東松山市の郊外、小高い里山に設けられた物見山公園の一画にあります。
すぐ近くに大東文化大学のキャンパスがあり、クルマ通勤の学生が停めてしまうことがあったのでしょう。
駐車場から、蝉時雨のスロープを登っていく。
平和資料館の建物。
正面入口前には、広島原爆当時の広島市役所の敷石を用いたモニュメントがありました。
博物館の中に入る。
概ね、想定ターゲットは、子供のようです。
常設展以外にも、企画展や、アニメ映画上映が行われています。
写真撮影は、スナップ撮りはOKだが、資料のみ禁止。
これは、個人の顔が写った写真や、名前を記した文書などの資料があるため、個人情報保護の観点から行われているものと思います。
右側のスナップ撮影の例の中には、教室のレプリカを写したものもあります。資料の中でも、レプリカに関しては個人情報保護上の問題は生じないためOKということのようです。
写真撮影したい場合は、口頭で許可を得て名札を首から提げる仕組みです。
昭和初期にタイムスリップするトンネル、という趣向です。
昭和初期の暮らしのレプリカ。
ということで、昭和初期以降のみが取り上げられています。
この博物館で取り上げられている戦争は、大東亜戦争のみであり、それ以前の戦争(我が国が関わった戦争、関わらなかった戦争ともに)、それ以降の(海外における)戦争は、対象外です。
大東亜戦争当時の防空壕のレプリカ。
展示物。
基本的には、一貫して、負け戦における悲惨さ、厳しい銃後の暮らしを強調する系でした。
風船爆弾のレプリカ。
これは、模型とはいえ、初めて見ました。
9.11のようなテロリズムや、アッツ・キスカ、ハワイのような離島への攻撃を除いて、米国の本土が直接攻撃に晒されたのは、歴史上、帝国陸軍による風船爆弾だけのはずです。
戦略的には大いに効果があったものと、私は評価しています。
展望タワーより。
見晴らしよくて、気分がいい。
企画展:昭和の暮らし
私は、7年前のエントリに書いた通りなのですが、
戦争を防ぎ、平和を実現する方法は、
・戦争の研究をすること
・戦争の備えをすること
この2つだと考えております。
そのために、この種の博物館に求められる展示物・解説は、
・現代の兵器(特に核戦力、最新のサイバー戦力について)
・古今東西の様々な戦争の歴史
・我が国の戦争の歴史における英雄
・国際法
これに尽きると思います。