北海道胆振東部地震の被災地現状

今週、珍しく久しぶりに2日間の休みが取れた上に、ANAのマイルが余っていたので、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の被災地を見学に行ってきました。(自費)

 

蕨市内は、大部分が液状化の可能性がある

蕨市 webサイト : 蕨市地震ハザードマップ(平成28年3月改定)

蕨市地震ハザードマップの「液状化マップ」欄では、東京湾北部地震が発生した場合の液状化の可能性を、4段階で示しています。

液状化マップ
(c)蕨市

これを見れば分かるように、市内の大部分が、赤色(高い)、オレンジ色(やや高い)に色分けされています。

いざ災害発生時の対応拠点となる、蕨市役所(現庁舎の所在地であり、かつ、ただ今進めている建替え計画においても同じ場所で新庁舎を建てることになっている)の周辺も赤色です。
尚、副の災害対応拠点である蕨市消防本部(消防署)の場所は、オレンジ色と緑色(低い)の狭間になっています。

 

このように、液状化は、ある程度は、予測することは可能です。

しかし、具体的にどのような備えをすればいいのか?

家や建物をこれから建てる段階であれば、杭を深く打ち込むなどの対策が取れるかもしれませんが、既に住んでいたり利用している家・建物であれば、対策の取りようがないのではないかな???

 

神戸新聞NEXT|総合|インドネシア地震、液状化被害を現地調査 神戸のNGO

消えた道路、見渡す限りのがれき-。液状化現象による地滑りが1キロ以上に及ぶ。地震と津波で3400人以上が死亡・行方不明となったインドネシア・スラウェシ島を、神

2018年9月28日に発生したインドネシアのスラウェシ島の地震では、詳細は未だ不明ですが、液状化によって人家が傾くどころではなく、人家や人が地盤に飲み込まれて被害が拡大したのではないか、という仮説もあるようです。(詳細不明)

 

液状化って怖いな。

しかし、液状化って、実際のところどんな感じなのか、写真で見たことがなかったので、実物を見たいと前から思っていました。

 

 

札幌市清田区の液状化現場

こちらの場所、地質、過去の開発の歴史的経緯、現場の写真についての詳しいレポートは、

土木学会 委員会サイト : 北海道胆振東部地震による液状化被害 (PDF)
(公社)地盤工学会 平成30年北海道胆振東部地震による地盤災害調査団/(公社)土木学会 平成30年北海道胆振東部地震 緊急調査団

こちらが極めて詳しいです。専門家の熱意溢れる詳しいレポートを読んでいると、胸が熱くなります。

私もこれを参考にして、同じ場所を訪れました。
札幌市清田区は、市南部の郊外住宅街、といった感じのエリアのようです。幹線道路沿いには、全国どこででも見かけるようなナショナルチェーンの店がそこかしこにあります。

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北海道を中心に展開しているコンビニ、セイコーマートまるしん店。

営業しておらず、閉鎖されています。

パッと見たところ、建物そのものが傾いているわけではないようです。

 

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「要注意」、「周辺地盤の沈下が見られます」と書いてあります。

 

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建物の基礎と、駐車場面の境界。

 

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灯油タンク(北海道の建物では、このような屋外灯油タンクが装備されているのはよく見かけます)の下にマンホールがあり、隆起しています。

 

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セイコマのある交差点。
車道と歩道の境界が、舗装し直されていました。

 

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民家に「危険」という調査結果票が貼ってありました。

「基礎と上部構造にずれがあります。建物全体が傾斜しています。」と書いてあります。

 

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たしかに、基礎と上モノがずれてますね。

 

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マンホールが少し浮き上がり、周りのアスファルトにビキビキにヒビが入っています。

 

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別の場所のマンホール。

同じように、周囲のアスファルトにヒビが入っています。

 

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同じく清田区、別の場所へ。

ここは液状化によって、土砂がどしゃーっと流れた道路です。

道路の舗装は、既にほとんど補修が完了しています。

 

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歩道と、隣接する敷地の境界。

まだ段差が手付かずで残っているのでしょう、ブルーシートをかけただけの状態です。

道路は、おそらく市道なので、市の責任で迅速に補修されていますが、個人宅の敷地内は手付かずのところも多いようです。

 

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「要注意」の調査結果票が貼ってあります。

 

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かなり沈降したようです。
現状は、土砂を埋めてあるので、発災時にどこまで沈降したのかは分かりません。

