県内一斉防災訓練「シェイクアウト埼玉」ご参加への再度のお願い

さて、今年、令和5年(2023年)は、死者・行方不明者 10万5千人に及んだ関東大震災からちょうど100年になります。

改めて、防災意識を高め、備えをするために、

埼玉県議会の呼びかけによって、県内一斉防災訓練 シェイクアウト埼玉 を行いますので、ぜひともご参加ください。

20230901 シェイクアウト埼玉チラシ(表)

9月1日正午に、その時いる場所で、県内一斉に訓練しよう、というものです。

 

仕事や勉強の都合が合わない場合は、日時をずらしてご参加ください。

参加することが目的ではなく、防災意識を高め、備えをすることが目的です。

 

 

こちらが、訓練用の音源データです。

 

 

 

ご登録をお願いします。

20230901 シェイクアウト埼玉チラシ(裏)

 

こちらのwebフォームからどうぞ。

匿名でも結構です。

https://apply.e-tumo.jp/pref-saitama-u/offer/userLoginDispNon?tempSeq=56099

20230901 シェイクアウト埼玉 登録フォーム二次元コード


九都県市合同防災訓練

昨日、令和5年(2023年)8月27日、志木市役所とその近辺において、

・九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)
・埼玉県・志木市民総合防災訓練

が開かれました。

上記2つの防災訓練を共同開催、という建付けのようです。

九都県市とは、埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都とそれぞれの都県における政令指定都市の、合わせて9自治体です。合同で、持ち回りで防災訓練などを行っているようです。

 

市議会議員の時代にはまったく縁がないイベントでしたが、今回、県議会議員として参加してきました。

 

 

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ゆるキャラ大集合。

コバトンとけんなん君。

けんなんくんは、埼玉県南西部消防局のキャラクターだそうです。

炎天下、お疲れ様です。

 

 

家族連れが楽しみながら参加出来るように、様々な企業ブースがプレゼントを配ったり、飲食の屋台が出店したりしていました。

スタンプラリーのスタンプを集めると、陸上自衛隊のカレーライスを食べられます。

 

 

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倒壊した家屋に閉じ込められた人がいるので、要救助者を捜索する訓練。

こちらは、埼玉県警の警察犬です。

 

 

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こちらは、航空自衛隊の軍用犬。

航空自衛隊に軍用犬部隊があることは存じませんでした。
尚、陸上自衛隊には軍用犬部隊は存在しないようです。

 

ヒゲの隊長、佐藤正久参議院議員の過去の投稿によると、警備犬(基地を敵から守る)と救助犬(人を助ける)とでは、活動が真逆の部分もある、とのこと。

 

令和3年(2021年)の熱海土石流災害でも活躍したそうです。

 

 

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倒壊した家屋の中に要救助者を発見し、チェーンソー等を用いて助け出す、と言う訓練。

オレンジ色のウェアのチームは、入間東部消防の消防士さんです。

 

富士見市、ふじみ野市、三好町の3市町で、入間東部地区事務組合を組成し、消防・救急、し尿処理、斎場経営等を共同経営しています。

 

 

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青と黄のウェアは、埼玉県警です。

 

 

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オリーブドラブの迷彩ウェアが、陸上自衛隊です。

おそらく、大宮駐屯地の第32普通科連隊でしょう。

長いアンテナを背負っている隊員がいますが、背中の大きな箱が無線機で、通信隊員です。

 

 

消防や警察と比べると、かなり長時間、隊長を中心にして会議を開いていたのが印象的でした。

消防や警察が既にチェーンソーを動かし始めても、焦らずに打合せを続けていました。

情報共有や、指示の徹底を重視する、陸上自衛隊の戦闘教義に基づく行動だと思います。

 

 

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チェーンソーで倒壊家屋の屋根を切っている。

 

 

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救助した人を、担架に載せて運んでいるところ。

頭の位置が下がってしまっているけど、これはよろしく無いのでは?

