蕨駅西口再開発の起工式

本日、令和5年(2023年)12月25日、起工式が行われました。

私は、式には参加致しませんでしたが、その後の祝賀会に招待いただき出席致しました。

関係者の皆様、ようやくここまできましたね、おめでとうございます。

まだまだこれから先が大変ですが、引き続きよろしくお願い致します。

20231225 蕨駅西口再開発事業起工式祝賀会

祝賀会にて。

右から2番目が私でございます。

 

20231225 蕨駅西口再開発事業起工式祝賀会

再開発組合の須賀昭仁理事長よりご挨拶。

 

 

蕨駅西口再開発について、よくいただく質問

Q1. いつ完成(竣工)するの?

A1. 令和8年(2026年)見込みです。

数回に渡り、計画が変更になり完成見込みが遅れてきました。

最新の情報としては、1年半前の上記の記事に書いた通りで、私が知る限り、その後変更はないと思います。

 

 

Q2. 何ができるの?

A2. 28階建てのビルが2棟できます。

市の公共施設、商業施設(お店)、分譲マンションが入ります。

市の公共施設は、市役所の窓口機能の一部と、図書館です。
図書館は、現行の南町1丁目にある図書館を廃止して、丸ごと移転します。

商業施設は、まだ募集もしていないので、どのようなお店が入るかは決まっていません。

分譲マンションは、415戸です。販売価格は未定です。

 

 

Q3. 建築会社が変わったと聞いたけど、どうなっているの?

A3. 当初予定の戸田建設(株)から前田建設工業(株)に変わっております。

詳しくは、今年8月に書いた上記記事を御覧ください。

 

 

再開発組合には、広報の強化を要望

上記のような疑問が湧き、ネットで調べようと思っても、情報がまったくヒットしないのですよ。

蕨市webサイト内の情報は貧弱で、何が何だかよく分からないし、再開発組合自身は、まったく外向きの情報発信を行っておりません。

 

蕨駅西口は、蕨市の玄関口です。
蕨市駅西口再開発には、すべての蕨市民がとても高い関心を持っています。

 

再開発組合には、組合内・利害関係者間のコミュニケーションだけではなく、外向きの情報発信 = 広報活動に力を入れてもらうように要望したいと思います。

須賀昭仁 再開発組合理事長や、組合の事務局幹部の方には、既に私の要望を直接伝えました。

よその地域の再開発組合では、広報のためのwebサイトを設けて、積極的に近隣住民とのコミュニケーションを図っているところもありますので、参考にしていただきたく存じます。


蕨市ロードレース大会がございました。

令和5年(2023年)12月10日(日)、蕨市立第一中学校を会場として、蕨市ロードレース大会を開催致しました。

コロナ禍において休止しておりましたが、今年で第61回目となる、とても歴史のある大会です。

参加者はほぼ全てが市内在住の、小中高校生から社会人の方でした。

当日は、無風で、この時季にしては気温が上がり、とても暑い一日となりました。

 

 

この大会は、私が会長を務めさせていただいている、蕨市陸上競技協会が主管しております。

しかしながら、「蕨市陸協」は、人数がとても少なく、単体で大会の運営をできる規模ではありません。

学校の先生方、蕨高校陸上部の顧問の先生、部員の皆様、蕨市スポーツ推進委員、とだわらび交通安全協会にご助力いただきましたことに感謝申し上げます。

 

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開会式にてご挨拶。

 

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蕨高校陸上部員のレクチャーによる、レース参加者のストレッチ。

 

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レースのスタータを務めました。

 

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表彰式。

 

ご参加の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。


蕨市園芸品評会がございました

本日、令和5年(2023年)11月24日(金)、蕨市中央公民館におきまして、蕨市園芸品評会がございました。

 

蕨市内農家による農産物のコンテストです。

対象は、「蕨市内農家による農産物」なので、「市内農家が、市外の田畑で、生産した農産物」も含まれます。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

明日の即売会に向けて、品評会出品物だけではなく、販売用の農産物も並べられています。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

今年は、葉物が少ないですね。

夏に暑さが続いたため、あまり育たなかった、とのこと。

また、暑さのために、病害虫害も多かったようです。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

柿の出品は、ここ数年、増えている印象です。

 

 