この道路のgoogle ストリートビューを見ると、現時点では2018年5月時点の画像が最新のものとして見ることが出来ますが、完全に水平の道路です。

 

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民家の塀が沈み込んでいます。

 

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別の方向に目を向けると、あちらでも民家が沈み込んでいます。

このように、直径数百メートルの範囲内で、何箇所か沈降している場所がありますが、その傍らでは、まったく何ともない民家もあります。

 

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ここは、元々、左から右に向けて緩やかに下向きの傾斜になっています。

家は何ともない?感じですが、道路に面した塀が沈み込んでいます。
(道路は既に補修済みで、新たなアスファルトが敷き直されています)

 

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半地下の駐車場(?)が潰れてしまっています。

この家は、家の一部分は破壊されていますが、主要な部分は何ともなさそうです。
しかし、おそらく、このままでは住めないでしょうし、地盤が隆起なり沈降なりしている以上、壊すしかないのではないでしょうか。

 

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家が傾いています。

 

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それぞれの人家がめちゃくちゃな方向を向いています。

この中心の家の地点が沈降しており、ここに向かってそれぞれの家がずるずると吸い込まれるように傾いているようです。

 

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別の角度から。

 

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道路がうにゅーんと下がって、また上がるようになっています。
この道路は、google ストリートビューで最新の2016年8月の画像を見ると、水平な平地です。

 

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別の場所へ移動。

美しが丘南公園の周辺へ。

この家は、建物は何とも被害はないようですが、塀が交差点に向かって沈み込んでいます。歩道と車道は、おそらく補修途中なのでしょう。

 

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この家は、右側(主要な建屋の部分)から、左側(玄関部分)が剥がれて傾いているようです。

 

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美しが丘南公園は、閉鎖されています。

 

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公園敷地内では、今でも水が湧き出し続けていました。

 

 

札幌市清田区の液状化現場は、以上。

といことで、液状化といっても、既に発災から2ヶ月半経った今日では、噴出した砂の類は既に撤去されていたので、発災直後の様子はもはや分からず。

この札幌市清田区は、数箇所が液状化したが、被害範囲は、極めて狭い。せいぜい直径数百メートルくらい。なぜ、液状化したのがそこだったのか?そこだけで、それ以外の場所は何ともなかったのか?というのは、よく分からない。
冒頭で紹介したレポートも速報版の位置付けのレポートなので、そこまでは解説していない。

しかも、この場所は、震源である北緯42度41分24秒 東経142度00分24秒付近(むかわ町)からはかなり距離があるし、その間に横たわる膨大なエリアは、何の液状化の被害もない。

激しく傾き、もはや建て替えなくてはならないような家がある一方で、その隣りの家が何ともなかったりもする。

札幌市 webサイト : 地震防災マップ

札幌市の地震ハザードマップの中の液状化マップは、さすがに面積が広い政令指定都市だけあって、かなり大雑把なものだが(精度が低いという意味ではなく、シミュレーション単位の面積が広いという意味で)、たしかに、今回、液状化の被災をした場所は、4段階のうちで「液状化発生の可能性が高い」の一番上のランクに位置している場所だったようだ。しかし、他にも同じく最上位ランクの場所が周りにたくさんあったが、それらの場所が全て液状化したわけでもない。

こうしてみると、液状化ハザードマップもいいかげんなもんだな・・・とはとても言えないが、被災した人は、「自分は運が悪かった」と諦めるしかないのだろうか。

今回の地震では、液状化によって人生設計が狂った人はたくさんいるかもしれないが、少なくとも、液状化が直接的な原因でお亡くなりになった方はいなかったのが不幸中の幸いだ(液状化以外が原因でお亡くなりになった方は約40名いる)。

 

 

厚真町の土砂崩れ

レンタカーのVitzを走らせて、厚真町へ。

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途中の安平町で。

マンホールが激しく隆起していました。

 

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そこかしこで、小さな山が土砂崩れしている。

もう本当に、あちこちに、こんな感じの土砂崩れがある。
人口密度が低く、この現場に人家がなかったからいいけど、人がいたら大変なことになってましたよね。

 

