台湾の反服貿ひまわり学生運動(写真レポート1)

台湾において、馬英九総統率いる国民党政権が、中共との間で、台中サービス貿易協定を結んだことに抗議して、学生グループが立法院を占拠している。

台湾(現行の中華民国)は五院制かつ大統領制で、立法院は我が国の国会に相当するので、国会議事堂が学生グループに占拠されてしまったという異常な状態だ。

彼の地に(本業の)仕事を作って出張したついでに見学してきた。
(全ての写真はクリックすると拡大する)


占領 立法院 16日。
学生のテント。
この時期の台北は、昼間はTシャツ、短パンで十分なくらいだけど、夜にちょっと雨が降ったりしたら肌寒いくらい。


警官隊と向き合う。


警官がずらっと並んでいる。
威圧的な雰囲気はまったくない。


警官隊と向き合う学生たち。
ちょうど、立法院議員だか行政機関の高官だかの出勤時間帯だったようで、時々スモークガラスに黒塗りの高級車が中に入っていく。そのたびに、学生がダンボール製のプラカードを掲げて、抗議の声を上げていた。


何やら揉め事のようで、学生と警官が揉み合っているようだ。
詳細は不明。


同じ場所の夜。
夜中も警備していたのかな?


ダンボール製のプラカードを警官隊に掲げてみせる学生。


立法院の建物。


立法院の正面玄関。
「入っていい?」と聞いたら、「ごめん、だめ」とのことだった。
立法院を占拠している学生を、警官が守っている。


立法院正面玄関脇の回廊。
テントなしでシュラフで野宿しているようだ。


後ろ姿だけど、TVカメラに追い回されて、カーキ色のM65ジャケットを着ているのが、台湾大学大学院生で、学生のリーダーの林飛帆さん。
このM65は無印の製品で、楽天台湾の無印のECサイトでは品切れ御礼だとか。
今なら内地で仕入れてオクで売ればせどり出来る。


学生側と警官隊。
緊張感はない。
学生は、まったりと横になりながらスマホやノートPCをぴこぴこ。
(電源は、無料の充電コーナがある)


集会の様子。
入れ替わり立ち代わり、いろいろな人が演説をしていた。
学生だけではなく、いろいろな人がしゃべっていた。


学生同士でグループディスカッションをやっている。


集会の様子。


夜の集会。
夜の方が過ごしやすいので、人がたくさん集まってきている。


そこかしこで、マイクを片手にミニ演説をやっている。


夜の集会。
女の子が手に持っているヒマワリが、学生運動のシンボル。
みなそれぞれ、ヒマワリを手に持ったり、ヒマワリのバッヂやパッチワークを帽子やカバンに貼り付けたりしている。


こちらは、行政院。
一時的に、一部の過激なグループが侵入を試みたが、警官隊に排除された。
今は厳戒な警備が敷かれている。

その2その3に続く。


警察庁が「治安の回顧と展望」を発表。

警察庁が、2014年3月14日、本年度版の「治安の回顧と展望」という文書を発表しました。
この文書は、カラー写真・地図入りの一般向けの簡易版と、詳しい版があります。

↓カラー写真・地図入り一般向け簡易版
警察庁:焦点第283号-平成25年回顧と展望-「昨今の情勢を踏まえた国際テロ対策」(PDF)

↓詳しい版
警察庁警備局:治安の回顧と展望(平成25 年版)(PDF)

 

警察庁による、北朝鮮関連の解説

この詳しい版の中で、北朝鮮と、その関連団体についての解説がありました。
ここに書いてあることは、不十分な情報に基づく推測も交えてあるので、数十年後に検証してみれば間違っていたというな誤りもあるかもしれません。
しかしながら、「現時点での日本国政府の公式な認識」ということになります。

第2 外事情勢
1 北朝鮮による対日有害活動
(2) 北朝鮮等による対日諸工作
イ朝鮮総聯の動向
(ア) 北朝鮮との関係(p.40)
朝鮮総聯が依然として北朝鮮に従属する組織であることを鮮明にした

