交通安全協会の定期評議員会がございました。

昨日2018年5月11日(金)、戸田市文化会館におきまして、とだわらび交通安全協会の定期評議員会がございました。

 

交通安全協会、略して安協(あんきょう)は、警察の天下り団体としてネガティブな文脈で取り上げられることが多いものですが、末端のメンバは、何の個人的な利得もない、純粋に交通安全のためのボランティア組織です。無償ボランティアなので、もちろん報酬の類は一切ありませんし、むしろ飲みュニケーションやら懇親旅行やらのお付き合いで、時間ばかりかお金までかかります。

定期評議員会というのは、いわゆる総会ですね。

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やはりこの組織も高齢化が進んでおり、しかもこの総会は平日18時に開会されたために、数少ない現役世代のメンバは事実上ほぼ参加が不可能なため、出席していたのはシニア世代ばかりでした。

この組織だけの問題ではなく、日本全国が高齢化していることの一つの現われなわけですが、やはり暗澹たる気持ちになります。

参加しているのは、いわゆる「アクティブシニア」という方々で、もちろん元気なお年寄りが増えているのは素晴らしいことなのですが、交通安全ボランティア活動というのは、知識も経験もほとんど必要なく、ある種の体力勝負の作業であります。

 

 

安協のような、この種の、体力を使う地域ボランティア組織には、他に消防団というものがあります。

現実的に、消防団と安協が、それぞれの地域で「そこそこ若くて、自営業者など平日昼間に自由な時間が取れる」人材を競って獲り合っている、という実態があります。

 

消防団は、瞬発的な体力・反射神経、継続的なトレーニングを要する上に、メンバ自身が見の危険を晒しながら活動するものであるために、安協よりはるかに「若さ・体力」といった要素が必要になります。

消防団の防火・防災ボランティア活動は、他の組織では代替不可能です。
安協の交通安全ボランティア活動は、民間の警備会社を利用することによって代替可能です。

今後、人材リクルーティング面で消防団と安協が死活的に競合するような状況が出来した場合は、大局的な見地に立った場合、消防団への人材供給を優先すべきかと思います。

私は末端の一ボランティア会員に過ぎないので、余計なお世話ですが、安協の組織運営をする立場の人にとっては、出口プランを考えるべき時期に来ているかと思います。


拉致被害者家族会 飯塚繁雄氏の講演会がございました。

ちょっと前の話になりますが(以下のこのエントリ、書きかけのまま放置してしまっていました)、2018年2月10日(土)、蕨市民会館において、NPO法人わらび学びあいカレッジ主催による、拉致被害者家族会 代表の飯塚繁雄氏の講演会がございました。

埼玉新聞 2018/2/11 : http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/02/11/10.html

飯塚氏は、蕨市内の(株)愛工舎製作所の顧問を務めており、蕨市とはご縁があります。
飯塚氏の妹さんは、北朝鮮に拉致され、1987年 大韓航空機爆破事件の首謀者である北朝鮮の工作員、金賢姫の教育係をやらされていた、田口八重子氏です。

 

飯塚氏の話は、2012年9月の特定失踪者問題調査会の、拉致被害現場等現地調査の際に、お聞きしたことがあります。

hoya_t blog 2012/9/20 : 特定失踪者問題調査会の現地調査(池袋-川口)に参加しました。

 

北朝鮮による拉致被害とその後の経緯については、今さら振り返って説明するまでもないでしょう。

 

飯塚氏は、講演の中でも「北朝鮮による人権問題だ」と述べておられましたが、私はもはや、人権問題などと矮小化せず、国家安全保障のフレームワークで捉えるべき問題だと考えています。

我が国の国内において、我が国の国民が、外国政府の手によって誘拐・拉致され、強制的に使役され、あまつさえその事実を認めておきながら、「既に死んだ」などと強弁して未だにその身柄を返していません。
これは、当事者とその家族の人権を侵害しているだけではなく、我が国全体にとっての脅威です。