 

 

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ここで、救出したチームから、トリアージのチームへと、要救助者が引き継がれます。

埼玉県南西部消防局の救急隊員による、トリアージ。

脈拍を測ったりした上で判断していました。
判断結果を、輪ゴムを括り付けた用紙に記入し、要救助者の腕に通していました。

 

 

埼玉県南西部消防局は、朝霞市、志木市、和光市、新座市の4市によって組成されている、朝霞地区一部事務組合の一部門です。

 

 

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トリアージ後、それぞれのレベルごとに治療等を行う。

 

 

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埼玉県警の、メルセデス・ベンツ製ウニモグ。

 

 

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衛星通信車。

NTT東日本と、MNOである4キャリア(楽天モバイルを含む)が出展していました。

 

 

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NTT東日本の説明板。

固定電話の回線は、8回線開設可能、とのこと。

思ったよりも少ない気がします。たったの8回線?

 

 

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ペットの犬にマイクロチップを埋め込もう、という呼びかけ。

 

行方不明になってしまった犬を捜索するのに極めて有用なのだそうです。

皮下脂肪に異物を埋め込むのはかわいそうでは?と思いがちですが、それほど大きなものではないし、注射で簡単に挿入できるようです。
チップ内には、飼い主の名前、電話番号などの連絡先といった情報を書き込んでおく仕組みです。これらの情報は、書き換えることも出来るようです。

 

 

実は、令和4年(2022年)6月以降、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬、猫については、マイクロチップ装着が義務化されております。

これ以前に販売した犬、猫についても、マイクロチップを装着しましょう、と呼びかけていました。

 

 

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マイクロチップ情報の読み取り機。

 

 

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陸上自衛隊の架橋。

これは、実物は初めて見た。

重さ50トンの90式戦車も通ることが可能です。

 

 

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架橋の説明パネル。

建設するのには20時間かかるとのこと。


埼玉県の新座防災基地を見学

埼玉県内に5ヶ所、防災基地という施設があります。

埼玉県防災基地

(c)埼玉県地域防災計画

災害用の資機材、食べ物・水、薬、その他様々な物資の備蓄倉庫であり、かつ、資機材・物資の受け入れ・検品・仕分け・発送のための物流センタとしても役割りも果たします。

県内には5ヶ所あります。

蕨市を担当するのは、新座防災基地です。

 

 

実は、このような施設の存在を全く知りませんでした。

蕨市議会では、一度も話題に上がったことはありません。

デジタルデータ化されている平成12年度(2000年度)以降の蕨市議会の議事録を全て検索してみても、一度も取り上げられたことはありません。

毎年一回行われる、蕨市総合防災演習においても、新座防災基地との資機材・物資の受け渡しに関わる訓練が行われたことはありません。

もしかしたら、蕨市議会だけではなく、行政側の蕨市役所も知らないんじゃないですかね?

 

 

ということで、県の危機管理防災部にアテンドしていただいて、見学してきました。

場所は、↑こちら。

陸上自衛隊朝霞駐屯地に隣接した立地ですが、災害時に連携することを想定しているわけではなく、たまたまではないかとのこと。

蕨市からは、クルマで30分くらいですね。

 

 

埼玉県 新座防災基地

広大な駐車場。

多くのトラックが同時に出入りすることが想定されています。

 

 

埼玉県 新座防災基地

大型ヘリコプターが、夜間でも発着できるヘリポートが備わっています。

ドクターヘリの発着にも利用されているとのこと。

 

 

埼玉県 新座防災基地

トラックが背面から接して、荷台にそのまま積み下ろし出来る高さのトラックバースが備えられています。

 

この防災基地そのものは、運送運搬手段(トラックと運転手)は持っておらず、トラック協会などに委託することになるそうです。

 