202311 蕨市園芸品評会

市長賞、市議会議長賞、県知事賞を受賞した3名の方々と、その生産物。

おめでとうございます。

この白菜は立派ですね。

 

 

 

202311 蕨市園芸品評会

コンテストと式典が終わり、明日の即売会に備えて、値付けをしています。

 

 

関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

即売会は、明日、令和5年(2023年)11月25日(土)に行われます。


令和5年度 蕨市総合防災演習がございました。

令和5年(2023年)11月19日(日)、蕨市立東小学校におきまして、蕨市総合防災演習がございました。

 

朝方はかなりの冷え込みとなりましたが、日が高くなるに連れて、ぽかぽかしてきて、防災服の内側に着込んだフリースを脱ぐほどでした。

 

内容は、基本的には、例年通りでしたね。

 

個人的には、そろそろ外国人コミュニティの参加を求めるべき時期ではないかと思います。

単に言語の違いの問題だけではなく、生活習慣・その他の違いから来る、様々な困難が生じるものと思います。

「様々な困難」って何だろう?

うーん、ちょっと思いつかないんですけど、でも、何かあるはずですよね?

例えば、

炊き出しのアルファ米炊き込みご飯パックに、肉が入っていたら食べられないビーガンがいたらどうするか?とか。

ヒジャブを被った女性が、頭から血を流して倒れていたらどうすればいいんだろう?とか。

 

 

外国人コミュニティが参加することによって、私たち日本人住民にとっても、外国人住民にとっても、災害に対して協力して立ち向かっていこうという心構えが醸成され、備えの足らないところが発見できるのではないかと思います。

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)中学生の自主防災団体による、消火器での消火訓練。

 

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)建物に取り残された人を救出するために、はしご車で消防隊員が突入していきます。

 

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)救出した人をトリアージする訓練。

 

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)地震で倒れた家具の下敷きになってしまった人を助け出す訓練。

クルマのジャッキで家具を持ち上げます。
木材などを挟み込んで、固定します。
両脇に手を差し入れて、引っ張り出します。

 

2時間以上に渡って下敷きのままになっていた人を救出する際は、クラッシュ症候群に気をつけなくてはいけません。

重しが外れ体内の血液が一気に流れ出す時に、圧迫状態で体内に生じた毒素が、全身を循環してしまう、というものです。

しかし、どうやって注意すればいいのだろうか?

 

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)カセットガス缶による発電発動機を起動する訓練。

紐を引っ張りだしてエンジンをかけます。

 

20231119 蕨市総合防災演習

(訓練)消防団による放水訓練。

 

 

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自主防災団体の皆様や、蕨市消防本部職員、蕨市消防団員をはじめとするご参加した関係諸機関の皆様、お疲れ様でした。


緑川に沿って歩き、課題や要望を共有するツアー

蕨市内を、塚越から南町にかけて、北から南へ縦断して流れる川、緑川の水害対策について、来年、令和6年(2024年)2月の県議会一般質問で取り上げる予定です。

この度、

令和5年(2023年)11月10日、川に沿って歩きながら、課題や要望、過去の大雨の時の事例などをわいわい話し合おう、というイベントを行いました。

 

参加者は、

流域の地元町会(塚越6丁目、塚越7丁目、塚越5丁目、南町3丁目町会の町会長・防災担当役員など)
蕨市議会の保守系会派:新翔会議員、公明党蕨市議団議員
埼玉県 さいたま県土整備事務所河川部の幹部職員
蕨市 都市整備部 道路公園課の幹部職員

の方々でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

参加者皆様には、課題や要望のナマ声が共有できて有意義だった、という感想をいただきました。

私としては、冒頭に述べた来年2月の一般質問のみならず、今後の県議会活動に活かして参る所存です。

蕨市議会においても、それぞれの市議会議員各位におかれましては、議会活動に活かしていただけると幸甚に存じます。

 

 

緑川の概要

長さ4.75km、荒川水系の一級河川。

川の戸籍上は、川口市前川を起点に、蕨市・戸田市・川口市を南下して、菖蒲川に注ぎ込み、その菖蒲川はやがて荒川に合流する、という流れとなっています。

江戸時代~昭和初期に、六ヶ村用水という名の灌漑用水として人工的に作られました。

 

 