(イ) 朝鮮総聯の現状
朝鮮総聯は、朝鮮総聯中央本部の土地・建物に係る競売が手続中であるなど厳しい情勢の中、3月25日に「朝鮮総聯中央委員会第22期第4回拡大会議」を開催し、これまで人事等を決定するため3年に1回開催することとしていた「全体大会」を、今後は4年に1回の開催とし、25年に開催予定であった「第23回全体大会」を26年に開催することとしたほか、議長、副議長等の任期を3年から4年に延長することとした。
このように、朝鮮総聯が「全体大会」の延期を決めた理由としては、朝鮮学校に対する高校授業料無償化の適用除外や朝鮮総聯中央本部の土地・建物に係る競売等の諸問題について適切に対応できていない現状から、現在の主要幹部への批判を回避することで、朝鮮総聯中央執行部の求心力の向上を図るためと考えられる

(ウ) 各種工作活動
朝鮮総聯は、高校授業料無償化の対象から朝鮮学校が除外されたことや、朝鮮学校への補助金支給を見送る自治体が増加していることに関して、その不当性を訴える街頭宣伝や、国会議員、地方議員、自治体等に対する要請行動等を展開し、集会、デモにおいて著名人の参加や支援意見の発表を得るなど親朝世論の形成に向けて一定の成果がみられた。

(エ)今後の見通し
引き続き、我が国において、朝鮮総聯、傘下団体等が主催する各種行事に国会議員、地方議員、著名人等を招待し、北朝鮮に対する理解、朝鮮総聯の活動に対する支援等を働き掛けるものとみられる。
一方、朝鮮総聯は、朝鮮学校支援運動等により既に一部の議員からの一定の理解や支援を得ているとみられるが、これら支援運動等に参加する議員等のパイプを利用して、我が国の対北朝鮮措置の解除等に向けた諸工作を展開する可能性もある

 

↑この、一段引き下げた部分は、この文書からのコピーです。
文字の色付け・太文字は私がつけたもの。

 

ということで、朝鮮総連について解説するとともに、今後の動きについて予測しています。

 

蕨市とも関係がある部分

基本的に、外事、公安は、国家の仕事なので、地方政治、行政レベルでは関係ありませんが、上記の朝鮮総連に関わる部分のみは、蕨市にも関係があります。

 

朝鮮総連は、「朝鮮学校への補助金支給を見送る自治体が増加していることに関して、その不当性を訴える街頭宣伝や、国会議員、地方議員、自治体等に対する要請行動等を展開」しました。その結果として、「親朝世論の形成に向けて一定の成果がみられた」と、警察庁は分析しています。

その上で、今後について、「我が国において、朝鮮総聯、傘下団体等が主催する各種行事に国会議員、地方議員、著名人等を招待し、北朝鮮に対する理解、朝鮮総聯の活動に対する支援等を働き掛けるものとみられる」、さらに、「朝鮮学校支援運動等により既に一部の議員からの一定の理解や支援を得ているとみられるが、これら支援運動等に参加する議員等のパイプを利用して、我が国の対北朝鮮措置の解除等に向けた諸工作を展開する可能性もある」と予測しています。

 

 

これをまとめると、驚くべきことですが、

朝鮮学校への補助金を自治体が見送らないように、北朝鮮に従属する組織である朝鮮総連は、街頭宣伝や、地方議員、自治体等に対する要請行動等を展開し、成果を上げている。今後も、同種の活動を続けるものとみられる。既にパイプがある議員等を利用して、更なる諸工作を展開する可能性もある。

と、警察庁は考えています。

為念、これは私の個人的な意見ではありません。
警察庁の公式な文書に書いてある、「現時点での日本国政府の公式な認識」です。

 

これらを逆に言うと、日本国政府が北朝鮮に圧力を掛けていく方針を取っている中で、朝鮮学校への補助金を出し続けている自治体があった場合は、そこの地方議員、自治体は、「朝鮮総連からの要請行動等の影響を受けているのではないか?」というレピュテーションリスクに晒されることを覚悟しなくてはならないこととなります。

 

 

私の個人的な意見

ちょっとこの件については、いろいろ大人の事情があるので、個人的な見解を書くのは今のところは差し控えます。


占守島の戦い

「歴史に もしも は無い」はあり得ない。

これ、よく言われる言葉だけど、間違っている。

歴史を学ぶのは、過去のケーススタディを研究して、現在、そして未来のディシジョンメイキングに活かすためである。
そのためには、過去のある局面において、条件が変わっていたらどうなっていたか?をシミュレートすることが役に立つ。
真珠湾攻撃において、米国の空母を8割方撃沈していたらどうなっていたか?
ミッドウェイ海戦において、帝国海軍が加賀、赤城、蒼龍、飛龍を失っていなかったらどうなっていたか?

