新潟県内の、北朝鮮による日本人拉致被害現場を視察

自民党埼玉県議団では、すべての拉致被害者の身柄の奪還に向けて条例制定の準備を進めております。

その一環として、プロジェクトチームのメンバとともに、新潟県を訪問してきました。新潟県と柏崎市の拉致問題に対する取り組みのヒアリング内容については、別途まとめて解説しますが、この稿では、幾つか写真をレポートします。

 

 

新潟市の横田めぐみさん拉致被害現場

まず新潟県庁へ。

県庁舎は、市内中心部から少し離れたところにあります。市役所と異なり、一般の県民が県庁に何らかの用事があって訪れる機会は皆無ではないかと思います。

 

20240418 新潟県庁

鈴木正人議員(志木市)と、知事政策局 国際課 拉致問題調整室を訪問し、新潟県の取り組みについてヒアリングしました。

新潟県は、最も多くの拉致被害が発生した都道府県であり、解決に向けて専任部署を設けて力を入れて取り組んでいます。

 

20240418 新潟県庁

県庁ロビーの幟旗。

 

20240418 新潟県庁

県庁ロビーに、拉致問題解決に向けての署名台が設置されています。

 

20240418 新潟県庁

県庁ロビーの写真パネル展示。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

タクシーにて、横田めぐみさん拉致被害現場へ移動しました。

 

寄居中学校。

横田めぐみさんは、この中学校の生徒でした。

昭和52年(1977年)被害当日、バドミントン部の練習終了後、友人とともに3人で学校を出ました。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

学校の敷地の角。

一人目の友達とここで別れました。

一人目の友達は、この交差点を右折していきました。

横田めぐみさんは、二人目の友達とともに、この交差点を直進(写真の奥の方へ)しました。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

この交差点で、二人目の友達と別れました。

二人目の友達は、この交差点を左折していきました。

横田めぐみさんは、この交差点を直進しました(写真の奥の方向へ)。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

人家がまばらなわけではなく、住宅が密集しています。

坂の多いエリアです。

真っ直ぐな道路の先には、海が見えてきました。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

警察犬による捜査によると、この交差点で、横田めぐみさんの臭いが消えました。

つまり、この交差点でクルマに乗せられたことが推察できます。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

上記写真と同じ位置。

道路の向かい側(写真の奥)は、今は新潟大学附属小学校が設置されています。

昭和52年の拉致被害当時は、新潟大学理学部のキャンパスがありました。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

新潟護国神社の敷地には、新潟県警が設置した、目撃証言を求める看板が立っています。

 

20240418 横田めぐみさん拉致被害現場視察

横田めぐみさんは、この海岸から北朝鮮のボートに乗せられました。

港があるわけではないので、大きな船が接岸することは出来ません。

従って、沖合まで母船で来て、母船からは小さなボートを下ろして砂浜まで接岸したことが推定できます。

拉致被害当日、オートバイのエンジン音のような爆音が聞こえた、という証言も残っています。

 

尚、私は、12年前にもこの地を視察しております。

 

 

柏崎市

柏崎市へ。

同じ県内と言えども意外と遠く、新幹線を含めて2時間以上かかっての移動となりました。

20240419 柏崎中央海岸 蓮池夫妻拉致被害現場

拉致問題解決に向けて精力的に取り組んでいる、元柏崎市議の三井田孝欧氏にアテンドしていただきました。また、金子裕太議員(鴻巣市)が合流しました。

 

20240419 柏崎中央海岸 蓮池夫妻拉致被害現場

柏崎中央海岸(海水浴場)。

蓮池夫妻拉致被害現場です。

結婚前の蓮池カップルは、この海岸でイチャイチャしていた時に拉致されました。

昭和53年(1978年)拉致被害当時は、カップルにとっては格好のデートスポットだったそうです。

 

ここも砂浜海岸ですので、大きな母船が海岸に接岸することは出来ません。

 

尚、蓮池夫妻は2002年帰国を果たし、今は柏崎市内に住んでいます。蓮池薫さんは、新潟産業大学で朝鮮語・朝鮮史を教えています。

 

20240419 荒浜海岸(柏崎市) 山本美保さん遺留品発見現場

柏崎市 荒浜海岸に移動し、山本美保さん(特定失踪者)の遺留品発見現場を視察。

 

柏崎市在住で、特定失踪者問題調査会の活動をしている植松氏と合流し、説明を受けました。

 

