(続き)
3.定量的効果測定をやりにくい
教育学においては、よりよい教育を目指して、様々な実験が行われている。
社会科学における、この種の実験手法は、シンプルで、
・ある条件だけを変えた複数の集団を用意する
・他の条件は、出来るだけ揃える
・結果を比較する
というものだ。
例えば、学力や性格や家族構成や親の年収が同じような生徒のクラスを2つ用意して、クラスAでは小1から英語を教える、クラスBでは中1から教える(代わりに、小学校では国語に力を入れる)。そして、数年後の学力なり進学率なりを比較する、など。
ちょっと考えてみれば当たり前の話だが、長期間に渡って同じような集団を複数用意する、というのはとても難しい。
また、海外の教育学の成果を、そのまま我が国に持ってくることも難しい。
・言語の違い
・国民性の違い
・経済・所得レベルの違い
があるからだ。