また、スタッフが常駐しているわけではなく、平時においては無人です。

有事においては、近隣の地域振興センターのスタッフがやってきて運営に当たるとのこと。

地域振興センターというのは、県内各地における、県の出先機関です。

蕨市は、川口市、戸田市とともに、南部地域振興センターという機関が管轄しています。

 

 

埼玉県 新座防災基地

倉庫の中の様子。

 

 

埼玉県防災基地

埼玉県防災基地

(c)埼玉県地域防災計画

備蓄品のリストは、埼玉県地域防災計画に掲載されています。

一通り思いつくものはだいたい揃っている印象。

 

原則として、市町村からのリクエストに応じて資機材・物資を提供していく、とのことですが、プッシュ型で出すパターンもあり得るとのこと。

 

 

埼玉県 新座防災基地

パレットごと持ち上げて人力で運搬できる道具。

 

 

埼玉県 新座防災基地

かなり古そうなボートが1艇、埃をかぶっていました。

個人的には、近年、都市型水害が多発している状況を鑑み、ボートはもっとたくさん装備してもいいような気もしますが、では、「適切なボリュームは幾つなのか?」と問われても、なんとも回答しようがありません。

 

 

埼玉県 新座防災基地

飲水のろ過装置。

かなり古く、巨大なものなので、最新型でよりコンパクトなものへのリプレースを進めていく予定とのこと。

 

 

埼玉県 新座防災基地

スノーシューとストックも置いてありました。

かつて県北部で発生した豪雪災害に備えたもの。


蕨市内の電線地中化計画

先日、さいたま県土整備事務所による、業務内容のプレゼンテーションをお聞きする機会がありまして。

 

埼玉県庁の建設・土木系の部門における、道路・河川を担当する現場の部署であり、県内に12ヶ所設置されています。

さいたま県土整備事務所というのは、蕨市・戸田市・川口市・さいたま市を担当しています。この中でも、さいたま市は政令指定都市なので、県業務の一部が市に移管されています。

 

ということで、その中の、電線地中化についての説明のページが、↓こちら。
(クリックすると拡大)

蕨市近辺の電線地中化計画

地域内の幹線道路のうちのごく一部について取り組んでいる、という段階です。

観光地であれば、観光客が多い通りが優先されるのかもしれませんが、この県南地域では、そのような発想はありません。災害対策の観点から、交通量の多い幹線道路が選定されたものと思います。

 

 

蕨市を通る道路としては、

県道117号 蕨停車場線(蕨陸橋の西側の六叉路の交差点から、西に向かって、建設中の新庁舎の横をかすめて、セレモニー蕨ホールがある交差点まで)は、平成10年までに電線地中化は完了しています。

今は、

県道110号川口蕨線(上記六叉路から、京浜東北線の線路に沿って、市立図書館→一中→西川口駅方面へと向かう道路)が段階的に進められております。

いつまでに完成するのかな?

という点が気になるところですが、この図を見ると、完成年度が書いてないんですよね。

 

 

なにしろ膨大なお金がかかるので、時間もかかるし、その他の県道の電線地中化をもし仮にやるとしても、上記の部分が完成してから、ということになるかと思います。

 

 

 

尚、蕨市議会では、私が市議を務めていた12年間で、市道における電線地中化が取り上げられたことは無かったと思います。

市民の間で具体的な要望の声を聞いたこともありません。
(一般論として、世の中全般的に必要だよね~というご意見は、別として)

 

 

ところで、今回始めて知ったのですが、お隣りの戸田市では、

戸田市無電柱化推進計画というものを令和4年(2022年)に策定しています。


風化させてはいけない、のか?

今年もまた3月11日が近づいてまいりました。

そう、東日本大震災の3月11日です。

今年、令和5年(2023年)で、12年間が経過したことになります。

 

 

毎年、この時期になると、ちらほら聞く言葉が、

災害の記憶が風化してきている
記憶を風化させてはいけない
風化させずに、次世代に伝えていかなくてはならない

等というものです。

例えば、昨日付けのY!ニュースでこんな記事があります。

「風化」がさもネガティブなものであるかのように捉えられ、努力して「風化」を防がなくてはならない、と語られています。

 

 

 

でも、そもそも「風化」って何なんでしょうね?

