副知事の講演会諸々

先日、2012年7月7日(土)、埼玉市議団協議会 第一区部会 の研修会がございました。

埼玉市議団協議会は、埼玉県内の、自民党系・保守系の市議会議員から構成される、業界団体です。
この度は、建設官僚の広畑義久 副知事を招いての講演会でした。
2012/7/7 埼玉市議団協議会第一区部会の研修会
以下、面白かった点を箇条にメモ。
・災害時の帰宅困難者対策
行政による既存の避難所・避難の仕組みは、その自治体の住民だけが対象。
帰宅途中の人は対象ではない。
そもそも、帰宅途中の人は、本来、その土地の行政が対応すべきではない。
今後は、会社なりに留まるような啓蒙が必要。
既に公立学校では、生徒は帰さない、という方針。
・現行の大規模災害時の行政の対応
そもそも行政自身が被災することは想定されていない。
・圏央道は、首都圏成長の最後のエンジンとなりうる。
圏央道によって、県南~県央は物流センタとしてのバリューが上がる。
・公共事業は今後も経済成長のためのエンジンであり続ける。
介護が成長産業という発想は、そもそもおかしい。縮小均衡の発想だ。
・埼玉県は、人口減少をまだ迎えていないため、人口減少を見据えた都市計画の見直しが遅れている。
過疎の地域ではとっくに動いている。
公共施設の供用廃止も視野に入れた見直しがいずれに必要になる。
県では事務レベルで動き始めている。

福島第一の近くに行ってみました。

所用で近くを通りかかったので、福島第一原発の近くに行ってみました。

出来るだけ行けるところまで行ってみよう、というノリです。
為念、公費視察ではなく、私費旅行です。
fukuichi-map
google mapのマイマップは、こちら。
福島県沿岸部に位置する、福島第一原発は、
海が東側にあり、山が西側にあります。
ルートは、ざっくり言うと、
南から海沿いルート、
北から海沿いルート、
西から山越えルート
があり、
今回は、北から海沿いルートにてアプローチしました。
上記地図の中の丸数字が、撮影場所です。

2012/7/1 南相馬市内、沿岸の県道にて

①海沿いの県道。
海沿い地区はかなり広範囲に津波をかぶったようです。
元々建物が多かった訳ではないようですが、おおむねガレキ処理はなされていましたが、ガレキ仮置き場を何箇所か見かけました。
2012/7/1 南相馬市 小高駅近く、国道6号大井交差点
2012/7/1 南相馬市 小高駅近く、国道6号大井交差点
②国道6号。
常磐線小高駅近くの大井交差点。
この地域は、現時点では、避難指示解除準備区域、ということになっています。
津波に流されたクルマや、壊れた建物がそのまま放置されていました。
本年2012年4月に訪れた三陸では見られなかった光景です。
(三陸では、損壊した建物には未処理のものもあったが、クルマは全て撤去済みでした)
この辺りは、人は歩いていません。
パトカーがそこかしこを走り回っています。

2012/7/1 国道6号、南相馬市と浪江町の境の検問

③国道6号、南相馬市と浪江町の境。
検問がありました。
警官3人。
尚、検問を見かけたのは唯一ここだけでした。
(他の箇所は、無人でバリケードが設置されていたのみ。しかし、大人が2,3人で手で移動することは出来ないくらいのしっかりしたバリケードでした。)
ここで引き返し。
2012/7/1 南相馬市内、浪江町へと至るルートの分岐にて
④県道49号を鉄山ダムへと抜ける分岐。
南下して抜けようと思ったのですが、すべてのルートが閉鎖されていました。
2012/7/1 南相馬市と浪江町の境(吉沢牧場)
2012/7/1 南相馬市と浪江町の境(吉沢牧場)
南相馬市と浪江町の境。
吉沢牧場。
ここも閉鎖。
このエリアは、交通信号や街灯はついています。
人家には、人影はありません。
自動販売機の電源も切れてました。
たまに見かけるクルマは、警察車両か、私と同様に物見遊山な観光客が多いようでした。
警察車両はとにかくたくさん見かけました。
てれてれ走っている白色無地のワンボックスカーをばびゅーんと追い抜いて、気持よくサンキューハザードを出したところ、なんと赤色灯を回して追い駆けて来てビックリ。
長野県警の警官3人組でした。
特別警戒区域ということで、人がいたら必ずIDを確認しているとのことで、私のクルマの積荷もライトをあててチェックしていました。
治安はしっかり守られてます。
動物がウロウロしているので、スピード出すと危ないので安全運転でね、とのこと。