蕨市内で開かれたインクルーシブ教育イベント

蕨市内のスポーツクラブNAS蕨で開催された、インクルーシブ教育イベントを見学して参りました。

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スポーツクラブNAS蕨のトレーニング室を用いて、
一般社団法人 日本凸凹支援スポーツ協会が開催したものです。

定期的に開催しているわけではなく、今回限りのイベントです。

 

 

インクルーシブ教育とは、聞き慣れない言葉です。

社会学的にあるいは政治・行政の領域で、「インクルーシブ」、「インクルージョン」というワードを用いた場合、様々な人・グループを違いを超えて包摂・包含してくことによって、より全体を高めていこう、という考え方を指します。

様々な人・グループというのは、例えば、性別・民族を超えて様々、とか、障害がある人とない人をすべて含めて様々、とか、文脈によっていろいろな使われ方をします。

 

 

ここで、上記イベントが指すインクルーシブ教育とは、発達障害などの障害を持った子どもたちを包摂・包含して、ダンス、サッカーのような簡単なスポーツを提供していこうというものでした。

 

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ガチのサッカーではなく、大人と子どもの混成で、楽しみながらチームプレイをすることによって、他者とのコミュニケーションを取っていこう、というものです。

 

 

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子どもたちは、楽しそうに興じていました。

 

 

ボランティアベースでサービスを提供している、この団体の方々には頭が下がります。

 

 

一般論として申し上げますが、

この種の社会福祉には、ボランティア精神が求められる事が多く、携わっている方々も実際にそのような考え方に基いてお金を取ることを嫌がる方が多いのです。

しかしながら、安定的、継続的に、質の高いサービスを提供し続けるためには、やはりしっかりお金を取るべきだと思います。

「がっつり金儲けしよう」という意味ではなく、損益はプラマイゼロだとしても、少なくとも必要経費、適切な人件費くらいは確保することが、まわりまわって利用者にとっての利益にも繋がることなのではないかと思います。


九都県市合同防災訓練

昨日、令和5年(2023年)8月27日、志木市役所とその近辺において、

・九都県市合同防災訓練(埼玉県会場)
・埼玉県・志木市民総合防災訓練

が開かれました。

上記2つの防災訓練を共同開催、という建付けのようです。

九都県市とは、埼玉県・千葉県・神奈川県・東京都とそれぞれの都県における政令指定都市の、合わせて9自治体です。合同で、持ち回りで防災訓練などを行っているようです。

 

市議会議員の時代にはまったく縁がないイベントでしたが、今回、県議会議員として参加してきました。

 

 

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ゆるキャラ大集合。

コバトンとけんなん君。

けんなんくんは、埼玉県南西部消防局のキャラクターだそうです。

炎天下、お疲れ様です。

 

 

家族連れが楽しみながら参加出来るように、様々な企業ブースがプレゼントを配ったり、飲食の屋台が出店したりしていました。

スタンプラリーのスタンプを集めると、陸上自衛隊のカレーライスを食べられます。

 

 

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倒壊した家屋に閉じ込められた人がいるので、要救助者を捜索する訓練。

こちらは、埼玉県警の警察犬です。

 

 

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こちらは、航空自衛隊の軍用犬。

航空自衛隊に軍用犬部隊があることは存じませんでした。
尚、陸上自衛隊には軍用犬部隊は存在しないようです。

 

ヒゲの隊長、佐藤正久参議院議員の過去の投稿によると、警備犬(基地を敵から守る)と救助犬(人を助ける)とでは、活動が真逆の部分もある、とのこと。

 

令和3年(2021年)の熱海土石流災害でも活躍したそうです。

 

 

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倒壊した家屋の中に要救助者を発見し、チェーンソー等を用いて助け出す、と言う訓練。

オレンジ色のウェアのチームは、入間東部消防の消防士さんです。

 

富士見市、ふじみ野市、三好町の3市町で、入間東部地区事務組合を組成し、消防・救急、し尿処理、斎場経営等を共同経営しています。

 

 