 

国家安全保障の問題であるならば、我が国政府・国会においては、国家の保有するあらゆるパワーを用いて、回復に尽くして欲しいと願います。
こちらがパワーを行使する以上は、相手側もパワーを行使して対抗してくるでしょうから、犠牲を覚悟する必要もあります。
パワーの行使が現行法制下で可能かどうかの検討も必要で、不可能であれば法改正の手続きも必要となります。
それでも尚、問題の解決に向けて努力するという覚悟を政府・国会には求めたいと個人的には考えます。

 

私も、一地方議員の立場で可能なことを行っていきたいと思います。

たびたび市議会で取り上げてきた通り、蕨市には朝鮮学校に通う子供の保護者向けの不可解な補助金制度が存在し、これの廃止を求めていきます

 

 

 

ところで、本年、2018年1月に、海までが凍る厳寒の露国ウラジオストクを訪れたのですが、彼の地では、北朝鮮国営レストランが、未だに平常通りに営業を続けていました。

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市内中心部から、路線バスで3駅ほどのところにある、北朝鮮国営レストラン。

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店員は、北朝鮮から転勤してきているらしい、女性スタッフ。
昭和のアイドル風の顔立ちの美女ばかりでした。

女性の写真を撮ってもいいか尋ねたら、断られました。

客は、ロシア人や旅行?出稼ぎ?の中国人グループなどが中心。

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石焼きビビンバとビール2杯で、1,000ルーブル(1,950円くらい)。

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メニューには、犬肉スープも載っていました。品切れのようです。

 

 

我が国の対北朝鮮政策は、国際社会と協力し、徹底的に圧力をかけて制裁して拉致問題の解決と核・ミサイル開発の放棄を目指す、というものですが、密貿易が行われていたり、様々な抜け道があるようです。

このような国営レストランによる上がりは、微々たるものかもしれませんが、一つ一つ潰して行く必要があります。
露国による、北朝鮮国営レストランの営業を放置することが、国連安保理による既存の制裁決議への違反に該当するのかどうかは分かりませんが、制裁の趣旨を考えれば、露国政府に圧力をかけて営業停止に追い込むべきものだと思います。

前述の、蕨市一般会計における、朝鮮学校に通う子供の保護者向けの不可解な補助金制度についても、近年は通学する子供が減っているために年々減少してはおりますが、新年度 平成30年度予算案では、288,000円が計上されています。

平成30年度埼玉県蕨市一般会計予算 外国人園児・児童生徒保護者補助金

微々たる金額だ、ということも出来ますが、全国の多くの市町村に同種の補助金が存在するのです。


第1空挺団の降下訓練始め

先日、2018年1月12日(金)、陸上自衛隊習志野演習場において、第1空挺団の降下訓練始めがあり、見学してまいりました。

読売新聞 2018/1/13 : 冬空にパラシュートの花

精鋭無比なエリート部隊である第1空挺団による、毎年恒例の公開イベントです。
毎年気になっていたのですが、今までは何やかやでこの時期の土日は新年会続きで見学すること叶わず、例年と異なり今年は平日の開催だったため、時間の都合をつけて見学してまりいました。

パラシュート降下は11時頃開始するため、これだけを見るためならこの時刻に現地に行けばよいのですが、地上戦のデモンストレーションも見たい場合は、8時台に並んで場所取りをせねばならないようです。

私は11時ギリギリに現地入りしたために、地上戦は見られませんでした。
会場内の放送もよく聞こえなかったため、昨年に引き続きグリンベレーも参加していたことを、後から知りました。今、撮った写真を見直してみても、どれがグリンベレーだったのかはさっぱり分からず。

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ヘリから次々と降下。

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演習場に華麗に着地。

用いられているパラシュートは何パターンかあるようですが、キノコの形をした主要なタイプのパラシュートは、傘の部分に大きな隙間が入っています。どういう仕組みなんですかね?
パラグライダーのような、横長のタイプのものもありました。