ここで、便宜上、「川の戸籍」と書きましたが、役所の管理上の川の流れと、実際の川の水の流れは異なります。

以下に見るように、「緑川の起点」と言っても、実際にそこで水が湧き出ているわけではなく、さらに上流に水の流れは続いておりました。
また、「戸籍上の緑川」の途中で、水の流れは分断されている箇所もありました。

 

 

緑川の管理者

埼玉県です。

埼玉県 県土整備部には、12の県土整備事務所という、出先機関があり、それぞれの県内地域に所在しています。

さいたま県土整備事務所が、蕨市・さいたま市・川口市・戸田市を管轄しています。

但し、さいたま市は政令指定都市なので、道路は市が管理しています。市内河川のみ、さいたま県土の整備事務所が管理しています。

 

 

緑川の管理者が、埼玉県 さいたま県土整備事務所であることは分かったけど、それでは、市道と河川の境目のフェンス等は、どちらが管理しているのか?

この点が、よく分からないんですよねー。

質問してみても「それは協議の上で・・・」みたいな感じで、明確な回答が返ってこない感じでした。

 

 

緑川の拡幅計画の進捗

氾濫対策として、下流域を拡幅するための事業計画が、昭和の時代に決定しています。

しかしながら、昭和40年代に戸田市において反対運動が起こり、事業休止しています。
(あくまでも休止であって、撤回・廃止ではありません)

近年、平成後期になって、戸田市においても住民の考えが変わり、再開を要望する声が高まっています。
今の時点では、「休止」の状態が続いています。

 

ざっくりした流れは、以上のようになります。

この当たりは、別途詳しく調べたいと思います。

昭和40年代なんて、まだ紙媒体の時代だったので、ネットでサーチ出来ないので、調べるのが大変なんですよ。

 

 

緑川全図

緑川説明図1

本稿の地図データは、全て、

Geoshapeリポジトリ – 地理形状データ共有サイト | ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター (CODH)

より。オープンデータです。

 

 

益子病院 南東角の中田橋からスタート

益子病院(川口市)の南東角に位置する、中田橋が、蕨市と川口市の市境となっています。

川口市から流れてきた緑川は、ここで、蕨市に入りました。

今回のツアーは、ここからスタート致します。

 

 

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中田橋の南側より、中田橋を望む。
写真奥(橋の先の方)が川口市であり、緑川の上流部です。

橋の下は、自然な水の流れとはなっておらず、金属製パイプを介して水が流れてきています。

標高が、下流部(写真手前側)の方が高いために、このような仕組みになっています。

ある程度の量の河川水が溜まったところで、間欠泉のようにぶしゅっと水が吹き出すように流れてきます。

中田橋の上流部は、遊歩道のように整備されており、水質もきれいですが、中田橋の下をくぐって出てきた水は、茶色く淀んで汚らしくなっています。

中田橋の左右にも、緑川に流入してくる別の水の流れがあり、雑排水が流れ込んでいるようです。

 

 

産業道路(県道35号 川口上尾線)を斜めに横切ってくぐる

「下をくぐる」というのは、要するに、橋ということなんですけど、通行するクルマの方は、橋であることに気が付かないかもしれません。

道路は舗装の継ぎ目すらありません。

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ところが、よく見ると、舗装に斜めにヒビが入っています。

このヒビが、橋と、道路の根本との、継ぎ目です。

地元町会長曰く、よくヒビが入るとのこと。

 

 

尚、産業道路は県道なので、緑川と同じく、埼玉県 さいたま県土整備事務所が管理しています。

県土整備事務所の中は、ざっくり道路系と河川系の部署に分かれているのです。

それでは、緑川と産業道路が交差する、この橋の部分は、道路系と河川系のどちらが管理しているのかな?

それは、道路系部署です。
橋は、河川ではなく、道路の所属です。

 

 

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大雨のときに、道路上に水が溜まりやすい箇所があり、道路から緑川に向かって雨水を排水できる小さな排水口が設置されています。

地元町会長が、直接、さいたま県土整備事務所に要望して、付けてもらったとのこと。

逆に、緑川の水量がいっぱいになった時には、道路側に水が流れてこないように、逆止弁が付いているとのこと。

 

 

塚越地区の水害の被害状況

産業道路を渡って、塚越6丁目町会会館の脇へ。

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このように、緑川に対して流れ込む土管が幾つも設けられています。直径20cmくらいから、5cmくらいまで、太さはまちまちです。

