さて、蕨市内は、本年2019年6月2日投開票の市長選・市議選が近づくに連れ、キナ臭さを増しつつあります。
街なかにベタベタと、ポスターが増えつつあります。
このような、二人の名前+写真が掲載されたものです。
概ね、「立候補予定者+名前がよく知られている現職の議員など」という組み合わせです。
これを、二連ポスターと呼んでおります。
貼ってある場所は、主に人家の壁、塀など。もちろん民有施設なので、許可を取った上で貼っているものです。
公共の電柱等に勝手に貼ってあるわけではありません。
市長選に向けては、私ども鈴木なおし陣営は、鈴木なおし立候補予定者+須賀たかし県議の二連ポスターを貼り始めました。
他方で、市議選に向けては、市内では、主に日共の候補予定者の二連ポスターが貼られているのを見かけますが、自民党・保守系(議会会派:新生会)の立候補予定者は、一切貼っていません。
私も一枚も貼っておりません。
「何で、保谷君は二連ポスターを貼らないの?」
と、よく聞かれます。
その理由は、もちろん、お金がかかるから!です。
たかがポスター、1枚当たりの単価で言えば大したことありませんが、100枚も作ればけっこうな金額になります。
2連・3連・大型ポスター印刷のA1サイズ価格表です。用紙・インキにより価格は異なります。それぞれ特徴がありますので、お希望に合う物をお選びください。
たまたまググってヒットしたこちらの印刷会社のwebサイトによると、100枚の印刷で28,800円+taxとのことです。これとはべつにデザイン制作料が発生します。
たかだか3万ちょいくらいの金額、そのくらい出せるだろー?
と尋ねられれば、まあ出せないわけではないのですが、政治活動あるいは選挙活動というのは、この種の細かい出費の積み重ねです。
頭や手足を動かして汗をかく活動は惜しみませんが、出費は少しでも減らしたい、というのが本音であります。
お願いすれば貼ってくれるご支援者の方は山ほどいます。
しかしながら、軍資金は、結局のところ、私のサイフから出ていくお金です。
しかも、この出費は、税務上、一切損金算入できません。
自民党の公認・推薦を得れば、公認料などの名目で多少のお金はもらえるのかもしれませんが、蕨市においては、自民党系・保守系の立候補予定者は、自民党の公認・推薦を得ずに「保守系無所属」と名乗るのが慣行となっています。
ということで、お金がないので、二連ポスターはやりません。
また、大人の事情としては、自民党系・保守系の他の立候補予定者(同じ会派の、言わば身内)と横並びとする必要があり、出し抜いて自分だけが二連ポスターを掲示するわけにはいかない、という組織の論理も重視しなくてはなりません。
ところで、二連ポスターという不思議な仕組みについては、このwebサイトが詳しく解説しています。
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