昨年の台風15号の被災地千葉と、台風19号で被害を受けた彩湖流入堤のその後

昨年の日本列島は、幾つもの大型の台風の被害に見舞われました。

 

台風15号

令和元年(2019年)9月9日の台風15号は、房総半島を直撃し、長く断水、停電が続くなどの被害をもたらしました。

千葉県の台風被災地

房総半島の被災地を、台風上陸の一週間後に巡回したときのレポート。

 

先週末、令和2年(2020年)2月8日に、バイクに火を入れて、その後の現地の様子を見に行ってきました。
被災から5ヶ月後ということになります。

以下、昨年9月時点と今年2月時点の写真を並べて載せます。

 

 

 

まだまだそこかしこに、ブルーシートで屋根や壁を覆ったままの家があるのに驚きました。
1軒や2軒という数ではありません。
さすがにかなり寒いのではないかな?

何故だろう?

お金がないのか。
建築業界のリソースが足りないのか。

 

 

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2019/9/15、鋸南町、保田漁港前。

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2020/2/8
修理し終わった家もありますが、半分くらいはブルーシートのままですね。

何でかな?

 

 

 

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2019/9/15
同じく、鋸南町の保田漁港地域。

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2020/2/8

 

 

 

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2019/9/15
保田漁協直営の海鮮食堂・直売所「ばんや」
ガレキに埋もれていました。

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2020/2/15
営業は再開し、かなり賑わっておりました。満席のため、待ち時間15分。
海鮮丼とともに、クジラのスタミナ焼き。
身が固くてあんまおいしくないかも。

 

 

 

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2019/9/15
風で飛ばされ、横倒しになったトラックの荷台を転用した倉庫。

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2020/2/8
元通りに立て直され、無事に倉庫としての役割に復帰しておりました。

 

 

 

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2019/9/15、南房総市の富浦新港。
漁船が横倒しになっていました。

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2019/9/15 同じく、南房総市の富浦新港。
簡易な造りの倉庫は、屋根が剥がれ、ガレキが散乱していました。

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2020/9/15

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2020/9/15、ガレキは撤去され、元通りになっており、趣味の魚釣りの人達で賑わっていました。

 

というような状況で、まだまだ「元通り」とは言い難い状況です。

壊れた屋根・壁なんか最優先で直すべき箇所のような気もしますが、復旧が遅れている理由については、不明。
これから調べます。

 

 

 

 

 

 

 

台風19号

令和元年(2019年)10月12日の台風19号は、荒川上中流域に大量の降雨をもたらし、荒川の水位は、堤防の天端ぎりぎりにまで迫るという状況でした。越水にまで至らなくて、本当に良かったと思います。

 

10月12日に東日本に上陸した台風19号ハギビスとその対応を振り返る

当時の考察レポート。

 

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これは、2019年11月時点に撮影したもの。
荒川第一調節池の中の、彩湖の流入堤の部分。
写真の、左側から右側に向けて水が流れてきました。
平時においては、この堤は、立入禁止になっており、水が流れることはまったくありません。

台風19号の折には、この流入堤は、左側から右側に向けて、大量の水が流れたはずです。
流入堤の右側(下流側)部分は、コンクリがぼこぼこになっています。

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この辺りは、私のジョギング練習コースなので、週3ペースで走っております。
しばらく放置されていましたが、先週くらいから、この流入堤の修復工事が始まりました。

この写真は、2020/2/11撮影。以下、同日。

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流入堤の下流側。彩湖側から。

この日は、紀元節であり、祭日であるにもかからず、複数の重機が稼働して、修復作業が進められていました。

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流入堤の上流側。ランニング・サイクリングドーロになっている部分。
重い重機・ダンプが出入りするために、踏み固めた仮設道路が造られています。

 

【2020/2/25 追記】

房総半島で、まだたくさん屋根や壁が壊れたままの家が多い件について、建築リフォーム業界の方にお聞きしたところ、圧倒的に千葉県内の業界リソースが不足していることが理由だ、とのことでした。

頼んでも業者の順番待ちとなっており、なかなか直してもらえない、ということです。

私が話をお聞きした方も、埼玉県南地域から、市原まで仕事に出向いていったことがあるとのことでした。


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