風化って悪なんでしょうか?

 

 

 

風化という言葉は、そもそも「岩石や鉱物が変質または分解する作用のこと」という地質学用語です。

何かが「風と、化す」という表現は、詩的な趣きもあります。

今回調べて初めて知りましたが、英語だと、weathering だそうで。

 

そういえば、新海誠アニメ映画『天気の子』の英文タイトルは、weathering with you なんですよ。

映画見た人なら分かると思いますけど、「困難を君とともに乗り越える」的なニュアンスだと思います。

 

ははは、面白いですね。

風化の直訳である、weatheringという英単語には、単に「風と化して消える」という意味合いではなく、「克服して乗り越える」という意味合いがあるのです。

そもそも、岩石や鉱物は、消えて無くなることはありません。
変質したり、分解したとしても、それは消えて無くなることを意味するわけではありません。

 

 

ちょっと話がずれてきたので戻しますが、

記憶の風化、って何だろう?
それは、悪いことなのだろうか?

 

 

 

そもそも、人の記憶は、どんなに濃密なものであったとしても、時間の経過とともに薄れ、場合によっては消えていくものなのですよ。

だからこそ、勉強するときは、 何度も反復学習するわけです。

 

 

逆に、辛い記憶、思い出は、薄れさせ、忘れさせた方がいいのです。

 

 

父親が死んだ時の体験なのですが、

様々な葬儀の手続きや、仏壇を買ったりといった雑事に追いまくられ、残された家族は、悲しむ暇もないほどでした。

ああ、これはよく出来た仕組みだな、と感じました。

古からの知恵で、家族が死んだ直後、一瞬でも悲しみを忘れさせるようにするために、敢えて雑務に忙殺させるように様々な複雑な慣習が拵えてあるのだな、と。

 

 

 

悲しみは、反芻して思い出すのではなく、忘れることも大事です。
未来に向かって進むためには。

 

 

 

私は、「記憶の風化」が悪いことだとは思いません。

悲惨な体験から得られエッセンスとして抽出された教訓や知恵が、次世代に活用されていくのであれば、記憶そのものは風化してもいいと思います。

「記憶は風化してもいいんだ」と思えば、楽になれると思います。

 

 

201705_大槌町中心地

2017年5月に訪れた、復興が進む大槌町の中心部と、スズキV-strom1000


ワクチン接種4回目

ようやくcovid-19のワクチン接種4回目(オミクロン株対応2価ワクチン)を打ち終わりました。

ワクチン接種4回目

「2価ワクチン」って何やねん?
と思いつつ、この疑問を今まで放置してしまってきていたのですが、今、ぐぐってみたら、要するに、従来株(武漢株)とオミクロン株との両方に対応している、という意味とのことです。

 

本年、令和4年(2022年)10月には既に接種券は手元に届いておりまして、あちこちでスピーチの機会をいただくたびに、

皆さんのお手元に接種券が届いている頃かと思いますが、できるだけ早くワクチン接種をしましょう。

ご自身のためであるのみならず、家族のため、身の回りの人たちのため、社会を守るためでもあります。

と呼び掛けていたのですが、私自身がなかなか接種することが出来ませんでした。

 

3回目ワクチン接種は、副反応があまりにも酷く、maxで39℃台まで体温は上がり、何やかやで1週間くらいはジョギングが出来ないくらい副反応が続いたのでした。
3回目接種の経験から、接種当日を含めて3日間くらいは完全オフの期間が確保できない限りは接種すべきではない、と考えており、これがなかなか出来ずに12月に至ってしまったのでした。

 

