総選挙が終わった後も混乱が続くタイ王国のバンコクに、デモを見に行ってきた。
対立の構図は、
・与党タクシン派(インラック首相)が、農村部-持てざる層
・野党反タクシン派が、都市部-既得権益層
現地では、駐在している大学同期にもアテンドしてもらって、いろいろおもしろい話を聞いてきた。
基本的には、都市部-既得権益層から農村部-持てざる層への資源の再配分のスピードを巡る争いという解釈で間違っていないと思うが、王位継承に関わる争いという視点で捉えることもできるそうだ。
考察は別途書くので、取り敢えず写真レポートのみ。
(すべての写真はクリックすると拡大する)
BTSサイアム駅の下。
バンコクの大型ショッピングエリア。
デモ隊に占拠されている。
尚、どこのデモ会場に行っても、警察の姿は皆無。
中に入るためには、デモ隊による荷物検査を受ける。
それほど厳密なものではないが、ナイフを持っていたりすると没収されるようだ。
観光客もぶらぶらしていて、お祭りのような雰囲気。
反タクシン派のグッズ販売をしている屋台。
タイ国旗の色である、青、赤、白を使ったグッズを身につけていることが、反タクシン派支持表明なのだそうだ。デモ隊による交通検問を突破するために、言わば魔除けとして持っているタクシー等も多いとのこと。
グッズ販売の屋台。
食べ物や、服や、その他全然デモとは関係無いモノを売っている屋台も多数。
お祭りだね。
靴売りの屋台。
焼きスルメ売り。
昼間は閑散としているが、夕方涼しくなってきてから、屋台の準備が始まる。
夜市だね。
行政の職員(?)が掃除中。
プラカードを持って集まっている人たち。
デモ隊のテント。
日中はかなり気温が上がり、日なたのテントの中は蒸し風呂状態なので、どこか別の場所に退避しているようだ。
大きな仮設ステージ。
ここの模様は、別の会場に同時中継されている。かなり組織的。
昼間の日なたは暑いので、人影はまばら。
夕方くらいからは音楽のライブが始まる。
演説会場。
街宣車が帰ってきた。
街宣車の後には、バイク軍団が続いて帰ってきた。
お揃いの服で、おっさんツーリングチームといった雰囲気。
サイアムのMBKセンター横には、こんな大きな仮設テントが設置されていて、その下に大量の寝泊まりテント。
むにゃむにゃ。
ぐーぐー。
「REJECTED THAKSIN REGIME」と書いてある、タクシン氏の似顔絵。
タイ語は読めないが、タクシン氏とインラック首相の写真には、たくさんイタズラ書きがなされている。
メッセージボード。
衝突で亡くなった犠牲者かな?
デモはかなり組織的で、大型の発電機が持ち込まれている。
別のバリケード。
不思議なのは、水、食べ物、電気はあるものの、トイレがまったくないこと。
これだけの人数が寝泊まりしているのに、仮設トイレがないのはおかしい。
どこで排泄しているのだろうか。
大学は閉鎖中。
しかし、デモ隊で、テントの中で寝っ転がっているの中には、大学生らしい姿はまったくない。
ちょっと小汚い格好をした、いかにも地方農村部から動員されてやってきた風の人たちがほとんど。
ルンピニ公園。
公園の一部にテント村が出来上がっている。
カップラーメン、お湯、水の配給所。
記念撮影ボード。
テント村。
日中は、暑くて中にいるのは無理でしょう。
湖畔でもそんなに涼しいわけではないかと。
ちょうどランチ時だった。
水と食べ物の配給所。
食べ物を配っている。
散髪コーナー。
写真だとちょっと分かりにくいけど、医療コーナー。
医薬品が置いてある。
グッズ販売。
シーロムの交差点の仮設演説会場。
ちょうどBTSの高架の影になっており、ここは昼でも(暑くないので)人が集まれるため、昼も演説をやっていた。
演説に聞き入る人たち。
昼休み時なので、近くのサラリーマン、OL風もいた。
演説中。
舞台にはドラムなどの楽器が並んでおり、時間帯によっては音楽のライブ会場になることが分かる。
シーロムのBTS下の通り。
デモ隊に占拠されている。
歩行者天国ではない。
屋台がたくさん出ている。
チッロムとサイアムの間の、伊勢丹がある交差点の仮説演説会場。
夕方気温が下がってきてから、人が集まってくる。
最初は、音楽のライブをやっている。
同じ場所の夜。
演説が始まる。
演説に聞き入る人たち。
BTSナショナルスタジアム駅近くの路上脇(デモ占拠地帯の外)に、陸軍の仮設テントが設置されていた。
武器は持っていない。
医薬品が置いてあるのが見える。
情報収集拠点だろうか?
兵士に威圧的な雰囲気はなく、カメラを向けても笑顔。
近くの別の場所では、土のうを積んで作業中だった。
軍のテント。翌日の昼の様子。緊張感はない。
アソークの演説会場。
ここもデモ隊に占拠されている。
演説を聞く人たち。
小綺麗な格好の人たちは、動員されてやって来たわけでなく、自分の意志で聞きに来たのだと思う。