埼玉県戦没者追悼式がございました。

令和5年(2023年)10月21日(日)、浦和の埼玉会館におきまして、埼玉県戦没者追悼式があり、多くの県議会議員ともに出席致しました。

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愛する家族や郷土を守るために戦い、国に命を捧げた偉大な先輩方に衷心より感謝申し上げます。

今日の平和と繁栄を次代に引き継いでいくために、再び国の危機があれば、先輩方の後に続いて戦う覚悟を新たに致しました。

 

 

会場では、小学校の時の同級生で、今は上尾市在住のU田くんに久しぶりに会いました。半年ぶりくらいか? お祖父ちゃんが特別攻撃隊員で、お母さんが県遺族会の役員を務めているとのことでした。


REFUGEES WELCOME

蕨市がウクライナ避難民の市営住宅での受け入れを表明し、相談窓口を設置したとのことです。

人道上の配慮として、まずはこの動きを個人的には歓迎します。

蕨市 ウクライナ避難民受け入れ 住宅用意 : ニュース : 埼玉 : 地域

ウクライナからの避難民を受け入れるため、蕨市は5日、空いている市営住宅2室を用意したと発表した。間取りは1DKと2DK。計5人の受け入れが可能という。避難民向けの相談窓口も設置する。  県内では、さいたま市や深谷市、戸田市も市営住宅などを確保し、受け入れを表明している。 …

 

なお、受け入れるのは「難民」ではなく、「避難民」です。

到着したウクライナ人は「避難民」 難民認定には高いハードル:朝日新聞デジタル

ロシアの侵攻から逃れたウクライナの人たち20人が5日、日本政府の専用機に乗ってポーランドから羽田空港に到着した。政府は今回、こうした人を「避難民」と表現し、より手厚く保護される「難民」とは違う枠組み…

難民:
出入国及び難民認定法に基づき、難民認定された人

このたびのウクライナ避難民の法的位置付け:
90日間の「短期滞在」の在留資格で入国し、1年間働ける「特定活動」への切り替えが認められる。基本的には、杉原サバイバーのように、我が国を経由して米国等の第三国に出国していくことが想定されています。

 

 

気になって調べてみたのですが、英語ではどちらもrefugeesと同じなんですね。

これは、要するにどういうことかというと、

難民と避難民の区別は、あくまでも我が国の国内法上のものであって、国際的には(難民条約的には)区別されるものではない、ということです。

 

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2016年12月、欧州にシリア難民が溢れていた頃に訪れたスペインにて、マドリッド市役所の掲揚幕。


12月定例会陳情:核兵器禁止条約の件

陳情の内容

蕨市議会の、この12月定例会に、以下のリンク先のような陳情が出されております。

陳情の詳細情報

陳情第5号 日本政府に「核兵器禁止条約」の署名・批准を求める議会決議意見書採択に関する陳情 【陳情趣旨】 …

陳情団体は、県内の原爆被爆者団体です。
内容は、核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書を国に対して出してほしい、というものです。

 

 

総務委員会の結論

この種の陳情に限らず、あらゆる議案は、

(1)テーマごとに割り振られた委員会で話し合う、結論を出す
(2)本会議で、委員会の結論を追認するかどうか話し合う、結論を出す

という2段階を経ることになります。

 

昨日、令和3年(2021年)12月1日に(1)に相当する総務委員会が開かれたところです。

蕨市議会(定数:18)の総務委員会の現メンバは、6人おり、会派構成は、

令政クラブ(自民系):2
公明党:1
日本共産党:1
日本維新の会・無所属連合(いわゆる、見なし会派):1
リベラル系無所属:1

となっています。
このうち、委員長は採決に加わることが出来ず、今は令政クラブから出しております。

昨日の結論は、反対は、令政クラブ:1、公明党:1の計 2名のみであったため、賛成多数ということで、賛成という結論になりました。

 

これは、蕨市議会全体では、保守系・国政与党系比率が過半数を占めているものの、総務委員会の構成メンバはリベラル系・国政野党系比率が高いために、このような結論に至ったものです。

(国政与党とは、自公を指しますが、蕨市議会においては、市長は共産党であるため、自公は野党になります。)

 

 

本会議での結論の見込み

令和3年(2021年)12月16日に話し合われることになりますが、総務委員会での結論をひっくり返して、反対という結論に至る見込みです。

 

 

核兵器禁止条約について私見

 

