福岡県教育庁のいじめ対策・不登校支援、福岡県いじめレスキューセンターを視察

自民党県議団 一期生の会として、福岡県へ視察に伺いました。

202512 自民党県議団による福岡県視察

 

福岡県教育庁のいじめ対策・不登校支援

福岡県立大学が開発した「長期欠席予測シート」を活用し、直近の欠席状況から不登校リスクのある子どもを早期に把握する取り組みを行っていました。

教師個人の勘や経験に頼るのではなく、蓄積された教育データを基に判断するEBPM(エビデンスに基づく政策立案)の手法が、教育分野でも現実に機能している点に大きな可能性を感じました。

 

 

福岡県いじめレスキューセンター

福岡県福祉労働部内に設置された、県レベルのいじめ対応専門組織です。

教育部局内ではなく、首長部局内にあります。
つまり、トップは教育長ではなく、知事ということになります。

 

中学校長経験者をセンター長とし、精神保健福祉士、社会福祉士、弁護士などの専門職がチームで被害者の相談に応じ、学校現場と向き合っています。

市町村レベルでの首長部局内いじめ専門部署の設置例はありますが、都道府県としての取り組みは非常に珍しく、先進的です。一方で、法令に基づく調査権を持たないことによる限界も感じました。

 

いじめ・不登校対策は、個々の教師・学校任せにすべき課題ではありません。

 

 

制度設計と専門性、そしてデータに基づくアプローチの重要性を、改めて認識しました。


蕨市子ども会育成連合会(市子連)の総会

令和7年(2025年)5月9日、蕨市民会館におきまして、蕨市子ども会育成連合会(市子連)の総会がございました。

20250509 蕨市子ども会育成連合会(市子連)総会

子ども会は、子どもの会。

子ども会育成会は、子ども会をサポートする、主に保護者からなる大人の会。

子ども会育成連合会は、市内の子ども会育成会の集まった会=連合会です。

 

 

ほぼ、子ども会と子ども会育成会は、一体となって運営されています。事実上、子ども会=子ども会育成会と認識しても差し支えないかもしれません。

 

 

全国的に、子ども会・子ども会育成会は、加入率が低下し、休会・解散が相次いでおり、衰退傾向にあります。

蕨市内においては、31の子ども会育成会のうち、7つの会が休止状態にあります。(解散した会はありません)

 

 

背景には、

・少子化により、そもそも子ども数が減っていて、子ども会が成り立たないケースが増えつつある。

・女性の就業率が上がり、共働き世帯が増え、子ども会育成会(大人の側)の役員のなり手の確保が難しくなりつつある。

という事情があります。

前者については、やむを得ない面があります。
後者については、社会全体で女性の就業、選択肢の拡大を目指してきたことを考えると、悪いことだとは言えません。

 

 

子どもにとって、子ども会は、

・地域社会との初めての接点

・学校では難しい、学年を超えた交流

という機能があり、かけがえのないものです。

 

 

子ども会の休会・解散は、今後も更に進む可能性がありますが、「地域社会との初めての接点」、「学年を越えた交流」の機能については、何らかの形で設けてあげる必要があると思いました。


オープン前の朝霞児童相談所を見学

この令和7年(2025年)4月より、朝霞児童相談所がオープンします。

児童相談所への相談件数は増加傾向にあり、分散化するためです。

なお、蕨市は、以前より、川口市前川にある南児童相談所が管轄しており、今後も変わりません。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

このたび、オープン前に朝霞児童相談所の内覧会があり、見学してまいりました。

 

児童相談所には、

・事務スペース
・一時保護所(居住シェルター)

の2つの機能があります。

以前見学した、南児童相談所では、この2つの機能が別々の建物に所在していましたが、朝霞児童相談所では、一つの建物の中に同居していました。

 

 

  • 事務スペース

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

思ったよりも広い(席数が多い)ですね。

90席ほどのフリーアドレス制の大部屋です。

 

 

  • 一時保護所(子どもたちの居住シェルター区画)

一時保護所を見学できるのは、オープン前だからこその貴重は機会です。

以前見学した南児童相談所では、居住する子どもたちのプライバシへの配慮のために、中に入ることは出来ませんでした。

 

尚、この朝霞児童相談所の一時保護所の定員は、30名です。

しかしながら、どこの児童相談所の一時保護所でも、定員オーバーが常態化しています。

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

廊下。

明るく、白色基調で、木目を織り交ぜたデザインで統一されています。

ドアの作りは、いかにも役所か病院かといった印象ですね。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

小さな子ども向けのくつろぎ部屋。

椅子・テーブルは小さく、備え付けの絵本なども対象年齢に合わせた品揃えとなっています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