 

占守島の戦い

『8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記』
大野芳, 新潮社, 2010年7月

この本、最近読み終えた。

恥ずかしながら、2年前にとある講演会で話を聞くまで、この占守島の戦いなる戦史をまったく知らなかった。

北千島の先っちょの島であり、精鋭部隊が配置されていた。想定している敵は米国であり、日ソ中立条約がまだ生きている状況下でソ連は敵としては想定していなかった。

昭和20年8月17日、すなわち我が国が敵方に降伏した後で、ソ連が占守島に攻め込んできた。

占守島を守備する部隊は、武装解除に備えて、既に粛々と書類や武器を投棄し始めていたのだが、ソ連の不法な侵攻を迎え撃ち、激しいバトルとなった。

その際、戦車第十一聯隊長の池田末男大佐(後、少将に進級)は、

諸氏は今、赤穂浪士となり恥を忍んでも将来に仇を報ぜんとするか、あるいは白虎隊となり、玉砕もって民族の防波堤となり後世の歴史に問わんとするか、赤穂浪士たらんとするものは一歩前に出よ。白虎隊たらんとする者は手を挙げよ。

とスピーチし、これに全軍一丸となって雄叫びを挙げて呼応し、ソ連と命がけで戦う覚悟を決めたのだという。
このスピーチの絶妙なところは、仲間と別れ敵に背を向けて内地に還り、敵前逃亡との汚辱に耐えつつ吉良の首を掻く機を伺うもまた勇なり、とエクスキューズを残してあげているところだ。
帝国陸軍戦車第十一聯隊のスピリットは、北恵庭に駐屯して北辺の守りにつく陸上自衛隊第11旅団第11戦車大隊に引き継がれている。

結果は、wikipediaの方が詳しい。
日ソともに千人以上の戦死者を出しつつ、戦闘レベルでの停戦をすることになる。

 

占守島の戦いで生き残った皇軍将兵の多くは、ソ連に不法にシベリア抑留され、正確な記録を残せなかったために、占守島の戦いは正確な戦史が後世に伝わっていない。
行ってみたいけど、ビザはたぶん取れない。

本書は、綿密な関係者へのインタビュと、ロシアの公文書を解きほぐしていくことによって、正確な戦闘の姿を炙り出していこうという一つの試みである。

 

 

占守島の戦いの成果

占守島守備隊が命がけで戦っていなかったら、北海道までソ連は侵略し、我が国は分割統治されていたかもしれない、占守島守備隊は日本を救ったのだ、という見方がある。
ソ連の侵攻軍が占守島の戦いの後始末に釘付けされている間に、米軍による北海道進駐が完了したため、ソ連が北海道にまで手を伸ばすチャンスを失った、という捉え方である。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1604.html

他方で、ソ連による占守島侵攻と、北海道侵略の検討は別ルートの話なので、そもそも無関係であり、占守島守備隊は無駄死にだった、という見方もある。
http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20080822/1219404745

 

どちらが正しいかは分からない。
しかし、占守島の皇軍将兵が、国を護るために戦う必要があると考えて戦ったのだと信ずる。

 

ついでに言うと、ごく控えめに言って、私はロシアがあまり好きではない。
昭和14年生まれの父親(故人)からは「ロシア人は日ソ中立条約を一方的に破って火事場泥棒のように攻めこんできた卑怯で意地汚い奴らだ」と言われて育ってきたし、まあ概ね同じように捉えている。

しかし、この本でも描かれているし、たしか司馬遼太郎の『坂の上の雲』において、旅順の203高地を巡る戦いでも描かれていたけど、ロシア人も日本人と同じように、戦場で特攻をしたらしい。我が国と異なり戦術レベルなものではなく、あくまでも戦闘の現場レベルの匹夫の勇といったものだが、少なくとも、ロシア人が、自分が大切にするもののために命を捧げることを良しとする価値観を持っていることは間違いない。なので、個人的に友達になれば信頼して背中を任せられる連中なのだろうとは思う。

201206_旅順 203高地より旅順港を望む
(2012年6月、203高地より旅順港を望む)