上の写真のように、しばらく水が流れが途絶えているのか、雑草が生えて詰まっているようなパイプもあります。

おそらく雑排水が流れ込むパイプなのだろうが、それぞれがどこからどのように流れているのかは、県土整備事務所でもいちいち全ては把握していないようでした。

 

 

この塚越地区では、大雨の時に、川の天端ギリギリまで水面が上がってくることは、しばしばあるとのこと。

溢れて越水することもたまにある、と。

しかしながら、元々それほど太い川ではないために、越水したところで大した水量ではなく、道路の表面が冠水する程度で、家屋に被害を及ぼすほどではないとのことです。

 

 

腐食した鋼矢板の改修工事

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ただ今、改修工事が行われています。

緑色のパイプで、水の流れをバイパスさせています。
この区間を乾燥させてから工事を行う、という仕組みのようです。

 

 

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こちらが、改修工事前の状態。

緑川の横面は、波打った鉄板が、川の表面から道路に対して潜り込むようにして設置されています。
これが、鋼矢板。

この鋼矢板が腐食してきており、これを改修する工事を行っています。

これが壊れてしまったら、上部の道路にも影響が及びかねません。

 

 

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こちらが、改修工事後の状態。

コンクリで補強されています。
その分、川が狭くなってしまっています。

 

 

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緑色パイプによって水の流れをパイパスさせ、ドライ化している区間。

川底に捨てられていた自転車でしょうか。
あり得ないくらいぐにぐににねじ曲がっています。

 

 

川を囲むフェンス問題

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塚越地区の緑川のほとんどの区間が、このような緑色のフェンスで覆われています。

目が詰まっている網なので、子どもの目線の高さでは、角度によってはフェンスの先が見通しづらくなっています。

(例えば、この写真では、川の左側はフェンスの向こう側は透けてよく見えますが、川の右側はよく見えません。)

緑川に面して小学校、中学校、高校もあり、通学路となっているために、たいそう危険です。

 

 

そもそも、フェンスを取り払って、蓋をして、暗渠化すればいいのでは?

→ここは川なので、川はオープンが原則だ、とのことです。
世の中にある多くの暗渠は、川ではなく下水です。
下水ならば暗渠化することも可能ですが、川である以上、オープンであるべきだ、というのが河川管理者の発想です。

なるほど、そういうものなのか。

 

 

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川の左右両岸に沿って、それぞれ一方通行の道路が走っています。
川に橋が掛けられている箇所。

このような箇所は、交通安全上、見通しが悪い緑色フェンスだと危険です。

上記写真においては、交差点付近のみ、目の荒い、白色フェンスに付け替えられています。

 

 

過去に、市と県との話し合いの中で、このような付け替え工事が行われたようどえす。

 

確かに、目が荒い分だけ、見通しが良くなりますので、道路交通の上では安全ですね。

しかしながら、目が荒いが故に、子どもが登ったりしやすいために、子どもの安全という観点では、別の危険があるとのことです。

 

 

拡幅工事の予定地

塚越5丁目へ。

この辺りから、休止中の緑川拡幅工事のための買収済みの用地が現れてきます。

今現在、事業休止中のため、県としては、積極的な用地買収は一切行っていません。

地主から、買い取ってほしい旨の交渉要望があれば、交渉を行い、買い取る場合もある、とのことです。現実的には、金額面で折り合いがつかずに合意に至らないこともあるようです。

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写真の左手奥の木々の敷地が、丁張稲荷公園。

緑色の雑草防止シートをかけ、黒フェンスで覆われた区画が、買収済みの敷地です。

雑草防止シートをかけているといえども、夏には隙間からかなりの量の雑草が生えてきてしまうとのことで、この11月という季節にも、枯れた雑草の姿が残っています。

さいたま県土整備事務所としては、今後、雑草防止のために、浸透性舗装工事を行っていく、とのことでした。

 

 

このような買収済み敷地については、上記写真のように空き地となっているところもあれば、市に貸し出した上で、ちびっこ広場として供されているものもあります。

(蕨市におけるちびっこ広場とは、都市公園法上の公園ではないものの、事実上、公園と同じように提供されているものです)

 

 

事業休止している以上、空き地にしておくのはもったいないし、事業再開まで(いつになるか分からないが)の間、ちびっこ広場にするなり、コインパーキングにして小銭を稼ぐなりしておけばいいのでは?という気もしますが、