もっと年が上の子供向けのくつろぎ部屋。

TV、漫画、本、ゲームが備え付けてあります。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

くつろぎ部屋は、大部屋が一つだけある、という仕組みではなく、小さな部屋がいくつも用意されています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

食堂。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

調理室。

食事は、所内で調理されます。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

低学年向けの教室。

この児童相談所に保護された子供たちは、ここから近隣あるいは元の所属学校に通学することはありません。

この児童相談所の中で、学習することになります。

教師は、教育者OBOGなどが務めるそうです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

小さな子供向けのトイレ。

お漏らしをしてしまった場合を想定したシャワーもあります。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

個室。

子どもたち一人ひとりに個室が用意されています。居心地良さそうですね。筑波大の追越宿舎よりも快適そうです。

トイレ、お風呂、洗面所は共同です。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

兄弟姉妹向けの2人部屋。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

こちらの個室は、トイレ、シャワーが備え付けられています。

何らかの理由(感染症など)で隔離しなくてはならない状況を想定した部屋のようです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

宿直室。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

箱庭療法のための道具。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

様々な小さなフィギュアが用意されていて、面白そうです。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

相談室。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

別の相談室。

相談室は、事務的な雰囲気の部屋、リラックスした雰囲気の部屋など、いろいろなパターンが用意されています。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

屋内体育館。

 

202503 朝霞児童相談所(内覧会)

屋上の庭園。

他にも屋外に砂地の庭、砂場などがあります。

遊び場に関しては、定員:30名の割には充実している印象です。

 

 

「虐待かも?」と思う子どもを見かけたら

迷わず児童相談所へお電話ください。

おせっかいでも構いません。

あなたの連絡が、子どもたちを救う第一歩になります。

📞児童相談所相談ダイヤル:189(いちはやく)


蕨市子ども会育成連合会 総会

令和6年(2024年)5月10日(金)、蕨市子ども会育成連合会の総会がございました。

20240510 蕨市子ども会育成連合会総会

子ども会育成連合会は、市内各地の子ども会育成会の集合体です。

子ども会育成会は、子ども会(子どもたちの集まり)の保護者の集まりです。

 

 

地元県議会議員として、日頃の活動への感謝と、総会開催のお祝いのご挨拶を申し上げました。

 

 

少子化によって市内各地の子ども会は、会員数が減っております。

子ども会(子どもの会)、子ども会育成会(保護者の会)ともに、運営に苦心しているところも多いようです。

既に解散してしまったり、解散を検討中のところもあります。


仙台市の保育行政 視察レポート

こちらの先のエントリで述べたように、
hoya_t blog : 2014/7/17 陸前高田視察レポート
2014年7月1日(火)に所属している蕨市議会 保守系会派 新生会の面々で、陸前高田市に災害対策・復興政策の視察に行った。

気仙沼市で一泊し、翌日は仙台市に保育行政の視察に行った。

一泊二日の視察ツアーの場合は、2ヶ所以上を訪れなくてはならないというルールがある。気仙沼からの帰路途中で立ち寄れる、もう1箇所の視察先を選ぶようにということで私が任を受けた。私が候補を幾つか挙げて、蕨市議会事務局に交渉してもらった上で、仙台市の保育行政を観に行くことにfixした。

仙台市は、小坊、厨房の時に住んでいたことがある。当時の私は鉄ちゃんで、一眼レフを持って市内の駅とか線路沿いの撮影ポイントをチャリであちこち走り回っていた。

 

仙台市の保育行政の家庭保育福祉員(保育ママ)とせんだい保育室(認証保育園)

2013年4月定例会において、保育ママ制度について取り上げて、蕨市でも制度を作って、待機児童の受け皿とすべきだと主張した。
hoya_t blog : 2013/4/13 【蕨市議会】3月定例会一般質問(4) 待機児童解消に向けた自治体保証型昼間里親保育マッチングサービスの立ち上げについて

その時に、各地の先進的な保育ママ制度の事例を調べたところ、
・横浜市
・京都市とその周辺の市
・仙台市
が、なかなか情報が充実しており、しっかりと制度として機能している印象だった。
これは、網羅的に日本全国の全ての自治体を調べたわけではなく、webでググってヒットしたサイトを見ての主観的な印象だ。

