蕨市園芸祭がございました。

昨日と本日(2017年10月20-21日)、和楽備神社境内におきまして、蕨市園芸祭が行われております。

私は、農業委員を務めていた縁で(今は任期は終了しております)、農家がメンバーの中心である、園芸緑化研究会に入っており、少しだけお手伝いをしました。

 

「園芸祭」というのは、要するに、市内の農家による展示即売会です。
基本的には、かなりお買い得な価格設定です。

天気のせいで、訪問者数は例年の半分くらい、といったところでした。

20171021_蕨市園芸祭

開会式。

あいにくの雨模様でしたが、この前後の時間帯だけ、雨が上がりました。

20171021_蕨市園芸祭

蕨市内には田んぼはもはや一面もありませんが(厳密に言うと、学校敷地内に教育用のものが若干ある)、市外に田んぼを持っている方がおり、園芸祭においても米・餅米を出品していました。

 

農業は大切な産業ですので保護されており、農地売買に対しては、法的に厳しい規制があります。
原則的に、農家以外は購入出来ないことになっています。
私の家は祖父の代までは農家だったようですし、蕨市の園芸緑化研究会の会員でもありますので、私は、農家として認められるのかな?


蕨市の農業委員会改革

私は、2011年の蕨市議初当選以来、連続して議会選出の農業委員を務めさせていただいておりますが、今回の任期7月までをもって終了となります。

国の農業委員会制度改革に伴い、蕨市においても、議会選出の農業委員はなくなります。

 

蕨市における農業委員会の仕事

農業委員と言っても、特に農地が少ない蕨市においては、どういう人達が何をやっているのかイメージがつきにくいかもしれません。

農林水産省 webサイト : 農業委員会制度の概要(PDF)

農水省のこの概要紹介ページも、既に詳し過ぎてちょっと分かりにくいのですが、要するに、「農地利用の適正化を図ること」が、農業委員会の仕事です。

ここには、

・農地の集約化・集積化
(後継者難の農家の農地を、集めて大規模化する等)
・農業への新規参入の促進
(法人による大規模農業ビジネスや、都会からの農業に憧れる人の参入を促す等)

が含まれるのですが、
首都圏ベッドタウンとして発達し、宅地化が進む蕨市においては、現実的には、この2つはほとんどあり得ません。

蕨市の農業委員会の仕事は、

・農地の売買・賃貸の許可
・遊休農地の発生防止・解消

が中心となります。後者の例が、↓こんな感じです。

hoya_t blog 2016/11/19 : 農地パトロール

実際のところ、蕨市内には農地の面積はそれほど広くはなく、農家の件数も少ないので、農業委員会の仕事のボリュームは、それほど多いわけではありません。

農地面積が少ない市町村の場合は、農業委員会を設置しなくてもいいことになっているので、蕨市の場合も廃止することは可能といえば可能です。実際のところ、同様に宅地化が進んでいる、お隣りの戸田市では既にだいぶ前に廃止されています。

 

 

蕨市の農業委員会制度改革

農林水産省 webサイト : 農業委員会法改正について 平成27年9月(PDF)

国の法律が変わり、制度改正が行われました。
この度、新しい法律が施行されてから、初めて、蕨市における、既存の農業委員の任期がやってきます。

従来は選挙制と選任制のハイブリッドだったのですが、今後は市長による任命制に変更になります。

合わせて、従来は「議会選出枠」として、市議会議員の中から1名が選ばれていたのですが、この枠が廃止になります。

従いまして、私の農業委員としての仕事も、この7月いっぱいで終了となります。


蕨市園芸品評会

本日2016年11月25日(金)と、明日26日(土)とで、蕨市中央公民館において、園芸品評会が開催されております。

20161125_蕨市園芸品評会

市内の農家が出品した農作物のコンテストです。
参加資格は、市内の農家、ということなので、市内の農家が、市外に持つ田畑で作った農作物も出品されています。例えば、蕨市内にはもはや田んぼは教育用のものを除けばありませんが、市外に田んぼを所有する農家が出品した米・もち米が出品されています。

1日目である本日は、農業技師による品評・優秀作品の選出を行いました。

20161125_蕨市園芸品評会

上級の賞を獲得した皆様。

 

明日2016年11月26日(土)は、10時から展示即売を行います。

かなりお買い得な値付けなので、おすすめです。

20161125_蕨市園芸品評会

値付けをしているところ。

ここだけの話ですが、基本的に、農家の皆様は、売れ残って持ち帰らなくてはならない状況をすごく嫌がっています。なので、かなり安いプライシングとなっています。品評会に出品するくらいの農作物なので、全てかなり高品質なものですが、市中の八百屋、スーパーで買うよりもかなり安いです。

関係者の皆様、お疲れ様でした。


農地パトロール

本日2016年11月18日、蕨市農業委員会のメンバにて、市内の農地パトロール(利用状況調査)を行いました。

「遊休農地の発生防止、解消」は、農業委員会の主な仕事の一つです。

誰かが所有している畑を、耕作しないで遊ばせておいたとしても、その人の勝手でしょ?
と、思われがちです。
私も、以前はそう思っていました。

しかしながら、農地は税制面で優遇されており、登録されている農地は、しっかりと耕作しないとダメなのです。もちろん、勝手に他の用途に転用するのもダメです。

年を取ったとか、後継者がいないとか、何らかの理由で耕作を続けることが不可能な事態になったら、他の人・企業に貸すなどしかるべく対応が必要になり、これを斡旋するのも農業委員会の仕事です。
現実的には、都市化が進む蕨市内でわざわざ農地を借りてビジネスベースで(趣味としてではなく)農業をやろうという人・法人はいないと思いますけど。

