【令和8年度県予算解説】観光振興 — 埼玉の花と温泉

埼玉県は、決して「観光立県」と言えるような観光産業規模を持っているわけではありません。

埼玉の観光地と言うと ーー 一般的に思い浮かぶのは、秩父と川越くらいかもしれません。

 

 

しかしながら、県として、観光振興に力を入れていないわけではありません。

東京から近く、公共交通手段も発達しており、東京に宿泊しているツーリストが日帰りで訪れることができる、お手軽な観光地」である点を強みとして売り込んでいこうという方針を持っています。

県の観光政策に関わる予算規模はそれほど大きくはありませんが、DMO(観光地域づくり法人)を県全体の広域連携の司令塔・拠点とし、インバウンド誘客、SNS等を通じたデジタル情報発信、インフルエンサー対策にも力を入れています。

 

 

令和8年度埼玉県予算_観光振興

令和8年度予算では、新規で、

  • 埼玉の花を活かした観光誘客 599万円
  • 温浴ツーリズムの推進 2,164万円

が計上されております。

 

 

このテーマ、予算特別委員会の部局別審査において、委員の方が掘り下げて質問してくれることを楽しみにしていたのですが、あまり突っ込む方がいませんでした。

(私は今年度は委員になっておりません)

 

 

埼玉の花

埼玉県には、花がきれいなところはたくさんありますよ!

いずれも、東京から公共交通機関を使って日帰りでお手軽に訪れることができる場所です。

(うーん、両神ダリア園だけは、クルマじゃないとちょっと厳しいかな)

 

 

幸手市の権現堂公園

ここは、圧倒的に桜堤が有名ですが、一年中、何かしらの花が楽しめるように工夫が凝らされています。

権現堂公園

春の桜。菜の花も咲いています。

権現堂公園

ここは県営公園です。

公園の運営は、指定管理者制度によって、NPO法人 幸手権現堂桜堤保存会というところに委託しています。

このNPO法人は、地元の方々のボランティア組織です。

指定管理者制度による受託団体は、民間企業や、複数の民間企業による共同企業体である場合がほとんどであり、この権現堂はかなり珍しいパターンです。

 

権現堂公園

夏には、ひまわりとコスモス。

 

他の季節には、コキア、紫陽花などもきれいですよ。

ヤギ園もあります。

 

 

日高市の巾着田

巾着田の曼珠沙華

ここは曼珠沙華で有名ですね。

河川敷でキャンプも楽しめます。

 

 

与野公園のバラ園

与野公園のバラ

バラは、様々な色、様々な花びらの形があります。

品種改良しやすい種なんでしょうね。

開発者が思い込めて付けた、その品種の名前が掲示してあり、これを見るのも楽しみの一つです。

 

与野公園のバラ

バラ。

 

 

小鹿野町(旧 両神村)の両神ダリア園

何と言っても、私がダントツでオススメなのは、ここ!

 

両神山の登山口へと続く道の途中にあります。

両神ダリア園

ダリアって、とても華やかな花です。

 

両神ダリア園

バラと同じように、ありとあらゆる色の花があります。

そして、花の形も、「本当にこれが同じダリアなのか!?」と不思議に思うくらいに、多種多様です。

 

両神ダリア園

谷間の斜面に植えられた、色とりどりのダリアたち。

 

両神ダリア園

バラと同じように、ダリアも品種改良しやすい種類なのでしょう、それはもういろいろな花の形、色があります。

それぞれの品種が開発者によって名付けられております。

 

両神ダリア園

かわいらしいのから、大人っぽいのまで。

 

両神ダリア園

それにしても、花の写真を撮るのは難しいですね。

 

 

埼玉の温泉

実は、私は温泉博士なんですよ。

県内はもちろん、日本国内あちこちの温泉を巡っています。

海外の温泉にもあちこち行っています。

百観音温泉

どの温泉が一番好きか?

どの温泉が最もオススメか?

という質問に応えるのは難しいですね。

どの温泉も好きです。

 

 

お手軽に、ちょっと変わった泉質を楽しみたいのならば、久喜市の百観音温泉をおすすめします。油が含まれているような泉質です。市街地にあり、観光客率が低く、地元の人ばかりでゆったり出来ます。

 

 

埼玉県において、「温浴ツーリズムの推進」と言われても、正直、個人的にはあまりピンと来ません。

県内には、旅館・ホテルが何軒もあるような大きな温泉街は皆無です。そもそも、温泉旅館・ホテルはそれほど多くありません。百観音温泉のような市街地立地型の日帰り温泉施設は県内あちこちにありますが、基本的に、この手の施設に行く入浴客は、周辺のお店にお金を下とすことはほとんどありませんので、観光産業としてのスケーラビリティに欠けています。


サウナで街おこし?

4日前の日経の記事。

世の中全般的にサウナブームなのは知ってますけど、サウナで街おこしって、すごく違和感があります。

 

街おこしには、

・内向けの街おこし
— その街の住民を対象として、街への愛着、誇り、満足度の向上、街の中での人の交流・商取引総額の向上を目指すもの

・外向けの街おこし
— その街の外の人を対象として、認知度向上、観光目的での来訪促進、移住促進を目指すもの。

の2種類があるわけですが、

 

この記事で言及しているのは、「外向けの街おこし」です。
その街のサウナ関連産業に対して、行政が支援をして(お金を出す、など)、主に観光客を中心とした来訪者増を目指そうというものですね。

 

・山、海、川などの自然
・神社仏閣、城跡、古墳などの歴史的遺物
・温泉街、古都、商店街などの、街並み
・展望塔、桜並木、温泉施設、急流の川下りなど、自然ではなく人工物・人手によるサービスでありながらも、その場所でしか体験できないユニークなもの
・うどん、ラーメン、新鮮な海鮮など、歴史的、自然環境的な条件を背景として、その地域に集積した食べ物

などを、観光資源と見なしてして、これに行政が支援をして、関連産業の育成や拡大を図るのはいいと思うんですよ。

 

これらは全て、その地域でしか体験できないユニークなものだから。

その地域にユニーク unique = その地域だけの固有の
というところが、ポイントです。

 

 

しかしながら、サウナはその地域ユニークな施設・サービスではないのです。

たまたま何らかの理由で、サウナ施設がその地域に集積することはあるかもしれないが、それを税金を使って支援することには、合理性はない。

 

 

 

 

サウナが流行っているから、サウナ関連ビジネスを税金使って支援しよう、という発想はあまりにも安直。

ブームが去ったらあっという間に死屍累々ですよ。

 

別府

個人的には、温泉大好きです。

2021年12月、別府の某 野湯。

地元の温泉好きがボランティアベースで管理してくれている。

こういう温泉は、逆に、行政には支援してほしくないですね。あまり人に知られてほしくありません。よそ者としては勝手な考えですけどね(笑)