昨日、令和5年(2023年)8月27日、志木市役所とその近辺において、
・九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)
・埼玉県・志木市民総合防災訓練
が開かれました。
上記2つの防災訓練を共同開催、という建付けのようです。
九都県市とは、埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都とそれぞれの都県における政令指定都市の、合わせて9自治体です。合同で、持ち回りで防災訓練などを行っているようです。
市議会議員の時代にはまったく縁がないイベントでしたが、今回、県議会議員として参加してきました。

ゆるキャラ大集合。
コバトンとけんなん君。
けんなんくんは、埼玉県南西部消防局のキャラクターだそうです。
炎天下、お疲れ様です。
家族連れが楽しみながら参加出来るように、様々な企業ブースがプレゼントを配ったり、飲食の屋台が出店したりしていました。
スタンプラリーのスタンプを集めると、陸上自衛隊のカレーライスを食べられます。

倒壊した家屋に閉じ込められた人がいるので、要救助者を捜索する訓練。
こちらは、埼玉県警の警察犬です。

こちらは、航空自衛隊の軍用犬。
航空自衛隊に軍用犬部隊があることは存じませんでした。
尚、陸上自衛隊には軍用犬部隊は存在しないようです。
ヒゲの隊長、佐藤正久参議院議員の過去の投稿によると、警備犬(基地を敵から守る)と救助犬(人を助ける)とでは、活動が真逆の部分もある、とのこと。
令和3年(2021年)の熱海土石流災害でも活躍したそうです。

倒壊した家屋の中に要救助者を発見し、チェーンソー等を用いて助け出す、と言う訓練。
オレンジ色のウェアのチームは、入間東部消防の消防士さんです。
富士見市、ふじみ野市、三好町の3市町で、入間東部地区事務組合を組成し、消防・救急、し尿処理、斎場経営等を共同経営しています。

青と黄のウェアは、埼玉県警です。

オリーブドラブの迷彩ウェアが、陸上自衛隊です。
おそらく、大宮駐屯地の第32普通科連隊でしょう。
長いアンテナを背負っている隊員がいますが、背中の大きな箱が無線機で、通信隊員です。
消防や警察と比べると、かなり長時間、隊長を中心にして会議を開いていたのが印象的でした。
消防や警察が既にチェーンソーを動かし始めても、焦らずに打合せを続けていました。
情報共有や、指示の徹底を重視する、陸上自衛隊の戦闘教義に基づく行動だと思います。

チェーンソーで倒壊家屋の屋根を切っている。

救助した人を、担架に載せて運んでいるところ。
頭の位置が下がってしまっているけど、これはよろしく無いのでは?

ここで、救出したチームから、トリアージのチームへと、要救助者が引き継がれます。
埼玉県南西部消防局の救急隊員による、トリアージ。
脈拍を測ったりした上で判断していました。
判断結果を、輪ゴムを括り付けた用紙に記入し、要救助者の腕に通していました。
埼玉県南西部消防局は、朝霞市、志木市、和光市、新座市の4市によって組成されている、朝霞地区一部事務組合の一部門です。

トリアージ後、それぞれのレベルごとに治療等を行う。

埼玉県警の、メルセデス・ベンツ製ウニモグ。

衛星通信車。
NTT東日本と、MNOである4キャリア(楽天モバイルを含む)が出展していました。

NTT東日本の説明板。
固定電話の回線は、8回線開設可能、とのこと。
思ったよりも少ない気がします。たったの8回線?

ペットの犬にマイクロチップを埋め込もう、という呼びかけ。
行方不明になってしまった犬を捜索するのに極めて有用なのだそうです。
皮下脂肪に異物を埋め込むのはかわいそうでは?と思いがちですが、それほど大きなものではないし、注射で簡単に挿入できるようです。
チップ内には、飼い主の名前、電話番号などの連絡先といった情報を書き込んでおく仕組みです。これらの情報は、書き換えることも出来るようです。
実は、令和4年(2022年)6月以降、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬、猫については、マイクロチップ装着が義務化されております。
これ以前に販売した犬、猫についても、マイクロチップを装着しましょう、と呼びかけていました。

マイクロチップ情報の読み取り機。

陸上自衛隊の架橋。
これは、実物は初めて見た。
重さ50トンの90式戦車も通ることが可能です。

架橋の説明パネル。
建設するのには20時間かかるとのこと。