令和7年(2025年)11月18日に発生し、鎮火まで一週間以上を要した、大分市の漁村、佐賀関の火災現場を視察して参りました。
187棟、5万平米が焼失したとのことです。
訪問時(12月21日)は、住民以外の立ち入り規制が続いており、規制線の外側から現地の様子を確認しました。
報道では「木密地区」とされていますが、この「木密地区」という言葉には、法令上の厳密な定義はありません。
他方、「地震時等に著しく危険な密集市街地」の指定リストというものがあります。
埼玉県の場合は、川口市芝の一部の地域のみが、指定されています。
佐賀関は、「地震時等に著しく危険な密集市街地」リストには指定されていませんでした。
木造戸建て住宅が多く空き家率も高かったようですが、現地を見る限り、典型的な漁村の風景で、道路事情も極端に悪いわけではありませんでした。
「消防車が入れないような狭い路地ばかり」という報道を目にしましたが、これは、漁村ではよくある光景です。
漁村においては、防風・防潮といった理由から、家々を密集して建てる様式が発展したのだと思います。
また、「全く消防車が入れないほど狭い」ということはなく、それなりの背骨に相当するような太い道路も存在していました。
幹線道路である国道217号からも近く、周辺地域からの消防車の応援も駆けつけやすい地理だったと言えると思います。
特異な条件があったとは言い切れず、むしろ全国の地方都市・漁村が抱える普遍的なリスクが露呈した可能性が高いと感じます。
詳細は調査報告を待ちたいと思います。
蕨市内にも、狭い路地に木造住宅が密集した立ち並ぶ地域が点在しており、今回得られる知見は、防災・減災対策に必ず活かします。