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ヘリコプター。

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輸送機から次々とジャンプ。

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素晴らしいですね。
第1空挺団の武運長久をお祈り申し上げます。


日本電産の永守さん「速く弁当食べられる人ほど仕事できる」

産経新聞 2017/11/26 : 「速く弁当食べられる人ほど仕事できる」日本電産・永守氏が講演「社会で求められる人材とは」

この講演における発言が波紋を呼んで、反発の声を招いているようだけど、個人的にはとてもよく理解できる。

 

社会人になって、新卒で入社したニチメンで最初にビックリしたのが、周りの先輩方の食べるスピードがことごとく異常なほど速いことだった。

20代のほぼ同世代の人たちのみならず、50代のおっさんたちまで、ほぼ全員が、すごく食べるのが速かった。
彼らの全てが必ずしも仕事ができる人たちだったのかどうかは分からないがw
社会人というのはこういうものなのか!ととても驚いたものだ。

自分も真似しなくてはならない!と思ったわけでもないのだが、半月後には自分も遜色なく同じくらいのスピードで食事ができるようになっていた。

 

 

しかし、今の僕は、かつての僕とは考え方が違う。

おいしいものを、よく噛んでゆっくり食べるのが好きだ。

昔は、朝はギリギリまで寝て、着替えながらおにぎりとかサンドイッチみたいなものを食べて急いで会社に行く、みたいな生活をしていたこともあるが、今は、朝は早めに起きて、ゆっくり朝ご飯を食べる。たとえ30分寝坊をしたとしても、30分遅刻してもいいから朝ご飯はゆっくりちゃんと食べたいと思う。

 

 

まあしかし、学生時代とか、20代の若いうちは、食事は3分で終わらせて、上を目指してガツガツ仕事をするくらいがいいと思います。


蕨市総合防災演習は中止になりました。

本日2017年8月20日(日)、南小校庭で行われる予定だった、蕨市総合防災演習は、中止となりました。

6時の時点では雨は降っていませんでしたが、昨夜の豪雨のために校庭がぐちゃぐちゃなのだろうと推測します。

準備に骨折った関係者の皆様、お疲れ様でした。


教育センターの日本語特別支援教育を見学。

本年度2017年度より、蕨市の新規事業として、日本語特別支援教育支援員が設置されました。

先日、ご担当のご好意により、教室の様子を見学してきました。

 

日本語特別支援教育について

市内に在住外国人が増えており、小中学校においても、外国人の児童・生徒が増えています。

日本語スキルはまちまちであり、まったく読み書き・会話が出来ない子供もいます。
体調が悪くても訴えられなかったりするそうです。

また、保護者を呼んで話をしようとしても、保護者とも日本語でのコミュニケーションが成り立たないケースがあるそうです。

従来は、小中学校の現場において、学校の先生の頑張りによってどうにかやり繰りしてきたようです。

 

そこで、特に日本語スキルの低い児童・生徒を集めて、集中的に日本語教育を施そう、ということで、本年度2017年度から新たに設けられたのが、本制度です。

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(平成29年度 蕨市当初予算案概要資料より)

教育センターの充実として、総額で5,489千円が計上されています。

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(平成29年度 蕨市予算書より)

5,489千円の内、

2,340千円 日本語特別支援教育支援員
2,980千円 統括相談員
169千円 備品購入費

となっています。

 

 

見学におけるファインディングス

以下、箇条書きにて。

 

開講期間:
毎週 月~水の午前中に開講。

受講生:
市内全小中学校の、日本語スキルの低い児童生徒。
地域・学年はまちまちで、それこそ小1から中3まで一緒に受講する。
国籍もまちまち。日本国籍者もいる(母語が日本語ではない)。