県としては、積極的に何かに利用する考えはないようです。

ちびっこ広場にするにしろ、コインパーキングにするにしろ、隣接・近隣の民家の住民の理解が得られることが大前提かな、とも思います。

 

 

塚越5丁目町会では、年に2回、自主的に掃除している

本来であれば、管理者は県であって、県が適切に浚渫するのがスジではあるのですが、地元の方々が、自主的にきれいにしているとのことでした。

次は、12月のゴミゼロの時にやる予定とのこと。

12月の寒い時期に、川に入って掃除するのは大変なことと思いますが、夏は夏で臭気があるのでもっと大変だ、とのことでした。

 

 

水面に生える菖蒲

JR京浜東北線・高崎線をくぐって、南町3丁目へ。

川は、線路をくぐり抜けていきますが、人は、大回りして跨線橋を渡って行くことになります。

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蕨一中の東南側。

ここまでくると、川幅はかなり広くなります。

川底はコンクリではなく、土です。
蕨一中の校庭の砂が、多少は流れ込んでしまっているようです。

 

この辺りも、川の天端ぎりぎりまで水がいっぱいになることは、しばしばあるようです。

川の天端よりも、周辺の民地の方がかなり標高が低くなっており、越水して道路冠水することもあるようです。
民家の被害状況については正確には分かりませんでしたが、この緑川沿いはそれほど大きな被害は過去には生じていないようです。

 

 

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埼玉県道110号 川口蕨線にかかる三和橋を越えて、更に下流へ。

この区間には、菖蒲が大量に繁茂しています。
南町3丁目町会の長老が、2,30年前に、水質改善のために植えたものが繁殖した、とのこと。ある程度の効果は上がったとのことです。

今は11月なので、それほどもしゃもしゃ生えている、という感じではありませんが、夏には、かなり大量に繁茂して、水の流れを阻害するほどになってしまっており、菖蒲を撤去してほしい、という要望の声も近隣から上がっていました。

市から県に要望し、県土整備事務所では、今年度中に、菖蒲ごと川底を浚渫する工事を行う予定です。

 

 

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南町桜並木の暗渠からの流れが、緑川に合流する地点。

桜並木の暗渠は、河川ではなく下水道であり、蕨市が管理しています。
こちらはしばしば氾濫するようです。
この地域の下水道は合流式なので、ひとたび溢れると、かなり汚い水が道路や民地に流れ出てしまいます。
昔は、トイレットペーパーがプカプカ流れている姿を見た、といったこともあったようです。

 

合流式下水道では、雨水と汚水(お風呂、台所、トイレから流れ出てくる水)が混ざり合って一緒に処理されています。

大雨のときには、下水処理設備の処理能力を超えると、処理せずにそのまま川に放出される仕組みです。

最近は、全くそのままという訳ではなく、大きなゴミは取り除く程度の、簡易なろ過は行われているようですので、「トイレットペーパーがプカプカ」ということは今日においては無いのではないでしょうか。

 

 

これにて、緑川を歩くツアーは終わり。

お疲れ様でした。

 

 

緑川拡幅工事再開に向けて、蕨市民の声

今日においても、川の天端ギリギリまで水量が上がることは多く、越水して道路・民地が冠水することもしばしばあります。

近年の気候変動による大雨の増加を考えると、拡幅工事を進めてほしい、というのが、ほぼすべての方の意見であります。
少なくとも、近隣町会の役員レベルの方々は、概ねそのように考えています。

しかしながら、個別に一軒一軒の家を訪ねて意見を聞いてみたわけではありませんが、拡幅工事の用地買収の対象地に家を建てて住んでいる人の中には、反対する方もいるでしょう。

古い家ばかりではなく、ここ10年以内くらいに建ったと思われる、新しい物件もありました。

 

 

下流の戸田市

別の日に、緑川下流の戸田市を一人で歩きました。

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戸田市喜沢2丁目。

堤防補強工事が行われていました。

 

 

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拡幅工事のために買収済みの敷地。

 

 

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同じ土地を別の角度から。

川のフェンスに物干し竿のスタンドをくくりつけている、のどかな風景。

 

 

上流の川口市

このたびのツアー出発地である中田橋の上流を、一人で歩きました。

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ちょっとした遊歩道のようになっており、ちょうど草刈り作業中でした。

この辺りは、水質はきれいです。

 

 

緑川説明図3

更に上流へ。

緑川と堅川が十文字に交差する地点。

 

川がクロスする、という状態は、素人には分かりにくいものです。
川っていうのは、下流に流れていくに従って、幾つもの川が合流して、流れが太くなっていくものなのではないの?