あと、ロシアの女の子ってぐうかわだよね!
http://blog.livedoor.jp/nizigami/archives/36481822.html


普天間基地に行ってきた。

先日、所用で沖縄に行ってきた折り、ついでに普天間基地を見てきた。
中に入れる訳ではないので、遠くから見ただけだけど。

朝日新聞:自民沖縄県連、辺野古容認を決定 公約変更で会長が辞意

普天間基地といえば、沖縄県選出の自民党代議士に続き、先日2013年12月1日には自民党沖縄県連も、「普天間の県外移設」という方針を「辺野古受け入れ」に事実上方針転換した。
うーん、すごい。
よその話なので詳細コメント控えるけど、もし仮に「辺野古受け入れ」不可避だと最初から分かっていたのなら、「嘘つき」と呼ばれても仕方ないですね。

 

DSC_0779

まずは沖縄港の波布食堂にて肉そばで腹ごしらえ。
どどんっ!


より大きな地図で 嘉数高台公園 を表示

レンタカーを借りて、嘉数高台へ。
20131130_宜野湾市 嘉数高台より普天間基地を望む

住宅密集地域の中に浮かび上がるように普天間基地を見下ろせる。
写真が傾いているのは、カメラの操作ミスであって、私の心がねじ曲がっているからではない。

たしかにこの住宅密集地域の中に軍事基地があるのは危険といえば危険だな。
米軍に土地を接収されて基地が出来た当時は、辺り一面は田畑だったわけで、ここに住んでいる人たちは、基地の存在を承知で引っ越してきた人たちだということになるわけだけど。

20131130_宜野湾市 嘉数高台より普天間基地を望む

オスプレイも見える。

20131130_宜野湾市 嘉数高台

宜野湾市全景。
普天間基地は、宜野湾市の真ん中にどんと位置している。
反対側に行くときは、ぐるっと大きく迂回しなくてはならない。
たしかにこの街に住んでたら、腹立たしく感じるだろうと思う。

20131130_宜野湾市 嘉数高台

高台全体が古戦場なので、探検してみる。

20131130_宜野湾市 嘉数高台

壕の入り口と、同行した大学友人のS君。

20131130_宜野湾市 嘉数高台

トーチカを正面から見たところ。
元は立方体だったと思うけど、砲撃で角がぼろぼろになってる。

20131130_宜野湾市 嘉数高台

京都の塔。
この高台は主に京都の隊によって守られたらしい。
たまたま通りかかったオジイが、十代半ばの少年兵が爆弾抱いて敵の戦車に特攻したさと解説してくれた(ほんとかな?)

20131130_宜野湾市

オスプレイ配備反対を唱える社民党の街頭演説。

 

そして、嘉手納基地へ。

道の駅かでなの展望台から基地が見える。

20131130_米軍嘉手納基地

あまり動きがないので、つまらないな。

20131130_米軍嘉手納基地

プロペラ式の偵察機?輸送機?が何機か離陸していった。


中共の少数民族政策

先週、(議員業ではなく、本業の)出張で、8ヶ月ぶりに北京に行ってきた。
仕事の合間に、ちょうど3週間前にウイグル人過激派がテロった天安門を見てきた。

APF BBNews : イスラム武装組織、「天安門広場の車突入は聖戦」 追加攻撃も予告
大艦巨砲主義! : イスラム武装組織 「中国・天安門広場の車突入は聖戦」 追加攻撃も予告

ここらの記事中の写真を見ると、クルマが突っ込んで炎上したのは、毛沢東の絵の右側の「世界人民大団結万歳」の前辺りらしい。

2013/11 北京

今はもう炎上した跡形もない。
観光客も普通。

2013/11 北京

警備も普通。
特に厳しくなってるわけではない感じ。
手荷物を開けての目視検査+X線検査は、元々行われていたものだし、北京では地下鉄の入り口でも必ずやってる程度のよくあるもの。

2013/11 北京

警備の警察官の数も普通。
むしろ、以前より少なくなったかも?