北海道胆振東部地震: 衛星写真を公開しました

<9 月 13 日 追記> 本日 13 日に以下の衛星写真を Google 災害情報マップ で公開しました。 <地震前の厚真町周辺の衛星画像(左)と地震後の画像(右)> Google では、北海道胆振東部地震で被害にあった厚真町周辺等の衛星写真を公開します。本日、公開した写真は 2018 年 9 月 11 日に撮影されました。 <地震前の厚真町周辺の衛星画像(左)と地震後の画像(右)> KML ファイルをダウンロードし、 Google Earth で開きます。最新の画像を見るには、 Google Earth で Hokkaido Earthquake, Sept 2018 のレイヤを選択し、対象のエリア周辺にズームインします。前後を比較するには、同レイヤのチェックボックスからチェックを外してください。 またスマートフォン向けの Google Earth( Android, iOS )でも、今回公開した衛星写真を確認できます。 現地での復旧作業が進む中、被害状況の把握等の一助になることを祈念しています。

尚、厚真町を中心とする、土砂崩れの衛星写真は、google earthで見ることが出来る。これを見ると、ほんとにそこら中の山の全てが土砂崩れしたことが分かります。

 

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厚真町の吉野地区。

 

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家は手付かずでした。

 

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道路は既に啓開されています。
ガレキが道路面を多い、右側の田んぼまで達していたようです。

電柱、電線も敷き直されています。

上水道、下水道、ガスは不明。

 

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「危険」の看板。

 

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土砂崩れ面。

この地層を見れば分かるように、人工的に何かを積み上げた新しい山ではなく、何十年、何百年もかけて、自然に積み上がってきた山です。

その上に生えている木も、何十年もかけて育ってきたような大きなものです。

 

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こんな感じで、地表から2-3mくらいが、生えている木ごとズルムケして崩れてしまったのですね。

 

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道路啓開した折りに、ぐちゃぐちゃにひん曲がったガードレールが一箇所にまとめられていました。

 

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ちょっと移動して、別の土砂崩れ現場。

 

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土砂崩れした山は、すぐそこにある家の裏山、という感じです。

高さもそれほどなく、斜度もたいしてありません。

こんな山が崩れてくるとは、まさか思いもしなかったのではないでしょうか。

明治の入植以来、崩れてきたこともなかったでしょうし。

 

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道路や電線は復旧していますが、人家の跡は手付かずでした。

 

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こちらの家は、端にある建物(倉庫?)はやられてしまったようですが、母屋は無事だったようです。

 

この写真のように、そこら一帯の斜面全体が崩れたわけではなく、一部が崩れただけでそれ以外の場所は何ともなかった、という景色もたくさん見かけました。

 

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崩れた斜面。

 

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ん?

大型のコンバインで稲刈りしているぞ。
11月の、そろそろ小雪が舞い散る季節なのに?

地震への対応で忙しくて稲刈りどころではなかったのか、田んぼの主のご家族がお亡くなりになってしまったのか・・・

 

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ふと見回すと、稲刈りされずに茶色く枯れるにまかせている田んぼがあちこちにありました。

 

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厚真神社。

北海道は、小さな集落毎に、ほぼ必ず、立派な神社とお寺があります。

ここには立派な鳥居と、石の碑があったようですが、崩れました。

 

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鳥居の土台。

 

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神社の駐車場では、プレハブが建築中でした。
仮設住宅かな?

 

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神社の中へ。

ここでも鳥居が壊れていました。

 

 

高潮被害によって運休中の日高本線

以下は、地震とは関係なし。

札幌市清田区、厚真町と見学した後は、小雪舞う日勝峠を越えて帯広に投宿し、生ラム(ラムが生で食えるなんて初めて知った!北海道の男子はジンギスカンでも肉を焼かずに食べるらしい)や豚丼などのグルメ三昧の夜を過ごした後、晴天の襟裳岬(帯広の屋台村の女子は、襟裳岬なんか行ったこと無いって言ってた。日帰りで行けるやん!)を越えました。

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海の際を走る日高本線。
その、大狩部駅近く。

2015年に高潮によって地盤が流出し、運休になっています。代行バスが代わりに走っていますが、ガラガラでした。
JR北海道は、このまま廃止する方針をようやく固めました。

線路の下の地盤が波に洗われて、線路が浮いています。

 

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別の場所。

海際の鉄道橋が、橋脚だけを残して、一部が壊れ、撤去されていました。
(あくまでも自然災害による運休中なので、今でもステータスは営業中。数少ない有人駅には、しっかりと駅員さんがいて切符を売っている)