 

昔は、緑川と堅川は伏せ越し、つまり、一方の川が他方の川をくぐり抜ける仕組みになっていました。

今は改修され、流れが混ざり合っています。

水の流れは、上図のようになっています。

 

 

緑川の上流から流れてきた水は、全て竪川に流れ込んでいます。
つまり、緑川の流れは、緑川浄化施設を境に、完全に分断されています。

緑川は、戸籍上は、緑川浄化施設の上部と下部では一つのものなのですが、水の流れはまったく別モノです。

 

 

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緑川浄化施設

上流から撮影したものですが、水の流れは、手前に向かって、つまり上流に向かって流れ、堅川に合流しています。

川の水が、下流から上流に向かって流れているなんて、なんとも不思議な感じがします。

 

 

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写真右側が、堅川の上流部。
写真奥が、緑川の下流部。その先が緑川浄化施設です。上述のように、水は手前に向かって(上流に向かって)流れてきています。

 

 

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緑川浄化施設の排出部。

水はここから左右に分かれ(いや、上下に分かれ、と言うべきか)、それぞれ、上流と下流に向かって流れていきます。

そもそも、この浄化施設の水は、元はどこから取水したのか?
水の流れがよく分からず。

 

 

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写真奥が、堅川の上流部。
写真右側が、緑川の上流部。

 

 

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堅前橋ポンプ場

これは埼玉県ではなく、川口市の施設ですが、どのような役割を果たしているのか、よく分からず。

別途調べてみます。

 

 

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堅前橋ポンプ場と、竪川。
川の流れは、写真では、右から左へ。

竪川の横面に、ポンプ場の取水口が見えますが、水面が取水口よりも下にあります。
この水量では取水できませんね。

 

 

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竪川下流部。

ここも汚いですね。

 

 

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緑川を更に上流へ。

イオンモール川口前川の西側辺り。

 

川表はコンクリで固められていますが、隙間から雑草が生え、川面にはゴミが流れています。

 

 

緑川説明図2

上記地図の、青色が交差する地点が、緑川の戸籍上の起点です。

 

 

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ここが起点。

住宅街です。

 

 

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緑川は再び細くなっていますが、水量は豊かです。

 

 

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緑川起点から、西側の水の流れ。

 

緑川の起点と行っても、泉があって水が湧き出ているわけではありません。

起点の上流は三方に分かれ、別の川に繋がっています。

これもまた、昔の六ヶ村用水の一つなのでしょうか。

 

 

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緑川起点から、北側の水の流れ。


消防特別点検がございました

20231112 埼玉県消防協会蕨戸田地区 消防特別点検

令和5年(2023年)11月12日、蕨市立中央小学校校庭におきました、埼玉県消防協会 蕨戸田支部 消防特別点検がございました。

 

蕨市、戸田市の消防団の観閲式のようなイベントです。

 

昨年は日差しが強く暑かった上に、風邪が強くて砂塵が舞い、全身が砂まみれになってしまいました。今年は、異常なほどの冷え込みで、コートを着てもなおがたがた震えている人もいるほどでした。

 

蕨市、戸田市の住民が、安心・安全な暮らしを送ることができるのは、消防団員、消防職員の皆様の、日頃の厳しい訓練、いざ火災・災害時の全力を尽くしての活動のおかげであります。

感謝申し上げるとともに、皆様の健康と活動中のご無事をお祈り申し上げます。


蕨市議会の議会報告会がございました

令和5年(2023年)11月7日、蕨市立文化ホールくるるにて、蕨市議会の議会報告会があり、一聴衆として参加してきました。

今までにないほどの大勢の聴衆が参加しておりました。

当日の模様が、動画配信されています。

30分間 プレゼンテーション + 30分間 Q&A・要望受付
というフォーマットは従来通りでした。

 