2013/11 北京

中国語分からないけど、「大気汚染は、一人ひとりみんなに責任がある」って感じでしょうか。
笑ちゃいますね。

2013/11 北京

早朝の王府井。

2013/11 北京

それにしても北京の街中は、昔と比べると驚くほど綺麗になった。
大通りはゴミなんて落ちてない。

同じように、「道路が綺麗になった」というのと同じ意味合いで、女性も綺麗になった。

2013/11 北京

PM2.5を体験するのを楽しみにしていたのだが、今回も空気は澄んだ冬の青い空で、遭遇できず。

 

中共の少数民族政策を継続ウォッチすることにより見えてくるもの

漢民族が圧倒的多数を占める多民族国家:China・中国・シナにおいて、 今現状の中共政権は、少数民族居住地域を言うならば、「国内植民地」のように扱っている。
その統治方法は、昔ながらのコロニアリズムそのもので、建前上は民族自治を認めつつも、漢民族の入植を進めて、政治と経済の要所を抑え続けるというもの。
同化政策は取っていない。
独立や自治拡大の動きは暴力で抑える。

China・中国・シナは、いずれ長期的には、共産主義を放棄して民主的な連邦制にソフトランディングする可能性がある。
(そのとき中共政権がどうなるのかは分からないが、一党独裁を放棄して多党制となり、数多く在る政党の一つとして生き残る、というシナリオが順当かと思う。国号も変更することになるだろうね。)

そうなったら、我が国としては、現今の同盟国との同盟関係を見直すシナリオすら視野に入れなくてはならない可能性も出てこざるを得ない。

そのためにはおそらく新しい民主的な教育を受けた世代が主流を占める、世代交代が必要で、たぶん50年とか100年かかると思うけど。
私が生きてるうちはあり得ないと思うけど。

いずれにしても、ソフトランディングするためには少数民族政策を穏やかなものに移行していかなくてはならないはず。
少数民族政策は、経済政策や政界人事と異なり、利権がまったく絡んでいない。
なので、中共政権の変化をウォッチするためには、少数民族政策を注視し続けることが最適なのです。

 

(おまけの写真)
2009年7月 ウイグル騒乱の9ヶ月後の2010年4月に新疆ウイグル自治区を訪れた時のもの。

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カシュガル市内を低速で示威パトロールする軍のトラック。
荷台には防護盾を立てた兵士が見える。
ぐるぐる市内を走り回ってた。

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ウルムチ市内のウイグル人街を隊列を組んでパトロールする兵士。
練度は低そう。

ウルムチ解放南路(ウイグル人街)の路上市場

ウルムチ市内の解放南路というウイグル人街の夜。
漢民族はまったく歩いていなかった。


韓国が射程1,500kmの巡航ミサイルを開発?

産経新聞系ZAKZAKを何気なく見てて拾った記事。
(そう言えば、昔、ZAKZAKのバナー広告売ってたこともあります。)

【大阪から世界を読む】軍拡の韓国、仮想敵国は「日本」か 中韓「反日」タッグも想定すべき状態

一週間前の閲兵式で、自主開発した射程1,500kmの巡航ミサイル玄武3を初公開したとのこと。

この記事、ちょっと真偽不明ですが、署名の笠原健氏は産経の長野支局長のようです。

 

 

巡航ミサイルは、弾道ミサイルと異なり、地を這うように進んでいくので、PAC-3などの迎撃ミサイルでアタックすることは出来ません。
(弾道ミサイルのみであれば、理論的には迎撃可能)

また、北がNPT体制を事実上離れて事実上の核保有をしている現状で、将来的に南北が統一すれば、統一国家は、我が国への有効な核攻撃能力を持ち、我が国にはそれに対処する能力が無い、という状態になります。

 

中共と異なり、彼の国は米国と軍事同盟関係にありますので、万が一のことがあれば、日米安全保障体制は有効に機能しない可能性が高い。
そうすると、我が国は単独で対処するしかなくなります。
日米同盟に頼れず、単独で対処するしかない、という状態で我が国が取るべき方策は、口にするのも恐ろしいことですが、論理的帰結として答えは一つしかありません。


金門島に行ってきた。

先日2013年5月に、タフな(本業の)出張の合間を縫って、金門島に行ってきた。

大きな地図で見る

金門島といえば、台湾本島から遥か離れて、中国大陸の厦門のすぐ対岸に位置するという、台湾の離島。 中共領である厦門からは目と鼻の先だが、台湾が実効支配している。

僕が初めて台湾に行ったのは大学3年終わりの春休み、1996年春。
中華民国政府がメインランドを逃れて台湾に移駐して以来続いていた戒厳令が1987年に解除されてから初めて行われた総統選挙(事実上のいわゆる大統領選挙に相当する)を見に行くのが目的で、この時も金門島に渡れないものかといろいろ調べた。

