Interop Tokyo 2024を、幕張メッセまで見に行ってきました。
ちょっと久しぶりで、10年ぶりくらいでしょうか。
私が新卒で就職した1997年当時から存在するイベントで、IT関連業界のプロダクト・ソリューションの大規模カンファレンスです。
私はエンジニアではないので、個々のプロダクト・ソリューションの具体的な内容や活用事例の中身は、正直、見聞きしてもあまりよく理解できません。
今はほぼ県議会議員の仕事が専業(みたいなもの)なので、この種のプロダクト・ソリューションの導入にあたり選定・意思決定する立場でもありません。
しかしながら、このイベントは、出展しているプロダクト・ソリューションのトレンドを長期的に追っていくことによって、大まかな業界の流れが見えてきます。
つまり、手っ取り早く、世の中の流れを把握し、将来を予測するためには便利です。
ということで、今でもできれば5~10年毎くらいに訪れるようにしています。
会場の幕張メッセへ。
出展企業のカテゴリ比率を見るだけでも、業界の流れが分かります。
昔は、コンシューマ向けや、スモールビジネス向けのプロダクトもけっこう出展していました。
今は、ほぼエンタープライズ向けプロダクト・ソリューションしかありません。
ところで、今回のInterop 2024の副題は、↑ 冒頭の写真の背景にある通り、
AI社会とインターネット
なんですよ。
取り敢えず、AIが流行ってますからね。
しかしながら、出展プロダクト・ソリューションの中から、圧倒的に大多数を占めていたのは、
・セキュリティ
・運用
・ネットワーク管理・監視
でした。
コロナ禍を経て、リモートワークが普及し、定着した結果、新たな課題が出てきて、これに対処するためのプロダクト・ソリューションが求められるようになってきた、といったところでしょうか。
派手さはなく、あまり目立ちませんが、この領域が今は市場の中心であり、圧倒的にユーザ企業に求められているわけですね。
AI社会と関連は、みんなが期待するような最先端のものは、まったく無し。
・画像処理(画像による人流分析・在庫管理などを含む)
・テキスト処理
といった、言わば初期の原始的なAIがほとんどでした。
あとは、ごくわずかに、
・生成AI導入支援
これは、要するに単なるコンサルビジネスですね。
汎用的なプロダクトを作り上げるまでに昇華していない、といったところです。
他に、初期の原始的なAIとも言える、
・RPA
については、若干出展していましたが、
・bot系
の出展はありませんでした。
意外なことに、
・ERP関連
・SFA関連
・ビジネスコミュニケーション・コラボレーションのツール
についての出展は皆無でした。
他に出展が多かったのは、
・サイネージ
ですね。
この領域は、3次元化、カスタマイズド化が、否応なしにこれから進んでいくわけですが、そこまでのプロダクト・ソリューションは展示されていませんでした。
他に、複数社が出展していることに驚いたのが、
・オフショア開発受託
でした。
JPYがますます弱くなりつつある今、オフショア開発なんか受注側・発注側それぞれメリットがあるのだろうか?
さすがに、チャイナ(大陸中国)の出展はなく、ほとんどがベトナムでしたが、1社だけミャンマーも出展していました。