20240419 荒浜海岸(柏崎市) 山本美保さん遺留品発見現場

荒浜は小さな集落です。

 

昭和59年(1984年)、山梨県在住で、山梨県内で姿を消した山本美保さんのハンドバッグが、この海岸で発見されました。

この海岸で拉致されたものか、捜査の撹乱のために敢えて置かれたものか、真相は分かっていません。

 

2004年、「1984年に山形県の海岸で発見された水死体が山本美保さん本人であった」と、山梨県警は発表しています。

しかしながら、山梨県警のDNA鑑定捜査、死体の損壊状況の発表、海流の流れの説明については合理的ではない部分もあります。

ご家族、特定失踪者問題調査会は、山梨県警の捜査に不信感を抱いております。

 

20240419 柏崎市議会 柄澤議長、眞貝議員と情報交換

柏崎市議会に移動し、柄澤議長、眞貝議員と情報交換をしました。

 

 

北朝鮮による拉致被害者すべての身柄の奪還に向けて、引き続き活動して参ります。

 

蕨市にも2名の特定失踪者(北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者)がいます。決して他人事ではありません。


日台交流サミット in 仙台に参加してきました

県議会では、日台友好議員連盟に所属しております。

議連にて、日台交流サミット in 仙台に参加してきました。

 

日台双方の、地方議員の交流の場となっています。

日台間には、国交が開かれていないため、行政府レベルでの公式チャネルが存在しないため、議員レベル・民間レベルでの交流が重みをもっております。

 

地方議員といえども、このような形で交流を積み重ねることが、我が国の安全保障にとっても重要です。

台湾は、自由、民主政治、法の支配、人権の尊重という、我が国と共通の価値観をもつ「国」です。

1年前のエントリで述べたように、台湾有事への備えは、地方レベルでも必要だと思いますね。

 

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謝長廷 駐日大使のご挨拶。

 

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仙台宣言が決議されました。

 

この決議のポイントは、

・(米国の国内法である)台湾関係法(Taiwan Relations Act)に相当する国内法の制定

・国際機関の枠組みへの台湾の加盟

・TPPへの台湾の加盟

を促進するべく、我が国政府に求める、というものです。

 

 

台湾関係法については、我が国では、言論レベルでは制定を求める意見が上がることはありますが、私の理解では、国会での議論になったことは未だかつて無いはずです。

この国内法を制定するということは、すなわち、台湾有事に対して、我が国が(明確に、ではなく、曖昧に)コミットメントすることを(一方的に)宣言する、ということになります。

 

このイベントの中の小野寺五典 元防衛大臣のスピーチの中で

「台湾有事は、我が国の有事でもある」

という発言がありましたように、気運は少しずつ醸成されつつありますが、まだまだ道のりは長いですね。

 

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議連メンバ等とともに、謝長廷 駐日大使と記念撮影をさせていただきました。

歴史上の人物にお目にかかれてとても光栄に存じます。

 

 

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次回のこの回は、台南市で開かれるとのことで、台南市議会議員が大勢訪れていました。仙台市とは姉妹都市提携をしているそうです。

台南市議会は、今まさに会期中で、しかも予算審議を行っている最中だとのこと(笑)

会計年度が、1月~12月なので、今ころ予算審議を行うわけですね。

台南は、最後に訪れたのは2016年。大地震によるビル倒壊現場を私費視察に行きました。


12月定例会陳情:核兵器禁止条約の件

陳情の内容

蕨市議会の、この12月定例会に、以下のリンク先のような陳情が出されております。

陳情の詳細情報

陳情第5号 日本政府に「核兵器禁止条約」の署名・批准を求める議会決議意見書採択に関する陳情 【陳情趣旨】 …

陳情団体は、県内の原爆被爆者団体です。
内容は、核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書を国に対して出してほしい、というものです。

 

 

総務委員会の結論

この種の陳情に限らず、あらゆる議案は、

(1)テーマごとに割り振られた委員会で話し合う、結論を出す
(2)本会議で、委員会の結論を追認するかどうか話し合う、結論を出す

という2段階を経ることになります。

 