鬼怒川水害現場を再訪

ただ今開かれている、蕨市議会 平成30年9月定例議会の一般質問において、荒川氾濫による水害対策を取り上げました(私の出番は、昨日終了)。

3年前の平成27年9月の常総市 鬼怒川堤防決壊による水害現場を、2週間前に再訪してきました。

何らかのヒントが得られればと思っていたのですが、東日本大震災のような大規模・広域災害と異なり、鬼怒川水害は局地的なものだったので、既に完全に現場は復旧しており、新たに得られた知見はありませんでしたね。
堤防は完璧に整備され、壊れた道路や民家は元通りになっていました。

 

↓3年前の水害直後に訪れたときの記録

hoya_t blog 2015/9/13 : 台風18号による鬼怒川水害現場

 

 

以下、3年前の写真と比べて記す。

 

常総市 三坂町地区

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2015年9月。
道路は寸断され、電柱は傾き、そこら中が水浸しになっていました。

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2018年9月。(完全に同じ場所ではないが、ほぼ同じエリア)
さすがに3年も経っているので、当たり前ですが、道路、側溝、電柱、全て元通り。
何気なく通り過ぎたら、ここが水害現場だったとは分からないでしょう。
妙に、新しい家ばかりが目立つな?と気づく人はいるかも。

 

 

 

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2015年9月。
流れてきた水で、家のすぐ脇の地面がえぐれてしまっていました。

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2018年9月。
立派な塀に囲まれています。

 

 

 

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2015年9月。
ただ一軒だけ流されなかった、頑丈なヘーベルハウス。

蛇足ですが、旭化成は、この直後に偽装問題が発覚し、一気に評判を落としました。

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2018年9月。
周りには、新しい家々が建っています。

 

 

 

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2018年9月。
かつて寸断されていた道路からは、新たに造られた堤防がすぐ近くに見えます。(写真の右手)

 

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2018年9月。
堤防について説明する看板。

 

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2018年9月。
堤防の上より。
遥か遠くに見ゆるは、筑波山。

 

 

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2018年9月。
決壊の跡の碑。

 

 

 

常総市 若宮戸地区

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2015年9月。
太陽光発電施設の、倒壊したソーラーパネル。

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2018年9月。
すっかり元通りに復旧していました。

 

 

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2018年9月。
ソーラーパネル脇から、下流に向かって目を向けると、ん?なんだろう、あの黄金の変な塔は?

 

 

ナゾのパゴダ

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パゴダを模した、鬼怒川砂丘慰霊塔がありました。

3年前に来た時は知りませんでしたが、案内文によると、平成元年に建てられたそうです。

この辺は、木々に覆われているものの、「鬼怒川砂丘」と呼ばれ、地理学的には砂丘なのだそうです。
そう言えば、先日、ブラタモリで鳥取砂丘回をやっていたのですが、日本国内に砂丘と言われる場所は、何十箇所もあるそうで、ちょっとびっくりしました。

このパゴダは立派な建物ですが、地盤が砂地のためか、傾いていました。

 

 

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ここ、旧石下町から徴された兵の部隊は、インパール作戦に投入されたようです。
弓兵団と通称された、第33師団の歩兵第213連隊でしょうか。

石下からは135名が参戦し、110名が戦死、戦病死したそうです。

 

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パゴダに登って、鬼怒川堤防を望む。

 

 

おまけの写真

バガン慰霊碑

昨年、平成29年6月、ミャンマーのバガンを訪れた折の、弓兵団鎮魂碑。


楽天の自治体図書館向け電子書籍プラットフォーム

個人的には、電子書籍はkoboが日本市場に参入した2012年から使い続けていて、かななりヘビーに使っている。

hoya_t blog 2012/7/23 : koboインプレ
hoya_t blog 2012/7/29 : koboインプレ2

1台の端末に何十冊分も入るので移動時は便利だし、防水なのでお風呂でも読めるし、バックライトがあるから減光した飛行機内などでも読める。
他方で、コンテンツを中古として売ったり、誰かに貸したりすることは出来ないといった不便な点もある。

 

一ヶ月前の日経で、楽天が自治体図書館向けの電子書籍プラットフォームビジネスをやっていることを初めて知った。

日経新聞 2018/7/14 : 自治体図書館で電子書籍 普及に向け特徴生かせるか

この記事は、神戸市立図書館が導入したことを書いているだけで、詳しいことは何も解説していない。

電子書籍アーリーアダプタとしては、個人的にはちょっと興味がある。

 

 

