防災グッズに、歯磨き用品を入れよう

たまたま見ていたテレビジョンのニュース番組にて、令和6年能登半島地震の避難所の様子が映っていました。

 

被災者に向かって、歯科医師が、

「ちゃんと歯磨きしてますか?」

と語りかけて回っているシーンでした。

 

 

着の身着のままで避難してきた多くの被災者の中には、歯磨きセットを持っておらず、自宅は倒壊・火事で炎上してしまって危険なので取りに帰れない、という方もいるでしょう。

 

 

水が不足する中で、歯磨きしない被災者も多いのだと推測します。

たしかに、水不足なのであれば、飲み水の確保が最優先です。

幾つかの避難所では新型コロナウイルス感染症、インフルエンザなどの感染症が発生しているようですので、水は、手洗いやうがいに使うことを優先するべきであって、歯磨きなんて後回しだ!2,3日歯磨きしなくても死にはしない!と考える人も多くいることともいます。

 

 

しかしながら、虫歯や歯周病は、ただちに生命の危機に直結するものではないものの、中長期的には健康を蝕み、QOLを低下させるものですので、決して非常時だからといって省略していいものではありません。
そして、避難生活がどれほど長く続くことになるかも、まだ分かりません。

うまく磨けば、それほど大量の水を使うわけでもありませんし。

 

 

そう言えば、蕨市議会での12年間の活動の中で、議会で防災備蓄について取り上げられたことは何度もありますが、備蓄品として、歯磨きセットが言及されたことは、私の記憶の範囲では、一度もないのですよ。今、蕨市議会の議事録をざっと検索してみたのですが、たしかに一度も言及されていませんでした。

飲み水、食べ物、毛布、発電機、おむつ、女性用生理用品、医薬品などは、もちろん何度も言及されてきましたし、当然ながら、しっかり備蓄されています。

 

 

ということで、心配になってあれこれ調べたところ、

蕨市webサイトのこちらのページに、防災備蓄品のリストが掲載されています。

このリストによると、市内の各防災備蓄倉庫の合計で、歯ブラシセット 16,200セットが備蓄されているとのこと。

ひとまずは安心ですね。

 

しかしながら、この種の身の回りのものは、「まずは自分で用意する」自助が大原則です。

公助 — すなわち、自治体が用意する備蓄品は、家が倒壊・水没・炎上してしまった、取りに帰ることも出来ない、という人のために提供されるものです。

まずは、ご自宅の防災グッズセットの中に、歯磨きセットが入っているか確認してみましょう!


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