当時は、中共が台湾初の民主的総統選挙を何としても阻止しようと恫喝を繰り返し、対抗して米国が第七艦隊を台湾海峡に派遣するという一触即発の状況。戦争が始まるとしたらいきなり本島に弾道ミサイルを打ち込んでくるのではなく、金門・馬祖への砲撃から始まる可能性が高いと言われていて、どうやって渡ろうか調べるうちに本当にビビってしまって結局金門島を訪問するのは取りやめた。

その後、台湾には何度も行く機会があったが、なかなか時間が取れずに金門島に行く願いは叶わなかった。

今回は、たまたま調べたら意外と簡単に、台北から余裕で日帰り出来ることが分かったので、行ってみた。

DSCN5818
羽田からJAL便で台北松山空港に着いたら、コインロッカーに仕事道具を預けて、立榮航空にチェックイン。
台北からは1時間くらい。
片道2,220NTDなので7千円ちょい。

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あっという間に金門空港に到着。
滑走路の傍らにはカモフラのトーチカ。

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小さく、いかにも「離島の空港」といった雰囲気。

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滞在時間が短いので、すぐにタクる。

空港近くの幹線道路の交差点にはカモフラのトーチカが整備されている。

原チャや自転車のレンタルもあるようだが、空港にはお店が見当たらず、市内にしかお店がないようだった。

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道路インフラはしっかり整備されている。

雰囲気としては、宮古島や石垣島のような、八重山の島々にかなり近い。
しかし、インフラの整備具合は遥かに内地の八重山を上回っている。

よく考えてみたら、八重山の島々と金門島が似ているわけではなく、世界中どこに行っても離島に共通する「離島っぽい雰囲気」というものがあるのだと思う。

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島の端、最もメインランドに近接するところに位置する、馬山観測所。
当然、今でも軍隊が駐屯している。

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「還我山河」のスローガン。

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ここから地下道に入っていく。

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地下道。
中共が攻めてきた時のために、何箇所も銃眼のついた待避所がある。

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観光用のトーチカ。

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この日は、晴れていたものの、霞んでてメインランドは見えず。
島影は、大陸ではなく島で、中共領。

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バス停まで歩く。

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このバス停の時刻表表示がいいかげんで、待てど暮らせど全然バス来ない。

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しかたなく、街まで5kmくらい歩いた。

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なんかシーサーみたいのがいる。
風獅爺というらしい。

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牛飼ってる。

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公民館かな。
立派な建物。
公共投資すげー。

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小さな集落なんだけど、家は新しくて綺麗。
かなりお金が投入されてる。

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排水施設ばっちり。

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しかし、ふと道の脇にトーチカがあったりする。

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監視カメラ類もたくさん設置されてる。

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やっとこ金沙という集落に着いた。
集落のメインストリートの中心には映画館がある。駄菓子屋と集落に一件だけあるセブンには学校帰りの子どもたちが溜まってた。

ここでタクシーを捕まえて、島の中心部の金城という地域へ。

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なんか普通にのどかな街だった。

三通のおかげで厦門まで気軽にフェリーで1時間で行けるようになったので、中共からのツーリストも見かけた。

ジャージ姿の中房が賑やか。

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中共が打ち込んできた砲弾を原料にした包丁が特産品らしい。
ほんまかいな。

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民家の壁に貼ってあった。
金門島の反原発運動?

 

ということで、滞在時間わずか5時間ほどの弾丸ツアーながらも、18年来行きたかった金門島に行けて有意義であった。

のどかな離島だったが、敵対する勢力と至近距離で接する国境の緊張感もほんのり感じた。

 

我が国も隣国からの侵略を受け、あるいは侵略の意図をもって度重なる領海侵犯を受けている現下の状況で、自国の領土・領海は命を掛けてでも、たとえ戦争をしてでも守らなくてはならないものだという覚悟を新たにした。

 

(おまけの写真)

台湾の右翼っていうか要するにanti-Tiwanization=親中=容共=左翼だよね?
台北市内の西門街の近くにて。

台湾の右翼っていうか、要するに、外省人の保守反動 =  anti-Tiwanization(反台湾化) = 親中 = 容共 = 左翼?なんだろうか。
彼らは中共から資金をもらっているという報道もある。
台湾通信:釣魚台守ろう運動の黄錫麟氏のバックに中国国務院台湾事務弁公室の存在か、本人は否定