20161118_蕨市 農地パトロール

錦町の農地。

適切に農地利用されているケースです。

20161118_蕨市 農地パトロール

錦町の、以前、子供向け学習用に「田んぼの学校」として水田として利用されていた場所。

「田んぼの学校」は終了し、今は畑となっています。

20161118_蕨市 農地パトロール

葉に白い斑点が見えますが、消毒薬の濃度が濃すぎたことが原因ではないかとのこと。

20161118_蕨市 農地パトロール

ここは農地ではありませんが、家電の不法投棄を見つけました。

20161118_蕨市 農地パトロール

農地はほぼ所有者の家に隣接しているので、在宅ならば一声あいさつしていきます。

20161118_蕨市 農地パトロール

これは、良くないケースですね。

20161118_蕨市 農地パトロール

ボーイスカウトに貸しているようです。

20161118_蕨市 農地パトロール

中央地内の農地。

 

私の父方の先祖も、川口市内の農家でして、父親はガキの頃田植えの手伝えをした、という話を聞いたことがあります。私自身はまったく農業経験はありません。

プロの農家の方の解説を聞きながら畑を見て回るのは、結構面白い体験です。


農地パトロール

本日2016年2月10日(水)、蕨市農業委員会にて、市内農地の一部のパトロールを行いました。
農地として登録されている土地が、正しく農業が行われているかどうかの確認を行います。
帳簿上、農地として登録されていると、他の利用形態と比べて租税公課が安くなります。産業としての農業を保護するためでもあり、自然環境としての農地を維持するためのものでもあります。

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子供向け教育用の「田んぼの学校」があった場所。
昨シーズンで事業は終了し、埋め立てられました。

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生産緑地の立て札が立っています。

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手前側はきれいに畑として利用されていますが、奥の方は、草ボウボウになっています。
この時期なので、枯れ木は少なめですが、この箇所は、夏は人の背丈よりも草が高く、所有者に対して改善を求める通知を出すことになると思います。

関係者の皆様、お疲れ様でした。


蕨市園芸品評会

先日2015年11月20-21日(金土)、蕨市園芸品評会が行われました。

市内の生産者が作った農業産品のコンテストです。
県の農水系の研究所のエンジニアに審査をしてもらいます。
私も、議会選出の農業委員として、野菜を並べたりする作業を担いました。

今年は、気候があまりよくなかったそうで、白菜、ネギが例年より少なめでした。
蕨市に限らず、県内全域同じ状況だそうです。

201511_蕨市園芸品評会

講評を聞きます。

201511_蕨市園芸品評会
出品された野菜たちは、お買い求めしやすい値段で販売します。

201511_蕨市園芸品評会


一等賞の白菜。 蕨商工会議所が、地元の野菜を地元の飲食店で提供する、ベジフェスというイベントを開くそうなので、そちらで食べることも出来ると思います。 2016年1月23-30日。

201511_蕨市園芸品評会
ネギ。
今年は出品数が少ないなー。

201511_蕨市園芸品評会
あら奥さん、やだもー、この里芋おいしそう。


TPPに対する蕨市内農業関係者の考え

さて、ココしばらく、会社の決算処理でバタバタしておりましたが、一通り落ち着きました(8月決算なのです)。11期終了であります。

 

先日、TPPが大筋合意したということですが、一消費者としては、様々な食品の関税がなくなって値段が安くなるのは、単純に嬉しいことです。

 

農業関係者は、業界全体としては、基本的にはTPP反対のようです。

4年前、蕨市議会2011年12月定例会において、TPP反対の立場の請願が出されたことがあり、市内の農家何軒かに、TPPについてどう思うか?ヒアリングして回ったことがあります。

蕨市議会 : 議請第6号 日本農業と地域経済、くらしと雇用をこわすTPP(環太平洋連携協定)に参加しないことを求める意見書の提出を求める請願 (2011/12/16 不採択として議決)

特に反対という意見はありませんでした。
逆に、積極的に賛成という意見もありませんでした。
率直に言うと、どっちでもいい、というか、ウチには直接はあまり関係ないかな、という感じでした。

まあ、確かに蕨農業には、直接はあまり関係ないと思います。
首都圏郊外ベッドタウンである蕨市内の農家は、高齢化も進み、息子・娘の代は普通の専業サラリーパーソンになっていて、後継者がいないところがほとんどです。昔は田んぼ・畑だった土地でうまくマンション等不動産賃貸経営をして成功していて、農業収益より不動産収益の方が多い、という家がほとんどだと思います。

 

日本国内全体でみると、短期的には、海外から安い農産品が入ってくるために壊滅的な打撃を受ける農家はあるかもしれませんが、どの産業でも同じですが、競争に晒されて、経営努力を重ねることで、産業は強くなっていくのです。
自由競争は苦しいものですが、結果として自分も相手も周りもハッピーになる、全体最適が実現される唯一の方法です。

日本の米もみかんも和牛も佐藤錦もとても美味しいし、海外から安く入ってくるインディカ米やオージー・ビーフやアメリカンチェリーより何倍か高かったとしても、売れなくなることはないでしょう。誰もが安い商品を求めているわけではなく、高くても美味しいものを食べたい、という人はいくらでもいます。海外でも十分に競争力があると思います。

そんなわけで、日本の農業の将来については、個人的にはかなり楽観的に考えています。