保育ママ制度は、質の確保と維持が大変で、おそらく行政としてある程度の体力(人員規模と予算)が必要だろうというのが私の推測で、実際のところどんなもんなのか、仙台市の担当部署の責任者に話を聞いてみたいと考えた。

また、仙台市は、「せんだい保育室」 という名称の認証保育園制度がある。
どのように待機児童を「せんだい保育室」と「家庭保育福祉員」へと誘導を図っているのか知りたいと考えた。


仙台市役所本庁舎玄関

 

それでも待機児童はゼロになっていない

蕨市をはじめ、多くの自治体では、認可保育園は定員いっぱいでウェイティングリストが溢れている(=待機児童がたくさんいる)にもかかわらず、認証保育園(蕨市における名称:家庭保育室)、認可外保育園は定員割れしている、すなわち需給がアンマッチングな状況が発生している。
待機児童を、認証保育園や認可外保育園に誘導できればいいのだが、料金体系も違うし、ハード的にもソフト的にもサービス内容が若干劣る点は確かなので、なかなか上手くいっていない。

それでは、認証保育園(仙台市における名称:せんだい保育室)、保育ママ(仙台市における名称:家庭保育福祉員)が充実している(ように見える)仙台市においてはどうなのか?

→やはり仙台市も「待機児童の認証、保育ママへの誘導は成功していない」

待機児童は平成26年度(本年度)頭は0,1歳児を中心に570人おり、震災後の編入増を受けて、増加トレンドにある。
他方で、
せんだい保育室(認証保育園)は、平成26年度頭の定員充足率:85.0%で定員割れ。
家庭保育福祉員(保育ママ)は、平成26年度頭の定員充足率:68.5%で定員割れ。

せんだい保育室、家庭保育福祉員ともに年央に入所率が向上するので、待機児童の受け皿として機能していることは間違いない。
しかし、「待機児童がいるのに認証、保育ママは定員割れ」という状況を解消できている訳ではない。

 

家庭保育福祉員(保育ママ)の運営体制

hoya_t blog : 2014/6/11 【蕨市議会】2014年6月定例会一般質問 市内認可保育園、家庭保育室の管理監督状況について
このエントリで解説し、本年2014年6月定例議会で取り上げたように、しっかりしたまともな法人(社会福祉法人と株式会社)が運営しているはずの認可保育園ですら、人材育成が追いつかずに(決して悪意があるわけではないものの)保育の質が確保できていないケースがあるものと思う。
行政による管理監督をしっかりやることが必要だ。
定期的に巡回チェックしたり、何らかの事故、ケガなどのインシデントが発生した際は報告書の提出を求めるなど。

家庭保育福祉員は、一般家庭のママが、自宅で、他人の子供を預かって保育する制度であるので、認可、認証以上にしっかりした、行政による管理監督が必要なはずで、実際のところ、仙台市ではどんな体制で運営していて、どのくらい大変なのか?


人員体制は、事務スタッフが1人、巡回サポートは公立認可保育園の園長経験者(定年を迎えた人)4人という体制らしい。
これで53ヶ所の家庭保育福祉員をサポートしている。
1サポート担当者当たり13.3施設を担当している。
1日当たり2.5施設を巡回サポートすると仮定して、1施設当たり月間で3.8回巡回サポートを受けられる、つまり週に1回くらい訪問を受ける、というイメージだろうか。

このくらいの規模の人的リソースで十分に運営できるのであれば、
例えば、蕨市が施設数10規模で保育ママ制度を創設するとしたら、
・事務スタッフ:(他の業務と兼任で)1人
・巡回サポートスタッフ:0.75人
くらいで十分、ということになる。

事前に想像していたよりも、人的リソースは小さくても制度の運営が出来るようだ。
蕨市程度の体力でも、十分に運営可能だ。

 

保育サービス相談員

横浜市の保育コンシェルジュ制度を参考にして、同様の制度を作っている。
3-40代の子育て経験者(お母さん)を嘱託として採用し、各区役所に配置しているとのこと。
今のところ、うまくいっているようだ。

一般的に、保育行政の担当部署というのは、認可保育園の入園審査をする部署でもあるので、保護者にとっては、なかなか気軽に相談できる雰囲気はない。
気軽に相談できる、保育コンシェルジュ制度はなかなか意味のあるものだと思う。

蕨市の規模であれば、取り急ぎ、市役所に一つ席を用意して、週に2,3日勤務くらいの体制で保育コンシェルジュ制度を作ってみてもいいかもしれない。