ただ今、蕨市議会の12月定例議会が開かれております。
本日は、私も所属している、教育まちづくり委員会が開かれ、質疑に立ちました。
また、上記写真のように、蕨市新型コロナ緊急対策 第4段の補正予算が上程されております。
今回は、生活支援や事業者支援は含まれておらず、
・検査・医療体制の拡充
・感染防止対策
が中心となっております。
来週から再来週にかけて、一般質問が行われる予定です。
毎年、市内各地の公民館等を会場としてリアル開催していた議会報告会ですが、今年は、コロナ禍のために、オンラインで開催することとなりました。
令和2年(2020年)12月4日から、第一部「議会報告編」の動画が、Youtubeと蕨ケーブルビジョンWinkにて配信開始します。
蕨市議会報告会
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よろしくお願いします。
昨日、令和2年(2020年)10月29日、私が所属している蕨市議会の保守系(自民党系)会派:令政クラブにて、来年度の予算要望書を、市長宛てに提出しました。
議会における最も重要なテーマは、主に税金という形で集めたお金を、どのように配分していくか、つまり予算を決めることです。
国と異なり、地方自治体の場合は、歳入をコントロール出来る余地はあまりありません。歳出が議論の的となります。
予算編成権、すなわち、予算案を作る権限は、市長(行政側)にあります。
(あくまでも、予算案を作る権限です。予算を決定する権限ではありません。)
議会は、市長が作った予算案を審査するという立場です。議会が、自分たちが思う通りに、好き勝手に予算案を作ることはできません。
議会は、予算案を認めるか(可決)、認めないか(否決)を話し合います。
議会が可決することによって、予算案は、正式な予算として決定することになります。
このような、絶妙なバランス、役割分担の下で、予算は作られていきます。
毎年、この時期から、次の年度の予算編成(予算案を作る)の作業が行政当局の内部で始まります。
これに先立って、議会の各会派は、「予算案をこのように作ってください」という予算要望書を市長宛てに提出するのです。
さて、先週、蕨市議会の7月臨時議会が終わりました。
ここでは、議会内の役職、所属委員会の変更が行われました。
私は、これまでは2年間に渡り(前任期から数えると)副議長を務めておりましたが、ここで終了しました。
正副議長は、任期が決まっていないので、理屈の上では、議員としての任期が満了となるまで続けることができるのですが、慣習的には、1年毎あるいは2年毎に交代することになっています。
そこで、「辞職願」を提出し、本会議にてこれの了承を得るという手続きを取るのです。
辞職とか辞任というのは、どうしてもネガティブなイメージが付きまとう言葉で、何だお前、悪いことしたのかよ!?という感じが致しますが、もちろんそのようなことはありませんw
所属している自民党系会派「令政クラブ」においては、幹事長となりました。
国政レベルの自民党でいうところの、二階俊博氏が務めている要職でありますw
先日、令和2年5月1日(金)、蕨市議会の臨時議会が開かれました。
会期はわずか1日間だけという異例のもので、新型コロナ禍のために急いで設けられる緊急対策の予算案、条例案を通すための臨時議会でした。
まず、
(1)国の一律10万円給付金
(2)市単独事業
この2つに分類出来ます。
(1)国の一律10万円給付金
すったもんだした挙げ句に決まった、国の一律10万円の給付金は、給付に伴う諸々の事務作業(案内書類を発送したり、返送を受け付けて確認したり、振り込んだりといった作業)は、市町村が下請けします。
蕨市の人口は、75,654人(4月1日時点)なので、
75,654人 ☓ 10万円 = (ちょっと余裕を持って多めに)76億円
が予算として計上されました。
よく理解していませんでしたが、これって、市内在住の外国人にも給付するんですね。
一連の事務作業の費用として、9,357万7千円も計上されております。
印刷代、送料、銀行振込手数料といったものに加えて、職員の人件費も含みます。
職員は、6人から成るプロジェクトチームが既に動き始めているとのことです(専任か兼任か、正規職員か会計年度任用職員かは不明)。
これらの原資は、全て国費です。
国のお金で、市が下請けをする、ということです。
(2)市単独事業
市が、基金(会計年度をまたいで貯めたり使ったり出来る、言わば貯金箱のようなもの)を原資として、独自に行うものです。
各自治体ごとに、首長の腕の見せ所とも言えます。
(1)国の給付金の財源は、全額が国債の新規発行です。日銀は令和2年4月27日の金融政策決定会合にて国債の買いオペの上限を撤廃しておりますので、要するにこれって、ヘリコプターマネーですよね。「お金を刷って配る」ということです。
(2)市単独事業の財源は、(私の理解によると、国と異なり、地方政府は、新型コロナ対策のための起債は出来ないはずなので、)基金を取り崩すしかありません。基金は、過去に貯めてきたお金であり、将来何かに使うはずだったお金です。当然に、将来何かをやるための原資が減ることになります。
財源は、国の経済対策と、市単独事業の経済対策の大きな違いです。
(1)経済対策
(2)生活支援
この2つに分けられます。
