先日、2017年9月10日(日)、西公民館におきまして、郷町会敬老会がございました。
70歳以上の方が敬老お祝いの対象なのですが、対象者は532名で、出席者は121名とのことでした。
また、卒寿(90歳)は、対象者が17名、出席者は3名とのことでした。
おめでとうございます。
開会のご挨拶。
アトラクションの踊り。
和太鼓の演奏。
不思議な手品!
関係者の皆様、お疲れ様でした。
先日、2017年8月23日(水)、蕨市管路オリエンテーリングというイベントに参加してまいりました。
災害時トイレ下水道を考える会が主催するイベントで、災害時には、飲み水や食べ物の確保と同等以上に、トイレの確保が大切だ、という問題意識の下、下水道の管路について勉強して知識を身に付けることで、問題意識を共有しつつ、日頃からの備えをしていこう、というものです。
蕨市塚越の東公民館での座学の後、この建物から出る下水の管路を辿って、塚越ポンプ場まで歩きました。
昨年度も8月に、蕨市内の中央~南町で開催されたのですが、別件があって行けませんでした。
昨年度のレポートは、↓こちらで見ることが出来ます。
公益社団法人日本下水道管路管理業協会webサイト : 蕨市管路オリエンテーリング報告書(PDF)
日頃はあまり意識することはありませんが、下水道には、
・合流式
・分流式
の2種類があります。
そもそも下水には、
・汚水(家庭、建物のトイレ、台所、洗面台から流れる水)
・雨水(文字通り雨水)
の2種類があります。汚さが違うので、処理するレベルが異なります。汚水はより高度な処理をしてから川に流す必要があります。
・汚水と雨水を一緒にまとめて流していくのが合流式
・汚水と雨水を別々の管で流していくのが分流式
ということです。
ざっくりこの違いは、
・合流式:古いやり方。 安上がり。
・分流式:新しいやり方。 高くつく。
という感じでしょうか。
昔は、合流式で汚水も雨水も一緒くたに処理していました。
しかし、大雨で、下水道の処理能力を越えた場合は、汚水(それこそ、トイレから出てきた汚物を含む)をそのまま川に流さなくてはならず、汚いので、最近は、分流式が主流なのです。
古い合流式も、分流式に作り変えた方が環境対策的には好ましいのですが、膨大な投資が必要なので、そのままになっています。
蕨市内においては、
・合流式:錦町以外
・分流式:錦町
となっています。
要するに、錦町は、市内でも最も遅く下水道が整備されてきているのでこうなったわけです。錦町の区画整理地域内には、下水道未整備のエリアもありますが、ここにこれから敷く下水道も、当然ながら分流式になります。
東公民館の外へ。
前述のように、この塚越地域の下水道は、合流式です。
汚水と雨水は、まとめて処理されます。
概念図としては、こんな感じ。
上図の①:宅内排水設備最終枡。
これは、各家屋・建物の敷地には、必ず存在します。小さなサイズのマンホールです。
写真でV字に見えますが、
・左上から下に向かって流れるのが、汚水
・右上から下に向かって流れるのが、雨水
です。
この日は晴れていたので、雨水は流れていません。
ちょうど、誰かが手を洗ったのか、トイレを流したのか、ちょうど汚水が流れていました。
それこそ、タイミングが悪ければ、うんちや、お尻を拭いた紙がそのまま流れてきます。
建物の敷地の外、道路の脇の部分。
よくある形の、四角型のコンクリふたが2つ並んでいます。
写真の、
左:②汚水桝(①から流れてきたもので、雨水を含む)
右:③雨水桝(道路上に降った雨を吸い込む穴。)
となります。
②汚水桝は、分流式の地域の場合は、道路上ではなく、家屋敷地内に配置されるそうです。
では、中を覗いてみましょう。
②汚水桝
もっとゴミが詰まっているのかと思っていたので、意外と綺麗だなという印象でした。しかし、汚いことは間違いない。ここが詰まったら大変ですわ。
③雨水桝
ここには、道路上に降った雨水と一緒に、道路上のゴミ(落ち葉、砂、タバコの吸殻など)が溜まってきます。
写真でも、かなり大量の砂と落ち葉が溜まっています。
これらの道路上のゴミを溜められるように、深く掘ってあり、上澄みの水だけを流せるような構造になっています。
②汚水桝と③雨水桝は、この先ですぐに合流します。
道路の中央部にある、④いわゆる普通のマンホール。
この地点は、管路の上流に位置するために、太さは350mmです。
さて、管路マップに従って、管路を辿っていきます。
もちろん、道路上からは見えないのですが、ときどき、マンホールのふたを開けて中を覗いてみます。
だんだん太くなっていき、350mm → 1,000m → 1,350mm → 1,500mm →1,650mm → 2,200mm →
最終的に、ポンプ場の手前では、管路は断面が四角になり、
2,160mm × 2,700mmになりました。
このくらいの太さになると、人が中に入れるようになります。
(長靴を用意していったのですが、中には入りませんでした。)
重要な点としては、地中にある管路の傾斜は、地上の道路の傾斜とはまったく無関係に設計されているということです。
管路マップを見なければ、素人には、下水道がどちらの向きに流れているのか、地上から推測することは不可能です。
