2012年FIT制度によって、太陽光パネルが爆発的に設置された
我が国において、太陽光発電設備は、2011年東日本大震災の後、2012年FIT(固定価格買取制度)導入後に、爆発的に広く設置されました。
全国津々浦々、様々な場所に設置されました。

2021年、皆野町の県道361号にて。
廃業した牧場と、そこに隣接する山の斜面に、太陽光パネルが敷き詰められています。
この場所は、トレラン、バイクツーリング等でよく通りますが、今でも同じような景色が広がっています。
今にも太陽光パネルが斜面を滑り落ちてきそうで、横を通るのが怖いですね。

2022年、越生町にて。
ここの太陽光発電所は、当初の設置工事がずさんだったらしく、大きな石の崩落事故を起こし、住民ともトラブルになりました。写真は、その後の復旧工事の期間中に撮影したものです。
ここも実は、私のトレランの定番練習コースです。
その後、復旧工事は終わり、今はきれいに道路際の法面は固められて、無事に稼働しているようです。
太陽光パネルの寿命
この種の太陽光パネルは、おおむね寿命は20~30年だそうです。
ということは、2012年から設置され始めた大量の太陽光パネルは、おおむね2032年くらいから大量に廃棄・更新フェーズを迎えることになります。
太陽光パネルの大量廃棄フェーズへの不安
太陽光パネルには、有害物質が使われているものもあります。適切な方法で廃棄・リサイクルすることが不可欠です。
しかしながら、現行法上、リサイクルは義務付けられていません。
本来であれば、FIT制度導入当時に、太陽光パネルの廃棄・リサイクルの仕組みも設置して盛り込んでおくべきでした。
東日本大震災直後の「再生可能エネルギーを一気に普及させなくてはならない」という気運と、当時の民主党政権の中途半端な政策の下で、不完全な制度となっています。
そもそも、上記の写真のような急斜面に設置された太陽光パネル、よくもあんな、四つん這いにならないと登れないような斜面に設置したものだと感心しますが、廃棄コストも大変ですよね。
太陽光発電所の、フェンスに掲示された運営企業などを調べてみると、素性が不明のSPC(特別目的会社)だったりすることが多いんですよ。
SPCの資本構成、事実上のオーナーが誰なのかを調べることは、極めて困難です。少なくとも、ネット上で検索してヒットすることは、ありません。
これらのSPCの一部は、日本のまともなエネルギー企業だったり、ファンドだったもするのですが、素性が不明な海外企業であることも多いようです。これらの会社が、果たして、法に則り、適切な方法で太陽光パネルの廃棄・リサイクルをやってくれるのかどうか?個人的には不安があります。
悪意のある出資元企業・オーナーが、SPCを計画倒産させてしまえば、出資元企業・オーナーに対して責任を問うことは、おそらく不可能です。
太陽光パネルのリサイクルは、まだ試行段階
2025年1月、県議会 自然再生・循環社会対策特別特別委員会にて、太陽光パネルのリサイクル工場を視察しました。

茨城県牛久市の、環境通信輸送株式会社 牛久リサイクルセンターです。
ここでは、太陽光パネルをリサイクル仕組みを作っています。
要するに、太陽光パネルを集めて、投入して、分解し、素材ごとに売却したり、お金にならない素材はお金を支払って廃棄したり、という作業をしています。
2025年1月時点で、まだこれらの設備を導入したばかりであり、これから営業をかけていくところ、とのことでした。
ここで聞いた話ですが、FIT制度導入初期の、チャイナ製の太陽光パネルには、素材として何を使っているのかよく分からないものも多く、ここのリサイクル工場では受け入れを拒否しているそうです。
使用済み太陽光パネルの実態、廃棄費用など将来予測調査
このような状況を受け、太陽光パネルの大量廃棄時代の到来を前に、実態調査、将来予測を行うことになり、そのための予算がつきました。

664万4千円です。
最悪のシナリオは、有害物質を使った太陽光パネルが、山の斜面に設置されたまま放置され、表土は流出し、生態系を破壊し、水を汚染し、公のお金を使って処分しなくてはならない、というものです。
そのような事態が生じないように、しっかりと調査を行ってもらい、対策を考えたいと思います。