自治体図書館向け電子書籍プラットフォームビジネスの各プレーヤ

(1)Overdrive Japan

Overdriveは元々、米国の企業で、今は楽天の傘下にある。
米国ではトップシェアらしい。米国事情はよく知らないけど。

楽天 2015/3/19 : 楽天、図書館向け電子書籍配信サービス事業者
米OverDrive社の全株式を取得

当然、コンテンツはkoboプラットフォームから流用しているのかと思いきや、まったく別モノのようだ。
現状では、米Overdriveの英語コンテンツが中心で、図書館市場のニーズにまったくマッチしていない。

しかも、日本のブランチであるOverdrive Japan(?正確に言うと、法人格は無いようだ??単なる共同事業?)は、メディアドゥと組んでいる(出資比率は不明)。メディアドゥといえば、持っているのは漫画コンテンツが中心のはずで、自治体図書館が求めている種類のものではない。楽天的には、組む相手を間違えているのでは???メディアドゥ的には、おそらく漫画以外のプラットフォームビジネスにも横展開していきたいところなのだろうけど。また、楽天買収前の2014年から米Overdriveと提携していたという事情もあるようだ。

koboのコンテンツが使えないのも、おそらくライツの手続きに手間取っているためだろうけど、それにしても動きが遅過ぎる気がする。そもそもあまり力を入れていないのかもしれない。

コンテンツホルダの力が強い業界らしいので、本気で進めていくならそれらの出資を入れないとならないかもだけど、楽天的にはおそらく単体で覇権を取りたいところだろうと思料。

 

(2)日本電子図書館サービス LibrariE

KADOKAWA、講談社、紀伊國屋書店、大日本印刷、TRC図書館流通センターとのJ/V。
2013年にKADOKAWA、講談社、紀伊國屋書店によって設立され、2016年に大日本印刷とTRC図書館流通センターの出資を入れている。

近場では、さいたま市がLibrariEを使って電子図書館サービスを提供していた(さいたま市の図書館会員カードは個人で作って持っているんだけど、まったく知らなかった)。

さいたま市電子書籍サービス

コンテンツの品揃えが・・・し○○い。
これは、○○いですね。

どうでもいいけど、ドメインのwhois見ると、システムは日本ユニシスが作ってますね。

 

(3)TRC図書館流通センター TRC-DL

TRCは、(2)LibrariEとは別に単体でもプラットフォーム展開しているのだが、LibrariEとTRC-DLはコンテンツを相互提供している。

おそらく、いずれTRC-DLをクローズしてLibrariEに統合してくのだろう。

 

(4)紀伊国屋書店 NetLibrary

細々とやっていたようだが、2017年にクローズしている。LibrariEに統合したということなのだろう。

 

 

まだまだ導入検討遥かに以前の段階

各社ともに頑張ってほしいです。
料金体系などは、調べていませんが、まあ、今の段階ではそこまで調べるまでもないでしょう。教育コスト、運用コストが膨大にかかるはずなので、タダでも要らないかなといったところだと思います。

掃いて捨てるほど粗製乱造されるくだらないマニュアル本の類ではなく、世代を越えて読み継がれるような古典的名作を電子書籍化して配信してくれれば、導入検討の可能性は出てくると思います。

 

ITmedia 2018/6/13 : 神戸市が楽天の「電子図書館サービス」試験導入 スマホ・PCで電子書籍を借りる

Rakuten OverDriveは、(中略)米国の90%以上の公共図書館が導入しており

 

それにしても、米国での電子図書館プラットフォームの普及率はかなり高いようですが、ライツ管理の仕組みが違うんですかね??


既設の荒川第一調節池と、今年度から作り始める荒川第二・第三調節池

さて、昨夜から今日にかけても、台風13号が関東地方に接近しております。
上陸の危険性はなく、外房沖を北上しているようですが、昨夜はかなりの暴風雨で、私のビニ傘は骨が折れてしまいました(T_T)

 

hoya_t blog 2018/8/2 : 県南七市治水大会、荒川の第2,3調整池の進捗

先日のエントリで、荒川第二・第三調節池について書きましたが、さらに掘り下げてみましたので、以下にメモ。

 

そもそも調整池ではなく、調節池

☓調
○調

google検索は、ユーザの打ち間違いを推測して検索結果を提示してくれるので、まったく気がつかなかったのですが、正確には「調節池」と言います。
今まで勘違いしてました。

土木・行政用語としては、
調池は、市町村レベルで作り、内水氾濫を防ぐ。
調池は、河川の流量をコントロールし、外水氾濫を防ぐ。
という違いがあるそうです。

 

 

荒川第一調節池は、羽根倉橋から笹目橋まで

既設の荒川第一調節池の広さ・範囲について。

彩湖を中心として、彩湖道満グリーンパーク・荒川彩湖公園を含めて、これらを囲む堤防の範囲、すなわち、笹目橋~幸魂大橋~JR武蔵野線~秋ヶ瀬橋までが範囲だと、勝手に思い込んでいました。

ところが、実際にはもっと広かった!