(1)経済対策というのは、企業の廃業・倒産を防ぐ、失業の発生を防ぐ、マクロの地域経済の疲弊を防ぐ、経済を回す(お金を使わせる)ことを目的とするものです。
対象は、営利を目的とした民間企業・個人事業主・フリーランスです。
市町村が行う経済対策は、主に、その地域に本店を置く中小零細企業、個人事業主、フリーランスを対象とし、いわゆる大手企業は対象とはしません。
・給付金
一定の条件に従って、差し上げるもの(返済を求めない)
・制度融資
一定の条件に従って、有利な条件で貸付をおこなうもの(返済を求める)
があります。
(2)生活支援は、市民個人を対象とするものです。
条件に従っての給付金(お金を差し上げる)、何らかの金券類の配布など様々なパターンがあろうかと思います。
生活を支援することが目的であって、経済を回すこと(お金を使ってもらうこと)が目的ではないので、配ったお金は、市外で使われてしまっても、貯金されてしまっても構いません。
3市の経済対策を比較できるように一覧にしてみました。
埼玉・川口市 小規模事業者に10万円給付 総額35億円の緊急経済対策
埼玉県川口市は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、総額35億円超の緊急経済対策を実施する。売り上げが減少するなど影響を受けた小規模事業者に、10万円程度を一律給付する支援策などを盛り込む。補償の財源は市の財政調整基金の一部を活用する。 …
まず、4月9日に川口市がいちはやく経済対策を発表しました。
売上が減った小規模事業者に、条件付きで一律10万円を配るという、異例の給付金には、度肝を抜かれました。
川口市は中小零細企業が多いので、想定対象数は15,000件ということで、給付総額は15億。
しかも、これを議会を通さずに市長が専決処分(事後的に議会の承認を得る仕組み)で決めた点にもびっくりしました。
尚、給付金の総額が15億、これを含めてパッケージ総額が35億とのことですが、残りの20億の内訳は不明です。
従って、真水で何億かも不明。
川口市のwebサイトをじっくり探してみたのですが、さっぱり見つかりませんでした。余計なお世話ですけど、川口市のwebサイトはちょっと見にくいですね。
4月22日に発表されております。
戸田市も、川口市と同じく、市単独事業については、市長による専決処分。
(後、国の10万円給付関連の予算を通すために臨時議会を開くことになりました)
https://www.city.toda.saitama.jp/site/press/hisyo-press2020-kisyakaikenkinkyuusien.html
戸田市は、菅原市長の下で広報がすごく上手ですね。
資料がとても分かりやすい。
総額12億とのことですが、内、8億は制度融資です。
制度融資は、一部は貸し倒れることでしょうが、いずれは返済されるべきお金です。
(利子補給と信用保証料は、供与するもの)
この制度融資の分を除いて、真水は4億というところですね。
川口市と同じく、小規模事業者・個人事業主向けの10万円給付を行います。
川口市と比べると対象者数が少なく、総額は2億48百万となっています。
ひとり親世帯、生活困窮者向けの生活支援として、3万円も給付します。これは独自のものです(この時点では)。
これらを参考にして、蕨市は4月28日に、総額2.7億からなる経済対策を発表しました。
https://www.city.warabi.saitama.jp/shisei/kouhou/1006028/1006029.html
詳細はこちらをご覧ください。
蕨市は、川口市、戸田市と異なり、市長による専決処分ではなく、臨時議会を開くことになりました。
川口市・戸田市と同じく、小規模事業者向けに10万円給付を行うほか、家賃補助として一社当たり5万円。総額2億4千万。
戸田市はひとり親世帯・生活困窮世帯に一律3万円、総額3千8百万を給付しますが、蕨市は、ひとり親家庭のみ一律3万円、総額9百万を給付。
その他、妊婦さんに1万円分の交通ICカードを配布。
ということで、先に発表された川口市、戸田市の政策パッケージと遜色が無いようにコピーした上で、独自性を醸し出すためのプラスαを付け加えたという努力の跡が見られます。
戸田市の真水が4億であることと比べると、蕨市2.7億はかなり頑張った大判振る舞いと言えます。
もちろん、前述の通り、多ければいいというものではありません。基金を取り崩して原資とするわけですから、将来何かをやるためのお金が減ってしまうということになります。
コロナ禍の長期化に伴い、祭りの類のイベントは軒並み中止になっています。この種のイベントへの市からの補助金は不要となります。
市の当初予算の中で、他にも、執行出来ないものがたくさんあるでしょう。
オリンピック・パラリンピック関連のように、翌年度に繰り越さざるを得ないものもあるでしょう。
今後は、それらを精査した上で、経済対策パッケージ2.7億の原資の一部に充てる補正予算が組まれることになると思います。
本年、令和2年(2020年)4月1日付けで、蕨市議会の会派構成が変更しております。
蕨市議会 市議会会派構成一覧
蕨市議会の議会の紹介と会議録検索システムを提供しています。
こちらのページの通り、
「日本維新の会・無所属連合」という会派が新設されております。
