令和5年(2023年)11月5日、蕨市立文化ホールくるるにて、蕨市双子織連盟による、蕨市双子織アート作品展と、その表彰式がございました。
蕨市は、かつては機織りで栄えた街です。
双子織は、江戸時代末期~明治時代において、一世を風靡した、蕨市生まれの手織りの織り物のことです。
明治時代において、手工業から機械工業へ、という産業革命が起こり、この流れに乗りそこねて衰退しました。
すっかり忘れ去られた存在となっていたロストテクノロジーを、街興しのために復活・再現しています。
市外に対してどの程度のボリュームが売れているのか、といったデータは私は持ち合わせておりませんが、残念ながら、工業製品としての競争力は低く、あくまでも補助や支援を前提とした、内向けの街興しの材料という段階に留まっています。
街興しには、
・内向けの街興し — 市民の郷土愛の醸成のためのもの。赤字でも構わない。
・外向けの街興し — 補助・支援を得ることを前提とせず、市外に対して販売し、ビジネスベースでの営利を求めていくもの。
の2種類があります。
市内における双子織の認知度は上がり、内向けの街興しの材料としては、一定の成功を収めつつあります。(持続可能性があるかどうかは別として)
今後の展開をどうやるかが、これからの課題ですね。
営利は求めずに今のままでヨシとするならば、それもアリだと思います。
埼玉県知事賞の表彰状と盾を贈呈させていただきました。
授賞された皆様、おめでとうございます。