蕨市議会 2015年12月定例会の一般質問

ただ今開かれている、蕨市議会 2015年12月定例会において、以下の内容で一般質問の発言通告をしております。

私の出番は、10番目とのことなので、2015年12月11日(金)16時ころになる予定です。

 


  • 荒川氾濫に関わる水害対策について

荒川氾濫の想定について、
・大雨による荒川氾濫の可能性はどうか。
・荒川氾濫の場合における、本市の被害想定はどうか。
・道路を歩けるレベルまで水が引く想定期間はどうか。

水防体制、装備、訓練、救難・避難計画について、
・行政当局(消防団を含む)の水防体制、装備、訓練、救難・避難計画は。
・他市町村、県、国、その他機関との連携体制は。
・市内の自主防災団体における水防体制、装備、訓練、救難・避難計画は。
・現状において、人員体制、装備、訓練、救難・避難計画の不十分な点は。

市民に対する情報の周知と意識向上を図るために、
・洪水ハザードマップに加え、写真・動画による洪水シミュレーションを作成・公開し、電柱における想定浸水深表示を行ってはどうか。
・防災演習、出初式、消防特別点検のメニューに、荒川氾濫時の救難・避難を加えてはどうか。
・自主防災団体における防災訓練への消防署員の出前講座において、荒川氾濫時の水害対策について詳しく説明するようにしてはどうか。

水害対策の不足分を補うために、
・行政当局(消防団を含む)の水防体制、装備、訓練、救難・避難計画の充実を図ってはどうか。
・救難・避難の人的リソースの確保のために、消防団の下部組織として水防団を設けてはどうか。

【解説】
蕨市は海も山も大きな川もないので、大きな自然災害に見舞われることは少なく、恵まれた土地です。自然災害対策としては、地震についてはかなりしっかりと備えをしておりますが、水害対策–それも、内水(都市型)氾濫ではなく、外水(荒川の)氾濫については、意識もあまり高くなく、備えも不十分であると考えております。

hoya_t blog 2015/11/2 : 消防特別点検

↑この記事に書いた通りなのですが、荒川は、2~300年に1回くらいは、大雨で氾濫するらしい。その場合、蕨市内全域が1m以上水浸しになります。

もちろん、荒川の堤防が決壊しないように、堤防を強くしたり、水防工法(堤防が局所的に壊れるのを防ぐ技術体系)の訓練をしたり、ということは重要なのですが、確率論的に2~300年に1回はほぼ市内全域が水浸しになるので、その時にどうやって被害を最小化するか、という視点で考えた場合、現状はかなり不十分ではないかという危機感を持っています。

荒川氾濫フロー

蕨市全域が水浸しになる規模の、荒川氾濫が起こった場合、被害エリアは極めて広範囲に渡るはずで、自衛隊、国、県、よその市町村がすぐに助けに来てくれることは期待できないのではないか?

・避難誘導
・救助
のフェースでは、結局は、自分たちだけ(消防、市役所のリソース、地元の人達のリソースだけ)で何とかするしかないのではないか?

hoya_t blog 2015/9/13 : 台風18号による鬼怒川水害現場

↑また、先日の鬼怒川氾濫のときに考えたのだが、数百年に一度の規模の未経験の大災害の場合、行政も適切な判断と行動を為せない可能性があります。
行政の、能力や使命感が足りないとか、準備・装備が足りないとか、そういうことではなく、本質的なレベルでキャパを超えるという意味で。
結局は、自分と自分の家族、地元の近所の人たちの生命と財産は、誰かに頼ることなく、自分たちで何とか守らないとならない。

第一義的には、各家庭が主体となって、知識を身に付け、対策を立て、道具を揃えて、訓練をして、いざというときには自ら情報収集して、どのタイミングでどう行動するべきか意思決定しなくてはならない。

もう少し大きい規模になると、主に町会単位の自主防災団体、そして、それらと密接な関係を持っている消防団が主体となります。
現状の消防団は、市内で100人弱で、火災への対応に限定するなら十分な規模だが、市内全域が被災する水害への対応としては規模的に貧弱だと考えます。

 

 