昨日、令和3年(2021年)12月1日に(1)に相当する総務委員会が開かれたところです。

蕨市議会(定数:18)の総務委員会の現メンバは、6人おり、会派構成は、

令政クラブ(自民系):2
公明党:1
日本共産党:1
日本維新の会・無所属連合(いわゆる、見なし会派):1
リベラル系無所属:1

となっています。
このうち、委員長は採決に加わることが出来ず、今は令政クラブから出しております。

昨日の結論は、反対は、令政クラブ:1、公明党:1の計 2名のみであったため、賛成多数ということで、賛成という結論になりました。

 

これは、蕨市議会全体では、保守系・国政与党系比率が過半数を占めているものの、総務委員会の構成メンバはリベラル系・国政野党系比率が高いために、このような結論に至ったものです。

(国政与党とは、自公を指しますが、蕨市議会においては、市長は共産党であるため、自公は野党になります。)

 

 

本会議での結論の見込み

令和3年(2021年)12月16日に話し合われることになりますが、総務委員会での結論をひっくり返して、反対という結論に至る見込みです。

 

 

核兵器禁止条約について私見

 

核廃絶をする方法

私の、戦略核兵器+その運搬手段と核戦略論に関する歴史観は、5年前のエントリで述べた通りで、今日においても変更はありません。

 

戦略核兵器(戦術核兵器を含まず、戦略核兵器のみ)が、国際法に違反し、残虐で極悪非道なものであることは同意しますが、そうであるがゆえに、戦略的な価値があります。

戦略核兵器+その運搬手段と核戦略論があるからこそ、世界の安定が維持され、大国間の戦争が起こらず、平和が保たれているのです。

この構図は、冷戦期から米中対立・覇権移行期の今日に至るも変化はありません。

 

今の時点で、特に米中が核廃絶をした場合は、米中対立が戦争にエスカレーションする可能性が極めて高いものと考えます。

戦略兵器を廃棄することではなく、戦略兵器を持ち続けて安定を維持することこそが、戦争を防ぐ唯一の方法です。

従って、我が国が核兵器禁止条約に参加することは、戦争が起こる可能性を高めることに他ならないものと考えますので、反対します。

 

 

核廃絶の実現への道

戦略核兵器+その運搬手段、核戦略論に変わる、次の世代の戦略兵器と戦略理論が出現すれば、世界中の戦略核兵器は一瞬のうちに効力がゼロになります。この保有コストが極めて高い兵器を維持し続ける理由がなくなりますので、瞬時に核廃絶(戦略核の廃棄)が達成されることになります。

但し、個人的な予想ですが、そのような状況になった場合も、当面は戦術核は維持されるのではないかと思います。


英国のEU離脱

先日の英国におけるEU残留か離脱かを求める国民投票において、英国がEUを離脱することが確実な状況になりました。

個人的には、まさか離脱派が勝つことはないだろう、と腹の中ではたかをくくっていたので、かなりびっくりです。

これが何を意味するかというと、単純に、欧州における国家間の戦争の危機が高まる、ということです。

 

 

EU、というか、EEC設立以来の欧州統合の本質は、非軍事的な集団安全保障体制です。
(集団安全保障体制は、集団的自衛権とは全く異なる概念です)

欧州は、わずか数十年前まで、お互いに血で血を洗う戦争を繰り広げてきました。

欧州の国家間の戦争を防ぐために編み出された方法が、「統合し続けること」でした。

欧州統合の本質は、経済同盟ではありません。経済同盟は、あくまでも欧州統合の一要素に過ぎません。

 

現下の、欧州における社会不安の最大の要因は、移民問題です。
移民問題に関する詳しい分析はしませんが、現下の移民問題のほとんどは、シェンゲン協定を破棄ないし一時停止すれば、解決するものです。

欧州の多くの人は、「人の移動の自由」が欧州統合に絶対不可欠なものだと思い込んでいるようですが、そんなことはないのではないでしょうか。

「人の移動の自由」は、欧州統合の一側面の、更にその一要素に過ぎません。

 

ということで、英国のEU離脱は、個人的にはかなり残念です。
欧州における戦争は見たくありませんね。

 

 

 

2016年5月のGWに、国民投票直前の英国を初めて見てきましたが、ナチスドイツと戦った遺跡だらけですね。

ロンドン市内は想像以上に多民族なのも驚きました。

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セントポール大聖堂前のブリッツにおける消防士記念碑。

セントポール大聖堂は、救国の偉大なネルソン海軍提督(我が国における東郷平八郎大元帥のような存在)の遺骸が地下の中心部に安置してある。靖国神社みたいな感じ。

空襲に備えて消防団が24時間態勢で聖堂内で待機したそうです。

ブリッツとは、ナチスドイツによるロンドン空襲のこと。米軍による東京大空襲のような組織的な大虐殺ではなく、場当たり的なものだったみたいだけど。

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首相官邸の目の前の大通りの中央分離帯にある記念碑。

銃後で戦った女性の記念碑、ということだと思う。

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ロンドン市内のバッキンガム宮殿近くの公園内にある、爆撃機隊の記念碑。