核廃絶をする方法

私の、戦略核兵器+その運搬手段と核戦略論に関する歴史観は、5年前のエントリで述べた通りで、今日においても変更はありません。

 

戦略核兵器(戦術核兵器を含まず、戦略核兵器のみ)が、国際法に違反し、残虐で極悪非道なものであることは同意しますが、そうであるがゆえに、戦略的な価値があります。

戦略核兵器+その運搬手段と核戦略論があるからこそ、世界の安定が維持され、大国間の戦争が起こらず、平和が保たれているのです。

この構図は、冷戦期から米中対立・覇権移行期の今日に至るも変化はありません。

 

今の時点で、特に米中が核廃絶をした場合は、米中対立が戦争にエスカレーションする可能性が極めて高いものと考えます。

戦略兵器を廃棄することではなく、戦略兵器を持ち続けて安定を維持することこそが、戦争を防ぐ唯一の方法です。

従って、我が国が核兵器禁止条約に参加することは、戦争が起こる可能性を高めることに他ならないものと考えますので、反対します。

 

 

核廃絶の実現への道

戦略核兵器+その運搬手段、核戦略論に変わる、次の世代の戦略兵器と戦略理論が出現すれば、世界中の戦略核兵器は一瞬のうちに効力がゼロになります。この保有コストが極めて高い兵器を維持し続ける理由がなくなりますので、瞬時に核廃絶(戦略核の廃棄)が達成されることになります。

但し、個人的な予想ですが、そのような状況になった場合も、当面は戦術核は維持されるのではないかと思います。


昨日は東証が終日システムダウン

昨日、令和2年(2020年)10月1日は、終日、東証のシステム障害が発生し、終日、場が開かれませんでした。

東証売買停止 :日本経済新聞

東京証券取引所は10月1日、システム障害を受けて全銘柄の取引を終日取りやめました。売買が終日停止されるのは1999年の取引のシステム化以降初めてで、株価指数や投資信託などの金融商品への影響は避けられません。この問題に関する最新ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。 …

メインのマシンが、ハードウェア的に故障し、バックアップへのフェイルオーバがうまく行かなかったのが原因だとのことです。詳細不明ですが、お粗末と言えばお粗末です。

少なくとも、外部からの攻撃によるものではないことは、今公表されている情報の範囲では、確実のようです。

 

 

外部からの攻撃によるものである可能性は無し

異常な事態ではあります。

しかしながら、私のような、小遣い銭をしこしこ積み立てるようにして端株を運用している程度の市場参加者には、全く何の影響もありません。今日の日経平均は上げてますしね。

 

そうであるにも関わらず、かなりの緊張感をもって、昨日16:30からの東証の記者会見のweb中継を固唾を呑んで見ました。

 

自分でも、なんでこんなに緊張感を感じていたのか、その時はよく分からなかったのですが、よく考えてみたら、16:30からの記者会見で原因が明らかになるまでは、外部からの攻撃によるものである可能性が残されていたからですね。

 

 

戦争の定義が変わった

今回の事象で、つくづく感じ入ったことは、サイバー領域の拡大に伴い、戦争の定義がここ10年くらいで急激に変わったな、ということです。

戦争の定義は、国際法上と、軍事上と、更にいうと広義の政治上は異なるのですが、

今回の東証システムダウンの事象が、もし仮に、外国政府が意図をもって行ったものだとしたら(かつ、一日で復旧できないレベルの不可逆的な被害が生じるものだったとしたら)、これは、軍事的には、戦術レベルでの戦闘行為の一つとみなしうるのではあるまいか。

軍事的に戦闘行為とみなせるのであれば、自衛権の発動が正当化されます。

 

しかしながら、国際法的には、戦闘行為とみなすことは、おそらく難しいです。

 

そもそも、相手方が誰であるかを調べることも、相手方の意図を証明することも難しいし、時間がかかります。

 

 

かように考えると、国際法の議論が、軍事上のサイバー領域の拡大に追いついてきていない感じですね。

 

 

話はかわりますが、

歴史を勉強しているとつくづく感じるのですが、戦争の可能性というものは、意外と身近なところに存在していて、これを防ぐためには、あらゆるレイヤーで、不断の努力をし続けなければならないのだな、と思います。

強力な自衛力の保持こそが、戦争を防ぐことに繋がります。

我が国が、外国からの侵略を防ぐために精強な自衛隊を保持しているのと同じように、外部からの攻撃に対して強固な証券市場のシステムを保持することも、戦争を防ぐことに繋がります。