さらに上流まで遡り、秋ヶ瀬公園を含めて、羽根倉橋までの範囲が、荒川第一調節池なのだそうです。でかっ!

この辺りは、ジョギング、自転車練でよく走るのですが、まさか笹目橋~羽根倉橋までが一体となった広大な一つの調節池なのだとは、想像もしませんでした。

 

ということで、一昨日、2018年8月7日、ジョギングしながら現地を改めて見に行ってみました。

DSC_0264

彩湖。
別名:荒川貯

数日前より水量は増えてました。北からの風が軽く吹いており、湖面東側のジョギング道は、端が波で洗われていました。

 

DSC_0265

秋ヶ瀬公園を抜けて、羽根倉橋へ。

橋の上から、秋ヶ瀬越流堤を見る。
(写真の赤丸部分)

この辺り、工事をしていてダンプが行き交っており、警備員も立っているので、近づくことは今はできなさそうです。
しかし、10年前くらいから延々と工事をやっているような?
何の工事やっているんだろう?

航空写真で見ると↑これ。
堤防の一部が低くなり、コンクリ(?)で固めてあります。
何らかのポンプのようなものがあって水量を人工的にコントロールするわけではなく、荒川の水の高さがこの越流堤の高さを越えたら、自動的に秋ヶ瀬公園に水が流れ込んでくる仕組みのようです。

 

ここは、秋ヶ瀬公園からは繁茂した木々に遮られて直接は見えないため、こんなところにこんなものがあるとは、まったく知りませんでした。

 

羽根倉橋を渡って、荒川右岸へ。
右岸を南下すると、秋ヶ瀬取水堰

(これは、荒川調節池の付随施設ではありません)

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荒川の本流から、水道のために、水を取り入れる。

ここから取り入れた水が、埼玉県営大久保浄水場に流れ、水道水となります。
蕨市が県から買っている、いわゆる「県水」が、これです。
こんなところに、水道水の取り入れ口があるなんて、まったく知らなかった。

尚、この秋ヶ瀬取水堰から取り入れた水は、東京都水道局の浄水場にも流れていきます。
なんと、埼玉県朝霞市内に東京都水道局の浄水場があるんですね。

 

荒川第二・第三調節池の新規事業化

「新規事業化したって言うけど、具体的にどういうことなのか?国の予算がついて、実際に十数年間に渡る土木工事が動き出したの?」というのが、先のエントリに書いた疑問でした。

国の予算書というのがどこのサイトで見られるのかよく分からず、国会の議事録もなんだか検索しづらくて実際にどんな予算審査が行われたのか依然としてよく分からないのですが、諸般の状況から察するに、動き出していることは間違いないようです。

 

荒川第二・第三調節池の広さ・範囲については、↓このページの図が詳しい。
羽根倉橋~上尾の開平橋までという広大なものです。

国交省 荒川上流河川事務所 : 荒川洪水調節池群の整備 荒川第二・三調節池

 

一連のプロジェクト全てについての資料は、

国交省 : 社会資本整備審議会 第10回事業評価小委員会(平成30年3月5日)

このページが最も詳しい。
この審議会の小委員会は、推測だが、国会に予算案を提出する前に、国交省の内部で予算を検討する段階での外部評価のためのものなので、国会での予算審査の段階で修正された可能性もあるのだが、そのへんの経緯は分からない。

この資料によると、

・第二調節池と第三調節池の開発は、同時並行して行う。
・平成30年度にスタートして、13年後の平成42年度に完成する。
・総費用(イニシャル)は、1,670億円。
・総費用に対する、50年間に渡って洪水を防ぐことによって得られる便益は、概ね12倍。(但しこの計算には人命の損耗は含んでいない)

という感じです。

何十年かかかるのかと思ったら、以外と開発期間短いですね。13年間でほんとに出来るのかいな?
上記資料の中のシミュレーションでは、工期が±10%のパターンということで、14年間と12年間のものも出してありますが、せいぜいこの程度のバッファで完成するだろうと見込んでいるということですよね??
早く作って欲しいです。


県南七市治水大会、荒川の第2,3調整池の進捗

先日、2018辺7月25日(水)、県南七市治水大会がございました。

埼玉県南部の7つの市の市議会議員、県議会議員、国会議員と、行政当局の市長・土木関係部署長が全員集合して、この地域に共通する治水の課題について、解決を求めるアピールをするという、毎年恒例のイベントです。

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毎年開催しているものの、マスメディアに取材されてニュースとして掲載されることもなく、正直、どのくらい実効性があるのか心もとないのですが、今回の説明の中で、気になるものがありました。

 

 

平成30年度(今年度)から、荒川第二・第三調整池が新規事業化された?