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ロンドンから特急電車で4時間の軍都バロー・イン・ファーネスの駅もブリッツの攻撃を受けたようだ。不幸にも命を落とした駅職員の慰霊碑。

バロー・イン・ファーネスは、ヴィッカース社のドックがあった街。
海軍が拠点を置いていたわけではないみたいだけど、佐世保みたいな感じかな。

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バロー・イン・ファーネスのドック跡。

そのものではないけど、ほぼこの近くにあったヴィッカース社の別のドックで、戦艦三笠や戦艦金剛が建造された。

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こんかうちゃんの模型。
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初訪問の英国では、チャタムとかポーツマスとか海軍のいろいろな遺跡を巡ってきたので、別の機会に写真アップします。


核廃絶をする方法

先日2016年5月27日、米国のオバマ大統領が初めて広島を訪問し、歴史上画期的なスピーチを行いました。

ハフポスト 2016/5/27 : オバマ大統領の広島スピーチ全文 「核保有国は、恐怖の論理から逃れるべきだ」

広島、長崎への原爆投下は、紛れも無く、国際法に反し、人道に反し、(彼らが信ずるところの)神をも恐れぬ邪悪な所業であって、米国はいずれ真摯に歴史と向き合って反省することになろうかと思いますが、今回の訪問とスピーチは、その一里塚として意義深いものであったと思います。

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広島の原爆ドーム(2014年10月)

 

 

冷戦において、西側は東側に対して、核兵器を中心とする軍拡競争に競り勝ったため、邪悪な共産主義は滅びました。

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ルーマニア革命(1989年)の中心地、ルーマニア旧共産党本部と慰霊碑(2015年12月)

 

 

今後も再び、人類文明の破壊を目論む邪悪な共産主義のような政治思想・体制が伸張してくる可能性は否定出来ないため、現下の情勢では、覇権国家たる米国が核戦力・核戦略を放棄することは、あり得ません。

 

冷戦終結後、1992年にフランシス・フクヤマが『歴史の終わりと最後の人間』を発表しました。

米国が「核廃絶を目指す」と言った場合、それは、「歴史の終わり The end of history」の実現、すなわち、「人類文明の破壊を目論む邪悪な共産主義のような政治思想・体制が伸張してくる可能性がゼロになった状態」の実現を前提条件とすることを、暗黙のうちに含意します。

邪悪な共産主義が滅びてから四半世紀が経った2016年の今日に至るも「歴史の終わり」は実現していませんし、その可能性も全く見えてきていません。

理想は理想として掲げて実現を目指すのは悪いことではありませんが、リアリスティックに考えれば、個人的には、ちょっとそのような状態になることは到底考えられませんね。

 

とうことで、「歴史の終わり」の実現はなかなか難しいものと思いますが、核廃絶そのものは、テクニカルには可能です。

 

核兵器を超えてこれを無効化する、次代の戦略兵器が実用化されれば、一気に核兵器は存在意義を失って、保有国は放棄するでしょう。

人類の歴史は、兵器の発展の歴史でした。
新たな戦略兵器の実用化に伴って、新たな戦略論が生まれてきました。
そして、新たな戦略兵器・戦略論へのパラダイム・シフトとともに、新たな哲学・宗教的解釈・芸術が派生的に誕生しました。

 

 

1941年から1945年までのわずか4年間の大東亜戦争中に、2度も戦略兵器・戦略論は世代交代しています。

1度目は、1941年12月10日のマレー沖海戦です。帝国海軍航空部隊が、英国東洋艦隊の戦艦プリンス・オブ・ウェールズと戦艦レパルスを撃沈しました。
戦略兵器:巨大戦艦 → 航空機
戦略理論:艦隊決戦主義(大艦巨砲主義) → 航空決戦主義
この瞬間に、巨大な艦砲を持つ戦艦(実は、更には重巡クラスも含む)が全て無効化し、戦略兵器と戦略理論は世代交代しました。