所属する議員は、中野たかゆき議員と、三輪かずよし議員です。
議席数:18の内訳は、以下のようになりました。
6 令政クラブ(自民党系、私が所属している会派)
4 日本共産党蕨市議会議員団
3 蕨市公明党
2 日本維新の会・無所属連合
1 立憲民主党わらび
2 無所属
なお、1人のところは、自らそのように名乗っているだけであり、便宜上、上では会派に分類しておりますが、厳密には、会派扱いはされません。2人以上が所属してはじめて会派となります。
国会の院内会派と、仕組みは同じです。
共通の政治理念・政策を掲げた集団のことです。
仕組みは同じですが、実態は、かなり異なります。
概ね、政党=会派となりますが、例外も多々あります。
特に、
・自民党系は、「自民党」を名乗らないケースが多い。
・自民党系は、複数の会派に分裂しているケースがある。
・その地方独自の会派が存在しているケースがある。
1点目「自民党系は、「自民党」を名乗らないケースが多い」については、
選挙で(それぞれの議会の議員選挙で)自民党の党籍がありながらも、公認・推薦を取らずに、すなわち、無所属として立候補するケースが多いからです。
これは、55年体制の名残りで、当時は「保守が好きで、革新は嫌いだけど、自民党は好きではない」という層を取り込むために、このようにしていました。個人的には、今となっては、(おそらく)あまりメリットはなく、むしろ分かりにくいだけですのでデメリットの方が大きいと思っています。
名前は、まちまちです。
私が所属している、蕨市議会の自民党系会派は、かつては「新生会」を名乗っておりましたが、昨年3月の所属議員個人の私闘による暴力事件の悪影響を考慮し、昨年7月の改選を機に「令政クラブ」と会派名ロンダリングを行いました。
2点目「自民党系は、複数の会派に分裂しているケースがある」については、
市内の地域ごとに利害の対立があったりとか(現在のさいたま市議会など)、議長人事で揉めたりとか、あいつが気に入らないから一緒にいたくないとか、いろいろな理由があります。
市町村議会議員選挙は大選挙区制ですので、同じ自民党系といえども、選挙になればお互いにガチンコ勝負となります。シコリが残って分裂するケースは多いでしょうね。
蕨市議会も、かつては自民党系が複数会派に分裂していた時代があったそうです。(昔のことゆえ、私は知りませんので、この件については聞かないでくださいww)
3点目「その地方独自の会派が存在しているケースがある」については、
その地域の独自の課題が存在し、その課題において独自の理念・政策を掲げる集団が結成されることがあります。
例えば、大阪都構想を掲げる大阪維新の会や、東京都議会の都民ファなど。
私が知る限り、まだ発表されていないと思いますので、私は存じませんが、これから発表されることになると思います。
政治理念については、次の定例議会である、6月定例会までには発表なさるのではないでしょうか。
政策については、どこの会派も秋頃の予算編成が始まる時期に、翌年度の「予算要望」を市長宛てに提出しますので、このような形で発表なさるのではないかと予想します。
ところで、この新会派結成について「自民党系の会派が分裂したのか?」というご質問をいただきましたが、これは違います。
分裂ではありません。
では、何なのか?造反なのか?と重ねて問われても、私も分かりません。政治理念・政策の発表を待ちたいと思います。
市議会の総意として、市長に対して(行政当局に対して)、令和2年(2020年)4月3日付けで要望書を出しております。
蕨市議会からのお知らせ
当サイトではJavaScriptを使用しています。検索機能を利用するためには、JavaScriptをonにしてください。 本文へ移動 令和2年 4月 3日 蕨市長 英 雄 様 蕨市議会議長 前 川 やすえ 新型コロナウイルス感染症に関する市の対応についての要望書
内容は、↑ こちらのページの通り。
大雑把というか、おおまかな、当たり前な感じの内容です。
もちろん、議会内部での議論の過程では、もっと細かく、具体的な話もたくさん出ました。
・全会派の一致を前提として意見を集約した。
・時々刻々と状況が変化するので、じっくり話し合うのではなく、スピード重視でまとめた。
という理由のために、このような内容になっております。
それにしても、私個人的には、新型コロナ、本当に怖くてたまりません。
私は、打たれ弱くて、それほどメンタルは強く無く、ストレスにも弱い方なのですが(と、自己分析しています)、本当に頭がおかしくなりそうです。
戦争状態になっても冷静でいられる気持ちの準備をして下さい。見たくない未来が待っているかも知れません。僕と僕の好きな若手たちが今までできたことは結果論として可能な限りの時間稼ぎ、というだけになるかも知れません。これまで日本で見られなかったレベルの流行に成り得ます。 4/7
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) March 31, 2020
戦争ならば、いい。
戦争には、大義がある。
守るべきものを守るための死ならば、受け入れられる。
でも、新型コロナなんかでは死にたくないし、大切な人たちを失いたくはありません。
皆様、家にいましょう。
医療従事者以外にできることは、家にいることだけです。