受講生の家庭環境・背景:
中長期的な定住者(定住希望者)なのか、2~3年の短期的な滞在者なのかは不明。体系的な調査はやっていない。

受講期間:
入学・卒業時期は、蕨市への転入時期・日本語スキルの上達度合いに応じて、随時。
基本的には、授業についていける最低レベルが身に付いたら、できるだけ早く学校に戻してやる、という考え方。

教育メソッド・内容:
この日の授業内容は、あいさつ、食べ物・料理の単語とそれを用いた会話、すごろく、五十音など。
起立・礼から始まる、昔ながらの日本の学校のスタイルで、規律正しさ、集団意識、ルールを守る感覚、授業中と休み時間を区別して時間を守る感覚なども身に付けさせる。
机やイスを自分達で揃え、挨拶をしっかりやり、先生の言うことをちゃんと聞く、悪いことをしたらごめんなさいと謝る。
日本語以外は使用禁止。
ハンバーガー、スパゲティなど、外来語についても、日本語チックな平板なアクセントでしゃべれるようにする。(パーリーピーポォではなく、ぱーてぃーぴーぷる。)
これらは、一般的・汎用的な教育メソッド・教材があってそれを使っているわけではなく、手探りでやっている、とのこと。

授業の雰囲気:
子供はまじめで、楽しみながらよくやっている印象。
主の先生に加えて、副の先生もいて、とてもサポートは手厚い。

 

 

所見

単なる語学教室ではなく、日本人のモノの考え方、生活習慣、道徳観も自ずと学べるような仕組みになっているのは好もしい。
先生は優秀な方です。

やはり、短期的な滞在者なのか、中長期的な定住者(定住希望者)なのかは、体系的に調査して欲しい。

この件は、本年2017年3月定例会において、私が一般質問した通り。

hoya_t blog 2017/3/20 : 【蕨市議会】2017年3月定例会一般質問(2) 定住外国人実態調査について

短期的な滞在者と、中長期的な定住者(定住希望者)とでは、必要とする日本語スキルレベルも、必要とする小中学校教育の方法論も、異なってくるものと思う。

短期的な滞在者であれば、留学生として遇するべきと考える。
正しき良き日本人としての価値観に従ってもらう必要はないが、これを学び、母国に持ち帰って伝えてもらいたい。

中長期的な定住者(定住希望者)であれば、好むと好まざるとに関わらず、我が国の生活習慣、モノの考え方に従ってもらう必要がある。
日本国籍者であるならば、愛国心の涵養も小中学校教育の役割である。

他の自治体での事例や、米国のような移民の国での事例についても調べてみたいところ。


消防の水難救助訓練

先日、荒川沿いの某所にて、戸田市消防署と合同による、蕨市消防本部の水難訓練があり、見学させていただきました。
なかなか貴重な体験でした。

 

ボートの種類

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この種の、水害時のボート、蕨市消防本部は、3艇持っているそうです。
2挺がゴム製で、1艇がアルミ製。
その他に、荒川左岸水害予防組合のボートで、蕨市内に設置されており、事実上、自由に使えるようなものが2艇あるとのことです。

 

ゴム製とアルミ製と、おそらく、性能はそれぞれ一長一短なのかと。
ゴム製の方が軽くて使い勝手が良さそうですが、泥水の下に隠れたガレキが突き刺さって壊れたら、即使えなくなります。ゴム製と言っても、人が乗る、内側の底の部分にはアルミ板を敷くので、ぐらぐら揺れて乗り心地が不安定なわけではありません。

オールを使っての手漕ぎ式としても、船外エンジンを付けてのエンジン式としても使うことが可能です。
エンジンは、混合式の2stのものと4stのものがありました。

馬力は、2stのものが、4馬力(と言っていたような、たぶん)。
4馬力というと、インジェクション式の最新のスーパーカブ50(4st シングルエンジン)が3.7馬力なので、だいたい同じくらいです。

見るからにしっかりがっしりとした造りで、海に遊びに行ってプカプカ浮かぶようなものとか全く違います。

 

このボート、金額は幾らくらいするのだろうか?