2度目は、言うまでもなく広島・長崎への原爆投下で、
戦略兵器: → 核戦力(核爆弾と大陸間弾道ミサイル・原子力潜水艦などの運搬手段からなる一連のシステム)
戦略理論:→核戦略論(相互確証破壊理論)
という世代交代が行われ、引き続き戦術レベルで有用であったため航空機が廃止されたわけではないものの、東西両陣営は、相互確証破壊を保つ規模の核戦力を維持することに汲々とするようになりました。

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真珠湾ヒストリックサイトのSLBM(2012年2月)
本物かモックかは不明。

 

余談だが、巨大戦艦大和や武蔵のような軍艦や、ゼロ戦のような航空機には、ロマンチシズムが在りました。いまだに多くの文学、映画のテーマになっています。

核戦力(核爆弾と大陸間弾道ミサイル・原子力潜水艦などの運搬手段からなる一連のシステム)には、ロマンチシズムは感じにくいものです。冷戦期にヒットしたハリウッド映画の中でも、核戦力を肯定的にテーマとしたものはほとんど無いと思います。強いて言うなら、強烈な心理的プレッシャーに晒されながら、本国にもその所在地点を知らせずに数ヶ月間も海の中を漂い続け、ひたすら政策決定者からのSLBM発射の合図を、来ないことを祈りつつも待ち受け続ける、戦略原潜にはロマンチシズムを感じる人は多いでしょう。だからこそ、映画『レッドオクトーバーを追え』があれほどまでにヒットしたのだと思います。

 

 

 

ということで、今のところその萌芽は見えませんが、核戦力を超克し、これを無効化する、何らかの戦略兵器が実用化されれば、自ずと核廃絶は達成されるものと思います。

破壊力においては、核戦力は、既に数百万都市レベルを壊滅可能なレベルに達しているので、次代の戦略兵器は、核戦力を上回る破壊力を目指す方向性のものにはならないと思います。
次代の戦略兵器の方向性は全く私には分かりませんが、あり得るとしたら、サイバー戦分野かロボットになるのではないかと個人的には推測します。


10/5 佐藤正久 参議院議員 講演会のご案内

陸上自衛隊、初代イラク復興支援隊長であり、「ヒゲの隊長」として有名な、佐藤正久 参議院議員(自民党)が、蕨にやって来ます。

 

日時 2015年10月5日(土) 17時~
場所 蕨市民会館
演題 安全保障関連法案について
主催 埼玉県市議団協議会1区研究部会
費用 無料

入場無料ですし、市外の方もどうぞ。
特に事前の申し込みは不要ですが、会場準備の都合上、連絡いただけるとありがたいです。
メールでもコメントでもどちらでも結構です。

「埼玉県市議団協議会」というのは、埼玉県内の、自民党系市議会議員の集まりです。

20151005_佐藤正久 参議院議員講演会のご案内


富士総合火力演習

さて、昨年に引き続き、富士総合火力演習の予行のチケットを手に入れたので、去年と同じ仲間と二人で行ってきた。

昨年の観覧記録:
hoya_t blog 2014/8/22 : 富士総合火力演習を見学しました。

昨年は、スタート時刻の10時ギリギリに着いたので、桟敷席となってしまい、あまりよく見られないし、お尻は痛いしで大変だった。
今年は、昨年の教訓を活かして、4時半に蕨をバイクで出発。7時に会場到着というスケジュール。おかげで、階段席に座ることが出来て、会場全体を見回しながら観覧することが出来た。


74式戦車。


90式戦車。
走行しながら砲撃します。


UH-1ヘリコプターとバイク偵察部隊。
ヘリが降下するやいなや、バイク部隊が飛び出していきます。

 

今年も、シナリオは、我が国の島嶼部に侵攻してきた中共を撃退する、というものでした。

 

ところで、自衛隊の練度って、実際のところ、どんなもんなんでしょうね?
同盟国や仮想敵国と比べて。

総火演では、100分の1秒単位の精度を要求されるとかいう、かなり細かいワザを見せてくれるのですが、それが、仮想敵国や同盟国においても当たり前のレベルのワザならば、ことさらに誇ってみても意味が無いし。

人民解放軍の情報はさすがに調べても分からないと思いますが、米国軍の一般公開の時の様子なんかはyoutubeを見ればおそらくいくらでも載っていると思われるので、今度、時間がある時にチェックしてみたいと思いました。