このイベント、毎年一回行われており、今年は第8回、つまり8年目です。

第1回目から7回目まで、内部の人ととして参加してきました。
プレゼンテーション担当をしたこともあり、広報広聴委員会メンバとして裏方を担ったこともあり、議長として関わったこともあります。

 

 

外から一聴衆として参加してみると、今までとは違った視点で見ることができて、面白く有意義な体験でした。

議会として、議会全体で、行うイベントなので、様々な制約があります。
制約があるがゆえに、なかなか思い切った新しい試みをすることができず、当たり障りのない内容になってしまうというジレンマに悩み続けてきました。

 

 

議会報告であって、行政報告ではない

政策を考えて行政に対して提案し、行政に計画させて、実行させる、というのが議会の仕事です。

単に個別の案件(例えば、市庁舎の建て替え、区画整理や再開発の進捗)などの結果や現状だけを解説すると、それは議会報告ではなく、行政報告のように聞こえてしまいました。

その案件に対して、議会がどのように関わったのか、が重要です。

 

 

議会全体の報告であって、議員個人・各会派の報告ではない

全ての議員・会派が協力しておこなうイベントなので、特定の議員個人・会派の宣伝になってはいけず、中立である必要があります。

個別の案件については、議員個人ごと、会派ごとに、考え方や対応には差があります。

それらの考え方や対応の差を超越して、議会全体としての報告を行わなくてはなりません。

 

「会派Aは賛成、会派Bは反対、会派Cは・・」でした、という議員個人・会派ごとの考え方や対応の差を説明することはできません。

公平性を確保することが極めて困難です。

会派Aが8人、会派Bが3人の場合、同じ秒数を用いて説明することが公平だろうか?

会派Aは8秒間、会派Bは3秒間というように、人数に比例して時間差をつけるべきではないだろうか・・・などと考え始めるときりがなく、様々な考え方があって、まず合意することはできません。

 

 

全会派・議員の合意を得た内容しか話せない

全会一致ではなく賛否が分かれた案件、将来の案件などは、議員個人・会派ごとに考え方、対応がまちまちなので、プレゼンテーションの内容について、まず合意することは出来ません。

従って、プレゼンテーションは、当たり障りのない過去の内容になりがちです。

「まさに今、喧々諤々の議論が行われているホットトピックス」こそ、市民としては知りたいところですが、まず、これらを取り上げることは出来ません。

 

 

議員個人の私見を述べる場ではない

Q&Aコーナーでは、質問の分野ごとに、担当する委員会の委員長が回答する、という仕組みになっています。

ここは委員長の私見を述べる場ではありません。
議会としての総意を述べる場です。

そもそもその場で他のメンバの合意を得た上で発言する、ということは時間的、物理的に無理なため、当たり障りのない回答しかできません。

例えば、「蕨駅西口再開発が遅れているのは何故か?」という質問があったとして、
担当委員長として「私は、◯✕が理由だと考えています」と具体的に私見を回答するのは、アウトです。
遅れている理由については、議員個人・会派ごとに様々な考え方があり、そもそも、現状を「遅れている」と認識しているか否かについても、おそらく合意出来ないと思います。
私が仮に担当委員長として回答する立場であれば、「当初予定では、◯年竣工予定でしたが、今現在の予定では、✕年竣工予定です。数回に渡り遅延して、計画が立て直されています。遅延理由については、直近では、行政当局は、コロナ禍により対面での会議が開催できず権利者の合意に時間がかかったため、と説明しています」などと、行政当局のオフィシャルな発表を代弁することでお茶を濁すことになると思います。

個人的には、上記のような行政当局の回答は、コロナ禍をエクスキューズにした誤魔化しに過ぎず、本当の計画遅延の理由は他にあると思っているのですが、そのような私見を述べることは出来ません。

 

 

更に言うと、
「◯✕をやってほしい」という要望を受けて、
「分かりました、検討します」と回答するのも、厳密にはアウトでしょう。

他の議員個人・会派の中には、「◯✕については、検討する必要すら無い!」と考えているところもあるかもしれず、その確認の手続きを経ずに発言することは出来ないはずですから。

 

 

ということで、なんか当たり障りのない内容だなー、もっと突っ込んだ詳しい内情とか、裏話みたいなのを聞きたいなー、各議員個人・会派ごとの考え方の違いを知りたいなー、という感想を持った人は多かったかもしれませんが、難しいんですよ。