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青と黄のウェアは、埼玉県警です。

 

 

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オリーブドラブの迷彩ウェアが、陸上自衛隊です。

おそらく、大宮駐屯地の第32普通科連隊でしょう。

長いアンテナを背負っている隊員がいますが、背中の大きな箱が無線機で、通信隊員です。

 

 

消防や警察と比べると、かなり長時間、隊長を中心にして会議を開いていたのが印象的でした。

消防や警察が既にチェーンソーを動かし始めても、焦らずに打合せを続けていました。

情報共有や、指示の徹底を重視する、陸上自衛隊の戦闘教義に基づく行動だと思います。

 

 

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チェーンソーで倒壊家屋の屋根を切っている。

 

 

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救助した人を、担架に載せて運んでいるところ。

頭の位置が下がってしまっているけど、これはよろしく無いのでは?

 

 

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ここで、救出したチームから、トリアージのチームへと、要救助者が引き継がれます。

埼玉県南西部消防局の救急隊員による、トリアージ。

脈拍を測ったりした上で判断していました。
判断結果を、輪ゴムを括り付けた用紙に記入し、要救助者の腕に通していました。

 

 

埼玉県南西部消防局は、朝霞市、志木市、和光市、新座市の4市によって組成されている、朝霞地区一部事務組合の一部門です。

 

 

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トリアージ後、それぞれのレベルごとに治療等を行う。

 

 

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埼玉県警の、メルセデス・ベンツ製ウニモグ。

 

 

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衛星通信車。

NTT東日本と、MNOである4キャリア(楽天モバイルを含む)が出展していました。

 

 

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NTT東日本の説明板。

固定電話の回線は、8回線開設可能、とのこと。

思ったよりも少ない気がします。たったの8回線?

 

 

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ペットの犬にマイクロチップを埋め込もう、という呼びかけ。

 

行方不明になってしまった犬を捜索するのに極めて有用なのだそうです。

皮下脂肪に異物を埋め込むのはかわいそうでは?と思いがちですが、それほど大きなものではないし、注射で簡単に挿入できるようです。
チップ内には、飼い主の名前、電話番号などの連絡先といった情報を書き込んでおく仕組みです。これらの情報は、書き換えることも出来るようです。

 

 

実は、令和4年(2022年)6月以降、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬、猫については、マイクロチップ装着が義務化されております。

これ以前に販売した犬、猫についても、マイクロチップを装着しましょう、と呼びかけていました。

 

 

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マイクロチップ情報の読み取り機。

 

 

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陸上自衛隊の架橋。

これは、実物は初めて見た。

重さ50トンの90式戦車も通ることが可能です。

 

 

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架橋の説明パネル。

建設するのには20時間かかるとのこと。


戸田・蕨陸上競技選手権大会が開かれました

昨日、令和5年(2023年)8月27日、戸田市スポーツセンターにて、戸田・蕨陸上競技選手権大会が開かれました。

戸田市と蕨市の陸上競技協会の共催によるものです。

 

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炎天下、準備をしているところ。

一時、夕立が降ってきましたが、幸いなことに大会を中断するほどのものではありませんでした。

 

 

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それほど規模が大きな大会ではありません。

戸田市・蕨市の、小・中・高校生、そして少数ですが大学生や社会人も参加し、日頃の練習の成果を発揮して自己の限界に挑みました。

 

 

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種目ごとの表彰式。

 

 

私は、数年前から蕨市陸競の会長を仰せつかっております。

トラック競技、フィールド競技の経験はありませんが。

陸上競技をやる方の入会を募集しております。

 

 

広義には、陸上競技というと、マラソンも含みそうな気がします。
しかしながら、狭義の「陸上競技」=部活の「陸上競技」は、トラック競技とフィールド競技のことのみを指します。マラソンは含まないのです。

私は趣味でマラソンをやりますが、トラック&フィールド系とマラソン系は、まったくノリが違いますね。

マラソンは、私も含め、社会人になってからやり始める人も多い、気軽に出来るスポーツであります。
30歳くらいになって、仕事が落ち着いてきて、お腹ちょっとぽよってきたのでマラソンでも始めようかな~という、気軽な気持ちで始める人がたくさんいます。
60代、70代になっても、自分なりのペースで楽しんでいる人もたくさんいます。