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これほんと?
「新規事業化された」ということは、つまり、国の予算がついて、事業(調整池を作る、数年度に渡る大きな一連の土木工事のプロジェクト)が動き始めた、ということです。

基本的に、役所はサンクコストを嫌うので、かつての民主党の事業仕分けのようなことがない限りは、一度動き始めた事業は、完成するまで止まることはほぼありません(と、私は認識しています)。

 

 

荒川第一調整池とは、彩湖のことです。


厳密に言うと、彩湖だけではなく、彩湖を含めて、荒川彩湖公園(さいたま市)、彩湖道満グリーンパーク(戸田市)や周囲の堤防を含めたこの辺り全体を指します。

 

ランニング好きの私のホーム練習コースでして、週に数回は走っております。

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2018年5月、夕暮れ時の彩湖。

 

 

湖の水量は、人工的に管理されており、大雨の心配があるこの時期は、水量がかなり下がっております。
実は昨日も酷暑炎天下を走ってきましたが、湖面が生臭くなっていて、珍しくも水を循環させるために噴水が稼働していました。

 

大雨の時は、ここに荒川の水を流し込んで、洪水を防止する機能を果たします。

 

 

「第一調整池」という名の通り、さらに追加の土木計画があり、それが「荒川第二・第三調整池」です。

従来は、あくまでも机上の計画の段階にとどまっていて、予算がつくことがなく、時期未定のまま事実上止まっていました。

国交省 webサイト : 社会資本整備審議会 河川分科会 事業評価小委員会 第10回事業評価小委員会(平成30年3月5日)配布資料、荒川直轄河川改修事業(荒川第二・三調節池)<大規模改良工事>新規事業採択時評価 説明資料

 

ざっくり説明すると、彩湖の上流に、さらに2つの大きな調整池を作る、という計画です。

数百年に一度の確率で、大雨によって荒川が氾濫し、甚大な洪水災害を及ぼす可能性があり、これを防ぐためのものです。

荒川左岸の堤防が決壊したら、蕨市も全域が1mくらい浸水する可能性があり、しかもその場合の被害面積はかなり広範囲に渡ることが予想されるため、自衛隊や他都道府県による迅速な支援は望めません。

 

ということで、この「平成30年度からの荒川第二・第三調整池の新規事業化」は、蕨市民にとって、とても素晴らしいニュースのはずなのですが・・・

これ、ほんと?
ほんとに事業化されたの??
ほんとに調整池を作り始めるプロジェクトが動き始めてるの???

冒頭で述べたように、「新規事業化された」ということであれば、国の予算がついたはずなのですが、国交省や埼玉県のwebサイトを検索しても一切情報がヒットせず。マスメディアで報道された形跡もありません。
どうなってんの、いったい???

更にいろいろ調べてみます。

 

【追記】続編は↓こちら

hoya_t blog 2018/8/9 : 既設の荒川第一調節池と、今年度から作り始める荒川第二・第三調節池


買ってよかったモノ google home

半年くらい前に買って、居間に設置しているが、すごく便利。
主に音楽再生デバイスとして使っている。

定価は15kだけど、いろいろなECサイトでディスカウントして売っていて、私は12kで買った。びっくりするくらい安いね。

spotifyやgoogle play musicと連動させ、「キース・ジャレットのスターンダーズ ぼりゅーむつー、を、かけて」というようにアルバム名を指定して演奏させることもできるし、これらの音楽配信サービスはプレイリストが充実しているので、「朝のクラシック、を、かけて」というように指示することもできる。

しかし、どうしてもgoogleのAIが聞き取れないような単語もある。
私が昨夜聴こうとして、何度繰り返してもgoogle homeが聞き取れなかったのが、「Miles DavisのSteamin’」というアルバム名で、こういう時は、手元のスマホのspotifyアプリから選曲して、google homeから流すことも出来る。