4回目は、3回目ほど副反応は酷くないですね。

体温上昇はせいぜい37℃台前半くらいまで。

頭の痛み、全身がだるい感覚、腰の痛みは、接種当日を含めて2日目まではありましたが、3日目からはほぼ平常通りに復活しております。

まだ、接種した三角筋(肩の大きな筋肉)の側の腋から尻にかけての痛みはありますが、あと数日も経てば、いつの間にか消えているでしょう。

 

 

ワクチン接種証明書アプリ

Androidの接種証明書アプリも更新。

 

コロナ禍が始まった2020年2月以来、海外には行けておりませんが、そろそろ復活しようと思い、期限が切れていたパスポートを取り直したので、英語版証明書も登録しました。

 

 

ところで、パスポートの手数料って、

・有効期限内に更新すると、6,000円
・期限が切れてからだと、新規登録扱いとなり、16,000円

(有効期間10年間のパスポートの場合)

なのです。

しばらく海外旅行行けないからと、有効期限内に更新せずに期限が切れるにまかせてしまったのですが、失敗した!

有効期限内に更新していた方がおトクでした。


蕨市総合防災演習がございました。

先日、令和4年(2022年)11月20日、蕨市立 二中におきまして、蕨市総合防災演習がございました。

市が(行政が)行うイベントです。
関係・協力団体として、消防団、市内各地域の自主防災団体(主に町会など)、埼玉県警、陸上自衛隊第1師団第32普通科連隊、電気・ガス・水道・鉄道などの各種インフラ系企業・業界団体が参加します。また、ゲストとして友好都市である片品村、大田原市が参加してくださいました。

以前は、毎年夏に開催されていたのですが、今年は11月に行われました。

この日は、この時季にしては珍しいくらい、底冷えのする一日でありました。事前の天気予報から雨が降ることが心配でしたが、演習が終わってから降り出してきました。

 

 

20221120 蕨市総合防災演習

消火器による初期消火訓練。

 

20221120 蕨市総合防災演習

火災が発生した建物の屋上に取り残された人がいるという想定で、はしご車で救出する訓練。

写真右側の、緑、黄、赤のテント型案内表示と地面に張ったシートは、トリアージ用。
救出された人を、ケガの程度によって3種類に分類し、それぞれごとに手当てを行う、というワークフローです。

 

20221120 蕨市総合防災演習

はしご車の、はしごの先端が、校舎の屋上にたどり着きました。

 

上の写真を拡大してみます↓

 

20221120 蕨市総合防災演習

はしごの先端が「く」の字型に折れ曲がり、フェンスを回避して建物屋上の床面に到達しています。

これはよく出来た仕組みですねー。
初めて見ました。新お目見え?なのかな?

 

上の写真右上に飛んでいるのは、偵察用ドローンです。
これも初登場のはず。

おそらくドローンの機体は特別なものではなく、民生品ではないかな?
消防本部が保有しているものだと思います。

消防本部へのドローン配備ついては、議会において要望の意見がありましたが、まだ明確な形で導入が意思決定され、予算が付いてはいなかったと思います。(少なくとも私は知らなかった)

しかし、ドローンの機体そのものはそれほど高額なものでもないので、何かの予算科目を流用してテスト的に買ってみたのかもしれませんね。まあ、最初はそんなもんでいいと思います。

私も、機会があれば、ドローンの操縦やってみたいですねー。

撮影した映像は、演習会場内でテレビジョン画面で放映していたようですが、そちらは見逃しました。

 

20221120 蕨市総合防災演習

消火訓練。

 

消防団の消防車による放水が、うまく水が流れずにチョロチョロとしか出て来ないものがありました。

後に消防団の、ある分団長からお聞きしましたが、消防団の各分団に配備されている消防車は、老朽化著しく、この時、「下から水が漏れてしまった」とのことでした。

 

20221120 蕨市総合防災演習

ちょっとした木材と毛布を用いて、即席の担架を作る訓練。
レクチャーするのは、蕨市消防本部の消防士です。

毛布を広げて、2本の角材を上に置いて、くるくるっと毛布の端を丸めるだけ。
こんなもんで大人の体重を支えられるものなのか?と不思議な気がしますが、人が載ると重みで毛布が引き締まるため、簡単にスッポ抜けるものではないようです。

