私は、2011年の蕨市議初当選以来、連続して議会選出の農業委員を務めさせていただいておりますが、今回の任期7月までをもって終了となります。
国の農業委員会制度改革に伴い、蕨市においても、議会選出の農業委員はなくなります。
蕨市における農業委員会の仕事
農業委員と言っても、特に農地が少ない蕨市においては、どういう人達が何をやっているのかイメージがつきにくいかもしれません。
農林水産省 webサイト : 農業委員会制度の概要(PDF)
農水省のこの概要紹介ページも、既に詳し過ぎてちょっと分かりにくいのですが、要するに、「農地利用の適正化を図ること」が、農業委員会の仕事です。
ここには、
・農地の集約化・集積化
(後継者難の農家の農地を、集めて大規模化する等)
・農業への新規参入の促進
(法人による大規模農業ビジネスや、都会からの農業に憧れる人の参入を促す等)
が含まれるのですが、
首都圏ベッドタウンとして発達し、宅地化が進む蕨市においては、現実的には、この2つはほとんどあり得ません。
蕨市の農業委員会の仕事は、
・農地の売買・賃貸の許可
・遊休農地の発生防止・解消
が中心となります。後者の例が、↓こんな感じです。
hoya_t blog 2016/11/19 : 農地パトロール
実際のところ、蕨市内には農地の面積はそれほど広くはなく、農家の件数も少ないので、農業委員会の仕事のボリュームは、それほど多いわけではありません。
農地面積が少ない市町村の場合は、農業委員会を設置しなくてもいいことになっているので、蕨市の場合も廃止することは可能といえば可能です。実際のところ、同様に宅地化が進んでいる、お隣りの戸田市では既にだいぶ前に廃止されています。
蕨市の農業委員会制度改革
農林水産省 webサイト : 農業委員会法改正について 平成27年9月(PDF)
国の法律が変わり、制度改正が行われました。
この度、新しい法律が施行されてから、初めて、蕨市における、既存の農業委員の任期がやってきます。
従来は選挙制と選任制のハイブリッドだったのですが、今後は市長による任命制に変更になります。
合わせて、従来は「議会選出枠」として、市議会議員の中から1名が選ばれていたのですが、この枠が廃止になります。
従いまして、私の農業委員としての仕事も、この7月いっぱいで終了となります。