  • キレイな空き家対策について

市内に空き家が増えている。老朽空き家については対策が取られつつあるが、所有者が遠隔地に住み、賃貸・売却する意志がなく、定期的に換気・清掃などのメンテナンスを行っている、キレイな空き家については対策が手付かずとなっている。これらキレイな空き家の、不動産市場への放出を政策的に促すことが、市外からの転入増による人口増、税収獲得機会増に繋がるものと考えるが、どうか。

市内のキレイな空き家の数、推移、主たる所有者の居住地は。
増加原因についてどのように考えるか。

平均的なキレイな空き家が、空き家のままである場合に得られる平均的税収額と、不動産市場を介して新たな家族が住み始めた場合に得られる平均的税収額は。

キレイな空き家の所有者に対して、物件の賃貸・売却を促すために、補助金等のインセンティブ施策を設けてはどうか。

【解説】
以前、↓こちらのエントリで問題を指摘した件です。

hoya_t blog 2015/6/15 : 市内に空き家が増えている。

空き家を、
・老朽空き家
・キレイな空き家
と2つに分けて考えます。

老朽空き家は、所有者によって適切なメンテナンスが施されておらず、建物は荒れ果て、場合によっては庭に不法投棄されて汚らしくなったり、ホームレスが住みついたり、あらゆる点で問題な空き家です。
これについては、蕨市では、行政の強制力をもって所有者に対応を迫ることが出来る条例を2年半前に作りました。

蕨市webサイト : 蕨市老朽空き家等の安全管理に関する条例について

所有者にお金がない場合は、市が貸し付けたりする仕組みもあります。

問題なのは、キレイな空き家です。
所有者の代替わりなどによって空き家となり、所有者は定期的に訪れて掃除、換気したり、ポスティングされたチラシを捨てたり、適切なメンテナンスをしています。
残置物を処分して売りに出すなり、賃貸に出すなりすれば、所有者の効用は大きくなり、自治体としても税収機会が増大するはずなのですが、面倒だったり、親の遺品が置いてあったり、子供の頃に住んだ思い出があったりするために、空き家のまま放置されている空き家です。

きちんとした統計はないのですが、体感値では、ここ数年だけもかなり増えている感じがします。推測ですが、今後益々増えていくのではないでしょうか。

まずは現状を把握して、その上で、このようなキレイな空き家が賃貸不動産市場、売買不動産市場に放出されることを行政として後押ししてはどうか、という提案です。

このキレイな空き家対策は、他の議員も今まで議会で取り上げてきましたし、他の自治体にも、空き家バンクなどの先行事例があります。このような従来、行われてきたアプローチは、
・空き家を取得する(買う、借りる)ことへの補助
・空き家を売る・貸す側と買う・借りる側のマッチングの支援
が中心だったのですが、
現在問題となっていて、今後益々増えていくのは、
空き家の所有者が、そもそも売る気も貸す気もない、というパターンです。
これでは、いくら取得する側にインセンティブを付与したり、マッチングの支援をしても意味がありません。

このような場合は、
・空き家の所有者が、売ったり貸したりしないことへのペナルティ
・空き家の所有者が、売ったり貸したりすることへのインセンティブ
を付与するといいのですが、現実的に、税制を自由にいじることが出来ない自治体にとって、空き家所有者に対して懲罰的に課税額を増やすなどのペナルティを付与することは政策的には難しく、インセンティブという形で、空き家を不動産市場に放出することに対して補助金を付与するのが、いいのではないかと思っています。

「空き家を売る・貸す」という経済活動に対して補助金を出すのは市民感情的な理解を得られにくい可能性もありますが、空き家のままで固都税しか得られないよりも、そこに新たな家族が住んで生活を営むことによって税収機会が増えた方が市としてはトクなわけです。

 