蕨市戦没者追悼式がございました。

本日2016年10月13日(木)、蕨市戦没者追悼式がございました。

20161013_蕨市戦没者追悼式

家族や故郷を守るため、祖国に命を捧げた偉大な先輩方に、感謝の誠を捧げました。

再び皇国興廃の危機があれば、悠久の大義に生きる先輩方の後に続いて戦い、一死君国に奉ずる覚悟を新たに致しました。


英国のEU離脱

先日の英国におけるEU残留か離脱かを求める国民投票において、英国がEUを離脱することが確実な状況になりました。

個人的には、まさか離脱派が勝つことはないだろう、と腹の中ではたかをくくっていたので、かなりびっくりです。

これが何を意味するかというと、単純に、欧州における国家間の戦争の危機が高まる、ということです。

 

 

EU、というか、EEC設立以来の欧州統合の本質は、非軍事的な集団安全保障体制です。
(集団安全保障体制は、集団的自衛権とは全く異なる概念です)

欧州は、わずか数十年前まで、お互いに血で血を洗う戦争を繰り広げてきました。

欧州の国家間の戦争を防ぐために編み出された方法が、「統合し続けること」でした。

欧州統合の本質は、経済同盟ではありません。経済同盟は、あくまでも欧州統合の一要素に過ぎません。

 

現下の、欧州における社会不安の最大の要因は、移民問題です。
移民問題に関する詳しい分析はしませんが、現下の移民問題のほとんどは、シェンゲン協定を破棄ないし一時停止すれば、解決するものです。

欧州の多くの人は、「人の移動の自由」が欧州統合に絶対不可欠なものだと思い込んでいるようですが、そんなことはないのではないでしょうか。

「人の移動の自由」は、欧州統合の一側面の、更にその一要素に過ぎません。

 

ということで、英国のEU離脱は、個人的にはかなり残念です。
欧州における戦争は見たくありませんね。

 

 

 

2016年5月のGWに、国民投票直前の英国を初めて見てきましたが、ナチスドイツと戦った遺跡だらけですね。

ロンドン市内は想像以上に多民族なのも驚きました。

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セントポール大聖堂前のブリッツにおける消防士記念碑。

セントポール大聖堂は、救国の偉大なネルソン海軍提督(我が国における東郷平八郎大元帥のような存在)の遺骸が地下の中心部に安置してある。靖国神社みたいな感じ。

空襲に備えて消防団が24時間態勢で聖堂内で待機したそうです。

ブリッツとは、ナチスドイツによるロンドン空襲のこと。米軍による東京大空襲のような組織的な大虐殺ではなく、場当たり的なものだったみたいだけど。

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首相官邸の目の前の大通りの中央分離帯にある記念碑。

銃後で戦った女性の記念碑、ということだと思う。

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ロンドン市内のバッキンガム宮殿近くの公園内にある、爆撃機隊の記念碑。

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ロンドンから特急電車で4時間の軍都バロー・イン・ファーネスの駅もブリッツの攻撃を受けたようだ。不幸にも命を落とした駅職員の慰霊碑。

バロー・イン・ファーネスは、ヴィッカース社のドックがあった街。
海軍が拠点を置いていたわけではないみたいだけど、佐世保みたいな感じかな。

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バロー・イン・ファーネスのドック跡。

そのものではないけど、ほぼこの近くにあったヴィッカース社の別のドックで、戦艦三笠や戦艦金剛が建造された。

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こんかうちゃんの模型。
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初訪問の英国では、チャタムとかポーツマスとか海軍のいろいろな遺跡を巡ってきたので、別の機会に写真アップします。


核廃絶をする方法

先日2016年5月27日、米国のオバマ大統領が初めて広島を訪問し、歴史上画期的なスピーチを行いました。

ハフポスト 2016/5/27 : オバマ大統領の広島スピーチ全文 「核保有国は、恐怖の論理から逃れるべきだ」

広島、長崎への原爆投下は、紛れも無く、国際法に反し、人道に反し、(彼らが信ずるところの)神をも恐れぬ邪悪な所業であって、米国はいずれ真摯に歴史と向き合って反省することになろうかと思いますが、今回の訪問とスピーチは、その一里塚として意義深いものであったと思います。

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広島の原爆ドーム(2014年10月)

 

 

冷戦において、西側は東側に対して、核兵器を中心とする軍拡競争に競り勝ったため、邪悪な共産主義は滅びました。

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ルーマニア革命(1989年)の中心地、ルーマニア旧共産党本部と慰霊碑(2015年12月)