管路は、多数の枝線が合流してどんどん太くなっていき、最終的には塚越ポンプ場に辿り着きました。
合流式下水道のエリア内のポンプ場なので、平時においては、汚水と雨水は一つの管路でまとめて流れてきて、一緒くたに処理されていきます。
しかしながら、大雨の時は、処理能力を越えてしまうので、
汚水(雨水を含む)の、上澄みだけを、便宜的に雨水とみなして、雨水系統という特別なラインに流して、そのまま川に放出します。
いくら上澄みだけと言っても汚いことは汚いです。
汚水系統の、汚水除塵機。
大きなゴミを取り除くマシン。
どうやら、常時稼働している訳ではなく、ある程度溜まったら動かすようでした。
今回は、特別にマシンを動かしてデモしてくれました。
除塵機が、溜まったゴミがクレーンで組み上げられてきます。
ネズミの死骸やらが出てきたらどうしようと思っていたのですが、幸いそういうのはありませんでした。しかしまあ、汚いです。
こちらは、大雨が降って、汚水系統が処理能力を越えてしまったときに特別に稼働する、雨水系統のポンプ。
雨水系統のヤンマー社製エンジン。
し渣、沈砂のホッパ。
溜まってきたら、トラックに乗せて産業廃棄物として処理するそうです。
ということで、今まで知識としてだけ知っていたことを、実地に見て確認し、理解することが出来ました。
老朽化著しい蕨市庁舎を、これからどうするか?耐震補強?免震補強?するのか?建て替えるのか?という問題についての、2017年9月頭、現時点でのまとめ。
上の写真の蕨市庁舎(市役所)は、鉄筋コンクリート造、地上4階・地下1階建て。
昭和39年に建てられたので、今年で築53年ということになる。
平成8年の耐震調査によると、IS値(構造耐震指標):0.34で、完全に不合格。
平成23年に軸耐力補強工事を行っている。
これは、いわゆる耐震・免震工事とは全く異なる概念で、地震に遭った時に、瞬時にぺちゃんこになり、中にいる人が下敷きになるのを防ぐための最低限の工事。いざ被災したら、中にいる人は助かるが、その後は建物はまったく使えない。
市庁舎は、いざ災害の時には、災害対応・復旧活動の拠点となるので、特に強い耐震性が求められる。
平成29年1月
庁舎整備検討報告書が出る。
これは、蕨市庁舎整備検討委員会によるもの。要するに、行政組織の内部で出したもの。
解説は、以下の記事にて。
hoya_t blog 2017/2/7: 庁舎整備検討報告書(1) 市役所庁舎はどこに置くべきか?
なお、このシリーズは(1)で何となく終わってしまったので、(2)以降の記事は存在しないのですが、あまり気にしないでください(笑)
平成29年5月~
庁舎整備検討備審議会が開かれ、具体的にどうすべきかを議論している。←今ここ
蕨市webサイト : 蕨市庁舎整備
審議会というのは、市長が諮問をしたテーマについて話し合って、結論を出して、答申する機関。ここでの答申内容には法的拘束力はないが、答申を受けた市長としては、重く受け止める必要がある。
審議会の顔ぶれは、商工会議所・町連(町会長の集まり)・PTAなどの市内団体からの派遣、市議会からの派遣、学者、公募委員などから成っている。
本年(2017年)5月から既に4回会議が催されている。
最新の会議は8月31日に開かれ、ざっくりまとめると、
・8月実施の市民アンケート結果:64.4%が現在地での建て替えを支持
・答申の素案:現在地での建て替え
(あくまでも素案として。議事録はまだ公開されていないので不明だが、会議の中で、修正された可能性もある。)
という流れのようである。
審議会の中では、
(a)市民会館との複合施設としての建設
(b)蕨駅西口再開発における建設
(c)小学校を統廃合して空いた土地に建設
等の案も検討されたが、
個人的には、大地震がいつ来るかも分からず、今すぐにでも建て替えなくてはならない状況で、合意形成に時間がかかり、いつできる分からない(b)、(c)は、現実的に極めて困難で、ほとんど不可能に近いと思っていた。
私個人的には、今回の結論は妥当なものだと思う。
「市庁舎は、現在地て建て直そう」という審議会の答申は、10月に市長に提出されることになる。
おそらく、今後は、市長・行政も、市議会も、この方針で動き出すことになるだろう。
今すぐにでも建て替えなくてはならない状況下だが、庁舎整備検討報告書によると、現在地での建て替えは、設計-解体-建設など諸々全ての期間が7年かかる見込みとのこと。
できるだけ早く進めるべきと思料する。
先日、蕨市議会において、掲題の講演会があった。
(正確に言うと、議会改革特別委員会において、外部講師をお呼びした講演会・勉強会)
講師は、鍵屋一氏で、元 板橋区の行政マン。現在は大学教授かつ、複数の防災系の非営利団体の役員などを務めている方。
なかなか面白い話を聞いたので、幾つか、ファインディングスと、私なりの所見を以下にメモ。
・大災害時の地方自治体では、行政の現場は、とても忙しい(当たり前だが)。
本来の行政サービスの原則である、公平性が守れないケースもある。
これを、公平ではなくても止むを得ないと考えるか?何が何でも公平でなくてはならないと考えるか?
