令和7年(2025年)11月16日(日)に、中央小学校において開催されました。
「毎年同じことやっているんだな」と感じる方もいるかもしれませんが、少しずつ変化・進化している部分もあります。
私は、市議会議員時代から、この14年間、毎年参加しております。
毎年参加しているからこそ、少しずつ変化している様子もよく分かります。
他方で、十年一日の惰性の如く、無駄で無意味なことを繰り返している部分もあります。
各方面から繰り返し批判して改善提案をしても変わりませんね。

市内の各自主防災団体(事実上、=町会です)が、会場に避難してくるという訓練。
これが無駄の最たるものです。
地震、火災、水害などの災害時に、自主防災団体ごとに集合した上で、市内に一箇所しかない避難場所に集団で移動して避難する、という状況は、あり得ません。
そもそもそのような状況は、全く想定されていません。
避難場所は、市内各地区に存在し、それぞれ個人ごと、家族ごとに、任意の避難場所(その場の状況に応じて、自分たちが行きたい避難場所)に避難することになっています。
訓練の中では、すべての自主防災団体が、演台に立つ市長に向かって敬礼をして、「●◯自主防災会、◯名、無事に避難しました―っ!」と報告するという趣向になっています。
クッソくだらないですね。
災害に備えることではなく、市長に向かって挨拶させることが目的となっております。
長年に渡り「くだらないので、止めましょう」という改善提案がなされていますが、一向に改まる気配がありません。

中央1丁目旭町町会長の須賀敬史 前県議。

校舎にて火災が発生したという想定で、蕨市消防本部の消防車が登場しました。

指揮本部が設置されます。

燃え盛る校舎内に、要救助者が取り残されています(という想定)。
ハシゴを設置して、消防士が建物の二階に乗り込んでいきます。

消防士がロープからぶら下がっています。

放水が始まりました。

消化器による初期消火訓練。
プロの消防士がレクチャーしてくれます。

初期消火訓練を行うのは、市内の中学生有志による災害対策チーム、WSS(蕨supporting students)の皆さんです。
「消火器の使い方なんて知ってるよ」という人も多いかもしれませんが、繰り返し何度も訓練を行い、いざという時に慌てずに自ずと身体が動くようにしておくことが肝要です。
私も、市内の南町において、放火された自転車に出くわして、初期消火したことがあります。
マンション玄関前の歩道に止めたママチャリのサドルが燃え始めていました。
マンションロビー内の消火器が設置されていたため、それを用いて火を消し止めました。

地震によって倒れた家具の下敷きになってしまった人がいます(という想定)。
クルマのジャッキを利用して、家具をジャッキアップし、救い出します。

陸上自衛隊第32普通科連隊(大宮駐屯地)による土のう構築訓練です。
「こんなの簡単だよ!」と思う人もいるかもしれませんが、いざという時に備えて、訓練をしておきましょう。

東京ガス、東京電力パワーグリッド、市内各水道工事会社などのインフラ系事業者も参加しています。
上記写真に写っているのは、東京ガスのエンジニアです。
地面に鉄の棒を挿します。この鉄棒は、パイプ状になっております。
ガス検知器をこのパイプに装着して、地中に漏れているガスを調べます。

偵察用ドローン。
2022年の回から導入された偵察用ドローンは、今年も富士測地(株)さんへの外部委託体制で運用されていました。
一方で、蕨市消防本部はドローン内製化を進めており、今年度、機体を購入し、操縦士を訓練中です。
来年、2026年の蕨市総合防災演習においては初登場することと思います。

消防団による放水訓練。
今回、登場しなかったものの、市内消防団において進められているのが、水害対応ボートの導入です。
今年度、消防団に救助用ボート4艇が新規導入されました。
現場の消防団員の方からは、
「分団倉庫にボートを入れるスペースが足りない。」という切実な話も聞きました。
尚、この水害救助ボートの市内配備は、私が平成27年(2015年)12月定例会の一般質問で要望していたもので、“10年越しの実現”となりました。

関係者の皆様、お疲れ様でした。
【追記】
追加でもう一点、この「蕨市総合防災演習」の課題を記します。
このイベントには、在住外国人が参加していません。
蕨市内の在住外国人比率は14%に達せんとする勢いです。その良し悪し、我が国全体の今後の在住外国人受入方針をどうするかといった議論はさておき、現実的に市内在住者の14%が外国人であり、災害時には彼らも等しく被災します。
在住外国人にも演習への参加を求めるべきでしょうし、災害時に、言語コミュニティケーションが不可能な方々を相手にコミュニケーションを行う訓練を行っておくべきでしょう。