 

 

今後も再び、人類文明の破壊を目論む邪悪な共産主義のような政治思想・体制が伸張してくる可能性は否定出来ないため、現下の情勢では、覇権国家たる米国が核戦力・核戦略を放棄することは、あり得ません。

 

冷戦終結後、1992年にフランシス・フクヤマが『歴史の終わりと最後の人間』を発表しました。

米国が「核廃絶を目指す」と言った場合、それは、「歴史の終わり The end of history」の実現、すなわち、「人類文明の破壊を目論む邪悪な共産主義のような政治思想・体制が伸張してくる可能性がゼロになった状態」の実現を前提条件とすることを、暗黙のうちに含意します。

邪悪な共産主義が滅びてから四半世紀が経った2016年の今日に至るも「歴史の終わり」は実現していませんし、その可能性も全く見えてきていません。

理想は理想として掲げて実現を目指すのは悪いことではありませんが、リアリスティックに考えれば、個人的には、ちょっとそのような状態になることは到底考えられませんね。

 

とうことで、「歴史の終わり」の実現はなかなか難しいものと思いますが、核廃絶そのものは、テクニカルには可能です。

 

核兵器を超えてこれを無効化する、次代の戦略兵器が実用化されれば、一気に核兵器は存在意義を失って、保有国は放棄するでしょう。

人類の歴史は、兵器の発展の歴史でした。
新たな戦略兵器の実用化に伴って、新たな戦略論が生まれてきました。
そして、新たな戦略兵器・戦略論へのパラダイム・シフトとともに、新たな哲学・宗教的解釈・芸術が派生的に誕生しました。

 

 

1941年から1945年までのわずか4年間の大東亜戦争中に、2度も戦略兵器・戦略論は世代交代しています。

1度目は、1941年12月10日のマレー沖海戦です。帝国海軍航空部隊が、英国東洋艦隊の戦艦プリンス・オブ・ウェールズと戦艦レパルスを撃沈しました。
戦略兵器:巨大戦艦 → 航空機
戦略理論:艦隊決戦主義(大艦巨砲主義) → 航空決戦主義
この瞬間に、巨大な艦砲を持つ戦艦(実は、更には重巡クラスも含む)が全て無効化し、戦略兵器と戦略理論は世代交代しました。

2度目は、言うまでもなく広島・長崎への原爆投下で、
戦略兵器: → 核戦力(核爆弾と大陸間弾道ミサイル・原子力潜水艦などの運搬手段からなる一連のシステム)
戦略理論:→核戦略論(相互確証破壊理論)
という世代交代が行われ、引き続き戦術レベルで有用であったため航空機が廃止されたわけではないものの、東西両陣営は、相互確証破壊を保つ規模の核戦力を維持することに汲々とするようになりました。

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真珠湾ヒストリックサイトのSLBM(2012年2月)
本物かモックかは不明。

 

余談だが、巨大戦艦大和や武蔵のような軍艦や、ゼロ戦のような航空機には、ロマンチシズムが在りました。いまだに多くの文学、映画のテーマになっています。

核戦力(核爆弾と大陸間弾道ミサイル・原子力潜水艦などの運搬手段からなる一連のシステム)には、ロマンチシズムは感じにくいものです。冷戦期にヒットしたハリウッド映画の中でも、核戦力を肯定的にテーマとしたものはほとんど無いと思います。強いて言うなら、強烈な心理的プレッシャーに晒されながら、本国にもその所在地点を知らせずに数ヶ月間も海の中を漂い続け、ひたすら政策決定者からのSLBM発射の合図を、来ないことを祈りつつも待ち受け続ける、戦略原潜にはロマンチシズムを感じる人は多いでしょう。だからこそ、映画『レッドオクトーバーを追え』があれほどまでにヒットしたのだと思います。

 

 

 

ということで、今のところその萌芽は見えませんが、核戦力を超克し、これを無効化する、何らかの戦略兵器が実用化されれば、自ずと核廃絶は達成されるものと思います。

破壊力においては、核戦力は、既に数百万都市レベルを壊滅可能なレベルに達しているので、次代の戦略兵器は、核戦力を上回る破壊力を目指す方向性のものにはならないと思います。
次代の戦略兵器の方向性は全く私には分かりませんが、あり得るとしたら、サイバー戦分野かロボットになるのではないかと個人的には推測します。