 

20221120 蕨市総合防災演習

地震によって家具が倒れ、人が挟まってしまった、という状況を想定。
クルマのジャッキを利用して、家具を持ち上げ、挟まった人を助け出す訓練。

しかし、ジャッキって、最近のクルマには、搭載していないのではないかな?
少なくとも、今乗っているクルマの中では見たことないけどな?
探せばどこかに積んであるのだろうか?

 

20221120 蕨市総合防災演習

スタンドパイプによる消火訓練。

スタンドパイプとは、消火栓に取り付けて取水し、接続したホースから放水して消火するための器具です。
プロの消防士、ボランティアの消防団が使うものではなく、素人の一般市民が使うことを想定した器具です。
蕨市内においては、各自主防災団体(町会)に配備されています。

消防士、消防団が使うものではなく、素人が扱うものなので、水圧もそれほど高くありません。少なくとも、ホースを持った人が水圧に耐えきれずにふっ飛ばされる、などということはありません。

 

写真手前の方々が首に巻いている、緑とピンクのバンダナは、それぞれ、聴覚障害者であること、手話ができる人であることを示しています。

 

20221120 蕨市総合防災演習

インフラ系企業、業界団体のブース。

クリアファイルなど、いろいろな景品がもらえるよ!

 

20221120 蕨市総合防災演習

陸上自衛隊第32普通科連隊による、水害に備えた土嚢構築訓練。

言うまでもなく、自衛隊は土嚢作りのプロフェッショナルです。
敵が陸上戦力を用いて我が国に侵略してきた際に、土嚢を用いて陣地を作り、戦います。
昨今は、ハイブリッド戦争(サイバー空間における戦争)、敵基地攻撃能力といった新しい概念が取り入れられるなど、我が国の戦略論は変化しつつあります。しかしながら、仮想敵国である中共やロシアが我が国に侵略してくる場合は、必ず地上戦力による離島・本土への上陸・占領を伴いますので、陸上自衛隊における土嚢構築の重要性が薄れることは今後もありません。

砂を袋に詰めて、ただ積んでいけばいい、というものではなく、いろいろなコツがあります。

 

20221120 蕨市総合防災演習

偵察用オートバイ。

これはちびっ子たちに大人気でした。

カワサキ KLX250。

オリーブドラブにペイントされ、電装系をいじってある(メインライトをオフにできるようになっている等)以外はドノーマル。驚くべきことに、タイヤすらもが新車で買った時に普通に履いてあるノーマルタイヤ。(オフ車のタイヤは、ノーマルタイヤはかなりオンロード寄りなので、ちょいと林道を走る人ならば、オフ寄りのタイヤに履き替えるものです。)

 

自衛隊ブースは、ちびっ子のみならず、大人にも大人気でした。

写真は撮影しませんでしたが、高機動車も出動してきており、屋根に載って写真を撮らせてもらえる機会というのはなかなかないので、みんな楽しんだようですね。

 

 

ところで、今回開催された会場は蕨二中であり、私はその地元の町会に属しているのですが、この町会の役員有志(シニア層ではなく、4-50代の現役層)で反省会を行いました。

いろいろおもしろい意見、提案も出ましたので、町会の公式意見ということではなく、非公式のメモという形でまとめて、行政の防災担部署である安全安心推進課には渡して見てもらいました。このペーパーは、議会内でも回覧させていただいております。

内容はここには書きませんが、

感想としては、

「市役所の職員が、意外と防災について詳しくなく素人集団であることがよく分かった。いざ有事の際には役所はあまりあてにならないし、結局は、自分たちのことは自分たちで何とかするしかない。自助・共助が大切。」という感想を抱いた方が多く、この認識が共有できた点は有意義でした。