しかしながら、トラック&フィールド系は、社会人になってから始めるにはハードルが高く、ほとんど不可能です。ほぼすべての社会人選手が、学生時代から続けていた人たちばかりです。
そして、競技年齢が低く、アマチュアの世界でも、概ね30代には引退するようです。

選手人口が少ない点が、地域の陸上競技協会運営上の難点であります。


埼玉県の施設見学(8) 大宮競輪場

大宮公園の中に位置しています。

大宮公園は、氷川神社の後背に位置しております。詳しい経緯は不明ですが、wikipediaの若干曖昧な記述によると、大宮公園は、元は氷川神社の社叢だったようです。

 

 

大宮競輪場

こちらは、野球場。

 

 

大宮競輪場

競輪場の入り口。

訪問日にはレースが開催されておらず、門は閉まっていました。

閉場日には、誰でも自由に入れる仕組みにはなっておりません。

 

 

大宮競輪場

車券売り場。

 

 

大宮競輪場

ここも閉まっていました。

しかし、路面のタイルの隙間からは雑草が生えてきているし、適切なメンテナンスが施されていないような雰囲気。

そもそも、ここ、やっているのかな?

たまたま閉場日なのか、そもそも閉鎖されているのか?よく分からないような感じ。

 

 

大宮競輪場

事務棟?

廊下らしき部分には常夜灯がついているが、人気はない。

閉場日には、誰もいないのか?

 

 

ということで、中は見られませんでした。

 

この大宮競輪場は、戦後すぐに作られており、老朽化著しいらしく、建て替えが課題となっているようです。

 

 

この、県の施設訪問シリーズは、これで一旦終了です。

他にも、県の施設はたくさんあるので、折を見て、一つずつ見学して回りたいと思います。


埼玉県の施設見学(7) 男女共同参画推進センター

男女共同参画系は、国でも地方でも力を入れている領域なので、このような県の施設があります。

 

 

さいたま新都心

さいたま新都心の中にあります。

 

 

さいたま新都心

さいたま新都心の一角にある、ホテルブリランテ武蔵野。

 

 

県男女共同参画推進センター

ホテルブリランテ武蔵野の入り口。

結婚式場を備えたシティホテルです。

 

 

県男女共同参画推進センター

この9階建てのホテル建物の、3-4階に、男女共同参画推進センターが設けられています。

どのような経緯でホテルの一角に設けられたのかは、不明。

決して交通の便がいいわけではなく、家賃も高そうですけどね。

 

 

ホテルブリランテ武蔵野は、

公立学校共済組合が経営しています。

 

 

県男女共同参画推進センター

ホテル建物の3階へ。

ここでも、男女共同参画推進センターの別称として、「With youさいたま」という謎名称が設けられています。

 

女性しか入れないわけではなく、男性やそれ以外も利用可能です。

 

県男女共同参画推進センター

中には、図書室がありました。

 

県男女共同参画推進センター

書籍の品揃えとしては、ジェンダー論に限定しているわけではないものの、女性の何かをテーマとしたものが多いようです。

 

 

県男女共同参画推進センター

閲覧コーナー。

学生が試験勉強をするのによさそうな静かな環境ですが、駅や学校から近いわけでもないので、利用者はあまりいませんでした。

 

 

県男女共同参画推進センター

4階に上っていくと、「女性キャリアセンター」というコーナーがありました。

こちらは、女性のみを対象としています。

掲示板には多数の女性限定の求人票が貼り付けてありましたが、これって、男女雇用機会均等法違反なのでは?

