本日2016年1月10日(日)、蕨市消防本部(消防署)にて、出初式がございました。
新年の晴れのイベントでございますね。
ピシっと整列して観閲を受けます。
そして、毎年恒例の、シナリオ仕立てのデモンストレーション。
今年は、糖尿病患者が倒れたところに駆けつけて、救急救命士が輸液をして、担架に乗せ、2階から消防車のクレーンで降ろして救急搬送する、というものでした。
救急救命士というシステムは、従来は法制度上、医師・看護師にしか出来なかった医療行為の一部を、救急車で搬送中に行うことにより、致死率を下げるためのものです。
国家資格であり、一発試験で受験するようなものではなく、研修を受けて取得するものです。
蕨市消防本部にも多数の救急救命士がおります。
毎年1名ずつ、予算を取って、研修に出して計画的に育成しております。
1名の救急救命士を育成するための研修費用は、
(平成27年度予算書)
ということで、今年は200万ほどですね。
年によって変動があり、200万円の年と170万円の年が交互にあります。
170万円の年は、鴻巣の埼玉県消防学校に行きます。
200万円の年は、一般財団法人 日本救急医療財団の学校に行きます。
鴻巣の場合は通学しますが、日本救急医療財団の場合は合宿形式なので、余計にお金がかかるということです。
(場所どこにあるんだろう?八王子かなんか東京の西の方と聞いたような気がするけど、webサイト見ても載ってないし、今は分からない)
敢えて+30万かかっても、2年に1回は東京の学校に通う理由は、冗長性を確保するためだと理解しています。
それで、平成26年に法制度改正があって、新たに、救急救命士が輸液が出来るようになったとのことでした。
たぶん、↓これのことだと思います。
厚生労働省(平成26/2/5) : 救急救命士法施行規則の一部を改正する省令等の施行について
上の写真の、輸液シーンは、建物内の2階の部屋の中で行われている、という設定です。
自力では動けないし、安静にしていないとならないので、担架に乗せて、
消防車のクレーンで下ろします。
消防車って、クレーン積んでるんですね。
初めて知りました。先っちょに放水ポンプが付いているわけではなく、普通のクレーンです。
糖尿病患者は、無事に救急車に乗って、病院に搬送されて行きました。
消防団による、放水訓練。
2stオイルの焼ける香りが芳しい。
関係者の皆様、お疲れ様でした。