物の説明には、中文の他、英語と日本語も付いている。
ロビーではなんかTVドラマの撮影やってた。
「偉大な勝利
中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争の勝利を記念する大型テーマ展覧」
と書いてある。
中共においては、「抗日戦争」は、「世界反ファシズム戦争」の一部として含まれている、と定義されている。
中華思想臭がしますね。
「七七事変」というのは、盧溝橋事件のこと。
「南京大虐殺」、「死者30万人」だって。
「韓国だけじゃない、うちもいわゆる日本軍従軍慰安婦の被害者です」
我が帝国海軍航空隊による真珠湾攻撃により、「太平洋戦争」勃発。
連合国 = 「世界反ファシズム統一戦線」と定義されている。
当時、連合国の一員だったのは国民党政権(現:台湾の一政党)であって、中国共産党は政権を握っていなかった訳だが、この前の部分で、国共合作について解説してあり、何となく「国民党政権と中国共産党は当時は仲間だった」的な雰囲気になっている。
「抗日戦争の勝利」 = 「中華民族による反ファシズム戦争への大きな貢献」と解釈されている。
「自らがより大きなものに含まれることとなり、その大きなもの=自らとなる」という考え方は中華思想そのものです。
「日本投降」。
靖国神社に合祀されている、いわゆるA級戦犯についての解説。
柱にパネルを後からくっつけて作ってある。
日本語音声ガイドの説明によると、2001年 小泉純一郎元首相による靖国参拝のときに作ったようだ。
ニュルンベルク裁判、東京裁判について「正義の審判」である、としています。
村山富市は「いい人」扱いされている。
そして、記念館を出て、すぐ近くの盧溝橋へ。
今は、交通路としては使われておらず、観光の公園となっている。
入場料を払って中に入る。
綺麗な橋。
20年前に改修したらしい。
敷石に刻まれた溝がすごい。
馬車とか戦車がたくさんこの上を走ったのかな?
「七七事変の英雄の橋!」と書いてある。