 

 

県男女共同参画推進センター

女性に限定した、キャリアアップのためのセミナー、講習会などの案内パンフレット。

保育、看護、介護など、業界・職種がかなり限られています。


埼玉県の施設見学(6) さいたま芸術劇場

旧与野市にあり、現在、大規模改修工事のために休館中です。

平成6年(1994年)にオープンしていたようですが、一度も訪れたことはありませんでした。

 

彩の国さいたま芸術劇場

工事は、2022年10月から2024年2月まで休館して行われる、かなり規模の大きなものです。

 

彩の国さいたま芸術劇場

プレハブの工事事務所。

 

 

彩の国さいたま芸術劇場

工事用フェンス。

 

 

彩の国さいたま芸術劇場

工事の内容は、概ね、老朽化対策というところかと思います。

 

 

彩の国さいたま芸術劇場

1年半に渡り休館しているので、指定管理者(運営委託先の民間事業者)によって、「埼玉回遊」という企画が動いています。

県内各地の文化芸術領域の団体、イベントを訪れて、発表しようというもの。

休館中の企画としてはちょうどいいものなのではないでしょうか。


埼玉県の施設見学(5) 生活科学センターと消費生活支援センター

この2つの施設は、川口市にある複合施設、SKIPシティの中にあります。

 

SKIPシティ

SKIPシティ全景。

 

 

SKIPシティ

複数の県施設が入居している他、川口市施設、NHK施設も入っています。

 

 

SKIPシティ

SKIPシティの中に入る。

 

 

彩の国くらしプラザ

生活科学センターと、消費生活支援センターというのは、ともに、県の県民生活部の傘下のサービスです。

 

  • 生活科学センター

ここは、指定管理者制度によって、民間企業に運営を委託しています。
別称として「彩の国くらしプラザ」とも名乗っています。

 

 

  • 消費生活支援センター

こちらは、県の直営ですね。

 

 

 

しかしながら、上記写真における看板を見ると、

「彩の国くらしプラザ」に、生活科学センターと消費生活支援センターが包含されているかのような表現になっています。これは間違っていますね。

そもそも、わけのわからない別称を名付けるのは、止めてほしいです。

「彩の国くらしプラザ」という名前を聞いて、どんなサービス内容なのか想起出来る人がいるでしょうか?
このような謎な名前は止めるべきです。

 

 

生活科学センター

生活科学センター

生活科学センターへ。

そもそも、この「生活科学センター」という名前も、何が何だかよく分からないですね。

 

 

生活科学センター

夏休みということもあり、大人に引率されたちびっ子たちで賑わっていました。

すべての展示物は、ちびっ子向けでした。
概ね、小学校中学年~中学生くらいが、対象として設定されているものと思います。

 

 

生活科学センター

買い物の疑似体験コーナー。

お金の価値を学ぼう、という趣向のようです。

 

 

生活科学センター

コーラや、缶ジュースなどに、一本当たりどのくらいの砂糖が入っているのかビジュアライズしてあります。

 

 

生活科学センター

タッチパネル式画面による、クイズ。

 

 

ということで、ちびっ子向けに、お金の使い方、買い物するときの注意点などを、楽しく学んでもらおう、という施設でした。

これは確かに、名前を付けづらい。
苦心の末に「生活科学センター」というネーミングになってしまった点はよく理解できました。

 

ちびっ子対象である点は、名称の中で明示した方がいいでしょう。
楽しく体験しながら学べる点も、アピールしたいところです。
お金の価値や、使い方を身につけてもらうのが目的です。しかし、学ぶべきなのは、お金だけでもなく、モノの価値や、お金よりも大切なものについても考えてもらいたい、という思いもあります。

なるほど、これは難しいな。

私が名付けるならば、「ワクワクお金とくらし体験館」といったところか。

 

 

消費生活支援センター

県消費生活支援センター

生活科学センターの奥のドアを抜けたところに、消費生活支援センターがあります。

 

 

県消費生活支援センター

ここは要するに、消費者相談のコールセンタです。

ネット通販のクレーム対応中に業者と連絡が取れなくなった、アダルトサイトの不当請求でつい支払ってしまった、パパ活で騙された、など。

 

このような消費者相談窓口は、市町村レベルでも設置されており、蕨市は、市役所内に担当者と机を設置しています。