  • 富士見公園とその周辺の環境整備について

  1. 富士見球場を中心とする富士見公園とその周辺については、球場スコアボードの改修などの整備が逐次行われているが、未だ不十分である。
  2. 公園西縁を流れる用水路にフタがない箇所がある。危険なので、フタをするなど対応してはどうか。
  3. 西側に接する郷南公園の地下には雨水貯水池があるが、用水路への排水口付近が、工事用フェンスで覆っただけの仮の状態が長期間に渡って続いている。今後の工事の予定は。現状で工事が完了しているのであれば、然るべくフタをするなど対応してはどうか。
  4. 敷地内外に、何らの目的のためにも供されていない2箇所のデッドスペースがある。あまり手入れをされておらず、草茫々の事が多く、時に生活ゴミの投げ込み、粗大ごみの不法投棄を招いてしまっている。適当な間隔で草刈りをするなどの保守をしてはどうか。
  5. 駐車場付近及びデッドスペース内に、工事用資材が長期間に渡って放置されている。行政当局が仮置きしたものであれば所管部署と目的は何か、あるいは不法投棄されたものなのか。適切に撤去するなどしてはどうか。
  6. 敷地内南側の雑木林は、近隣住民のグラウンド・ゴルフ練習場となっている。乱雑に生えている雑木については伐採するなどの対応をしてはどうか。

【解説】
これは、錦町の地元ネタ。
だいたい、毎回一つくらいは地元ネタをはさむようにしています。
それぞれ、6つの項目はそれぞれ無関係で、小さなネタなのですが、地元の方からのリクエストによって敢えて本会議にて取り上げるものです。

hoya_t blog 2015/10/30 : 2016年度 新生会予算要望

こちらで書いた、会派予算要望の錦町地域要望項目に挙げたものと、ほとんど重複しています。


大宮の氷川神社に戦艦武蔵の碑

さて、一ヶ月以上前の話ですが、本年2015年10月末に、大宮の氷川神社境内に戦艦武蔵の碑が新たに建立されたと聞いて、見に行ってきました。

朝日新聞dot. 2015/10/24 : 沈没から71年…戦艦武蔵の顕彰碑が建立 元乗組員「死んだ戦友、これで浮かばれる」

 

知りませんでしたが、武蔵の艦内神社は氷川神社から分祀されたそうです。
そもそも、実は氷川神社行くの初めてでした。
ガキの頃、連れられてお参りしたかもしれませんが、記憶の範囲では初めて訪問。

戦艦武蔵の碑戦艦武蔵の碑

戦艦武蔵の碑

まあ、ただの石碑ですけど。

先日、シブヤン海の底で見つかった大和型戦艦武蔵は、世界の海軍史上最大最強の46cm主砲を備えておりました。

 

武蔵、早くうちの鎮守府にも来てほしい。
長門も陸奥も大和もいるけど、武蔵だけはさっぱり出ず。秋イベが終わったので(もちろんE-5までクリア。丙ですが)、そろそろ大型艦建造祭りに突入予定。


蕨市園芸品評会

先日2015年11月20-21日(金土)、蕨市園芸品評会が行われました。

市内の生産者が作った農業産品のコンテストです。
県の農水系の研究所のエンジニアに審査をしてもらいます。
私も、議会選出の農業委員として、野菜を並べたりする作業を担いました。

今年は、気候があまりよくなかったそうで、白菜、ネギが例年より少なめでした。
蕨市に限らず、県内全域同じ状況だそうです。

201511_蕨市園芸品評会

講評を聞きます。

201511_蕨市園芸品評会
出品された野菜たちは、お買い求めしやすい値段で販売します。

201511_蕨市園芸品評会


一等賞の白菜。 蕨商工会議所が、地元の野菜を地元の飲食店で提供する、ベジフェスというイベントを開くそうなので、そちらで食べることも出来ると思います。 2016年1月23-30日。

201511_蕨市園芸品評会
ネギ。
今年は出品数が少ないなー。

201511_蕨市園芸品評会
あら奥さん、やだもー、この里芋おいしそう。


蕨市議会 2015年12月定例会が始まっております。

掲題の件、2015年11月26日(木)から始まっております。

蕨市議会の定例議会は、年に4回あり、3の倍数月に、ほぼ一ヶ月間に渡って開かれます。
12月定例議会は、年末が近いこともあり、少し前倒しして11末から始まることになっています。

そんなわけで、年末進行の諸々雑用にまみれつつ、お誘いいただく忘年会類ほとんど行けませんが、欠礼恐縮に存じます。

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議案説明資料と、上程されている一般会計補正予算書