それほど大きくない、無指向性スピーカだけど、音質は悪くない。
ボリュームの上げ下げも、音声で指示できるので、意外と便利。

 

半年使っているので、けっこうな我が家のビッグデータがgoogleに蓄積されているはずなのだが、今のところ、我が家にオプティマイズされた出力が為されることはないので、この点は今後に期待する。

 

 

 

まだ改良の余地も多々ある。

・目覚まし時計機能の音が、眠気を誘うw せめて幾つかの中から選択出来るようにするとか、音楽配信サービスと連動させられればいいのに。

・赤外線リモコンデバイスを内蔵してくれれば便利なのに。外付けの何らかの器具を取り付けなくても、部屋の中で赤外線が届く範囲の家電が、一瞬のうちにIoT化する。エアコン、オーディオ、LED照明など。

・防水にして、バッテリを内蔵してポータブルな製品を出してくれればいいのに。庭仕事やお風呂で長湯するときに持ち運ぶことが出来る。

・googleカレンダーとの連動がプア過ぎる。googleカレンダー上で複数の「カレンダー」を使っている場合も、デフォルトで紐付けられているメインの「カレンダー」だけしか見に行けない。

 

 

 

この領域は、google、amazon、MS、apple、LINEが鎬を削っている。ソニーはこの領域の開発を諦めてしまっているが、本来ならば、日本企業に頑張ってほしかった(LINEは日本企業ではない)。この点はちょっと残念に思う。


西公民館にエレベータがつきます。来年度(2019年度)予定

さて、今年度2018年度予算において、西公民館と中央公民館へのエレベータ設置に関する予算がつきました。

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今年度は調査・設計であり、来年度2019年度に工事を行なうことになります。
実際に完成して使えるようになる時期は未定ですが、年度末である、2020年3月と見込んでおくのがよろしいかと思います。

 

2階建ての西公民館にはエレベータがなく、狭い階段があるのみでした。

高齢化の進展とともに、元気で社会参加意欲は高いものの、足腰が弱ってしまった、というアクティブなシニアが増えております。「エレベータがないので、西公民館のイベントに参加したいのに参加することができない」という方が多く、エレベータを付けてほしいという要望が地域内には多数ありました。

また、階段を踏み外して転落するような事故・ケガも数件生じていました。

 

 

議会でも西公民館エレベータ設置問題は度々取り上げられ、行政に対して要望がなされてきたところです。

私も一般質問で取り上げて要望してきましたし、所属する会派:新生会でも予算要望として取り上げ続けてきました。

他の会派も、同様に度々要望してきました。

逆に「エレベータなんて要らない」、「エレベータなんて贅沢だ、もっと他に優先すしてお金を使うべきところがある」という意見は皆無でしたので、ほぼすべての地域住民が、西公民館へのエレベータ設置を待ち望んでいたと言っても過言ではないでしょう。

hoya_t blog 2016/9/21 : 蕨市議会 2016年9月定例会の一般質問の通告内容#西公民館のエレーベータ設置計画について

今までの経緯と、設置費用の試算については、↑上記↑記事にまとめております。

この2016年9月定例会一般質問でのエレベータ設置要望に対する行政当局の答弁は、必要性への認識を示すにとどまり、ゼロ回答でした。
頼高市長(日本共産党)からは、「職員に声をかけてくれれば、足腰が弱い人でも、階段の上り下りを介助する」という答弁があり、唖然としたものです。

市長からは「財政が厳しい中で、市民の安全の確保を重視して優先順位をつけて予算をやり繰りしている」という趣旨の答弁もありました。これは、「エレベータは市民の安全性確保に繋がるものではなく、優先順位は低い」という認識を示すものです。既に階段を踏み外す事故・ケガが発生している中で、エレベータ設置は安全性確保とは関係ないという認識には大いに疑問を抱くものでありました。
その後、同じ土木系でありながら、市民の安全性確保とは全く関係なく、地元住民からの要望があったわけでもなく、完成した今日においてもそれほど使わておらず、単なる市長のレガシー作りに過ぎない、錦町スポーツ広場の人工芝化工事(2018年3月サービスイン)を優先して行なうなど、現市長の「優先順位付けの考え方」には、不可思議な点が多々あります。

 

 

まあ、こういった行政当局・現市長の怠慢・不作為は取り敢えずおいとくとしましても、西公民館へのエレベータ設置が決まって、まずは良かったと思います。