大災害発災時に、公平にデリバリすることが不可能であるが故に、せっかく届いた救援物資が受け取ったまま放置されていた、なんてケースをどこかで聞いたことがある。このような場合、遠くの避難所に行き渡らないとしても、目の前の避難所に取り敢えず配布することを良しとするかどうか?
・地方自治体における、地方議員は、どこの政党・会派の人も、多かれ少なかれ、出身地域の利益代表としての性格を持っている(これも当たり前)。
「よその避難所には◯×は届いているのに、うちの避難所には届いていない!」というケースがあれば、その地域の議員の立場としては、行政に対してクレームをつけざるを得ない。
このような場合、現場の行政マンとしては、その議員からのクレームへの対応のプライオリティを上げざるを得ない。
個別の議員としては、このような状況下では、「言ったもの勝ち」なので、とにかく自分の地盤とする地域に利益誘導するしかない。
(個別の議員の立場としては、それ以外の選択肢はない。)
結果として、無駄なコミュニケーションコストが発生し、全体最適も実現しない、ということにもなりかねない。
・大災害時においては、とにかく行政の人的リソースが足りない。
無駄な作業は、できるだけ少しでも省きたい状況。
例えば、議員からの電話を一本受けるだけでも、5分なり10分なり時間がかかり、その分、他の作業ができなくなってしまうことになる。(当たり前だ)
それを必ずしも無駄とは言えないが、現実的には、全体最適の実現を阻んでしまうことも少なからずあるだろう。
・大災害時においては、現場の行政マンのメンタルヘルスケアがぼろぼろ。
例えば、自治体のBCP計画(有事の役割分担を定めたもの)において、ご遺体処理とか遺族対応の役割を割り振られている部署があったりする。もちろん現場の行政マンは一所懸命に目の前の仕事をこなすだろうが、そんな仕事なんて経験したことも訓練したこともない。
組織論的に言えば、行政組織のトップ・上司が守るしかないのだろうが、議会としても、現場の行政マンのメンタル面をいかに守るか、という視点が必要。
・大災害時における、議会・議員の役割は、最小限に留めるべき。
行政の邪魔をしない、自らの地域への「過度の」利益誘導を図って全体最適の実現を阻まない。
「適度な利益誘導」は、必要なものであり、議員の本分でもあるのだが、線引きは難しい。
今回の講演者である、鍵屋氏からは、先行自治体事例を挙げつつ、
「議会で災害対策会議のような有事の組織を設け、行政に対して情報を取りに行ったり、逆に情報を提供したり、何らかの要望を投げかける際は、この組織を通じて一元的に行うのがよい」
という提言があった。
私も、議員が地域の利益代表としての役割を果たしつつ、行政の現場の邪魔をして全体最適の実現を阻むのを防ぐやり方としては、このくらいが妥当かと思う。
また、元 行政マンならではの、行政マン的な視点・立場の本音話みたいなものの片鱗も聞くことが出来て、そちらも面白く感じました。
なかなかそういう話を聞く機会はないものですから。
市役所の建物の中で、市の行政マンと日々接する機会はありますが、お互いに立場が違うので、なかなか本音の話はしません。友達じゃないし。それでも、ふっとした会話の中で、ポロッと本音を漏らしてくれる人もたまにいたりして、それはそれで嬉しく思いますが、特定の議員と仲良くすることは、その行政マンにとってもキャリア上のリスクになるはずですし、一線を越えずにw お付き合いするように心がけておりますwww
すっかり秋めいてきて、エアコンを稼働することがほとんどなくなりました。
日も短くなり、18時はもうそろそろ薄暗い感じです。
先週、2017年9月1日(金)に、蕨市議会 9月定例会が始まりました。
1年に4回ある定例議会(3月、6月、9月、12月)のうち、9月定例議会は決算認定を行うため、予算を決める3月定例会についでボリュームが大きく、忙しい時期となります。
また、開会日は、ほとんど形式的なセレモニーのような感じで、1時間ほどで終わってしまうのですが、ここで行われる市長報告において、重要な初出のインフォメーションが発表になることがあります。
蕨駅東口の旧イトーヨーカドー ザ・プライス跡地(今は、建物は取り壊され、鉄板で囲まれています)に、スーパーのライフが出店することが決まったとのことでした。
もう既にとっくに決まっていて、私が知らなかっただけなのかな?
場所はここ。
googleストリートビューでは、現時点での最新画像は2014年4月時点のもので、ザ・プライスが写っています。
ライフって、身近にないのであまりよく知らなかったのですが、今は三菱商事の傘下にあるんですね。独立系のヤオコーと提携していますが、資本提携までは踏み込まず、今のところPBの共同開発に留まっているようです。