アキレス株式会社 : 水難救助ボート
JOYCRAFT : JEF-425
エンジン無し、6人乗りのもの(エンジンは別売り)が、50~70万円くらいですね。

エンジンは、
ヤマハ発動機株式会社 : F2B
本田技研工業株式会社 : BF2
だいたい12~14万円くらいですね。

合わせて、定価ベースで60~80万といったところです。

 

ボートの訓練

まずは手漕ぎ訓練。

6人が乗り込んで、内2人が、左右ぞれぞれでオールを持って漕ぐ。
理屈の上では、風がなく、水の流れも無いものと仮定すれば、左右まったく同じように漕げばまっすぐ進むはずですが、これがとても難しいようです。
左右に大きく蛇行し、岸から見ていると、「遊んでいるのかな?」、「ふざけているのかな?」と思ってしまうくらい、まったくまっすぐ進めない。

次いで、船外エンジンを設置して、モーターボート訓練。

上記のヤマハとホンダのwebサイトに掲載されいているような形のエンジンを、ボートの後部のアルミ板にクランプで締め付けて固定します。それほど重いものでもないようですが、頭が重くて不安定な形なので、3,4人で持ち上げてセットすることになります。運転はもちろん免許が必要です。

こちらは、私も乗せてもらいました。
6人乗りの小さなゴムボートとは言え、それなりの安定感があり、風も波もないこの日は、静止状態においては、左右にぐらぐら揺れるようなことはありませんでした。

走ると、水面が近いので、若干怖い感じはします。
他のボートの波に当たると、ちょっと揺れます。

 

実際に蕨市内で使う災害時には、大雨・大風の中で使うケースはありうると思いますが、高波が発生するような状況は考えにくいと思います。

船外エンジンは、水面の下に沈み込む部分が、けっこうな高さがあるため、水底に接触しないように使うためには、ある程度の水の深さがあることが前提となります。
ざっくり1mくらいでしょうか。

荒川上流河川事務所 : 明治43年の洪水

明治43年に荒川の堤防が決壊して、蕨市内全域が水没する大災害があり、その時は、地元の古老によると3尺(90cm)の水の深さがあったと聞いたことがあります。

このくらいの2,3百年に1回クラスの水害時にしか、モーターボートとして使うことはでき無さそうです。
しかも、この種の災害時には、泥水の中でどんなガレキが沈んでいるかもわからないので、エンジンを使うことは現実的には難しそうです。

 

救命索発射銃による救難訓練

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ロープを発射する銃式の投擲マシンです。
川の中洲や、湖の中央部などに取り残された人までロープを投げ、ロープを伝って助ける、という仕組みです。

Navarまとめ : 【1999年】神奈川県山北町・玄倉川水難事故(DQNの川流れ)まとめ

台風で増水した中洲に取り残されたファミリーが、必死で救助しようとする消防、警察、地元の方々に向かって、暴言を吐き続ける映像で有名なこの事故で用いられたのが、この道具です。

尚、戸田市のものは圧縮ガス式で、蕨市のものは火薬式とのことでした。

この映像の2:00以降に出てきますが、このマシンで細いロープを投げ渡し、その後で、救助用の太いロープをセットして助ける、という使い方をするようです。

実際のところ、蕨市内であれば、ほとんど出動の機会はなさそうですね。

 

この他、戸田市は市域に荒川を含んでいるため、潜水チームも持っているそうで、その道具も見せてもらいました。

 

 

考察

・小さな2~4人乗りくらいの遊び用ゴムボートは、救助には向いていない。6人乗りの救助用ボートが、高くても必要。

前述のような、2~3百年に1度クラスの荒川決壊が発災した場合には、市内全域が短時間に水没する可能性がある。
この時に、自宅などに取り残された人を、避難所にどうやって運ぶかが重要。

市内全域が同時に発災し、しかもこの場合には、埼玉県南部の市町村は同時に被害に遭うので、市外からの応援が来てくれることも期待しにくい。

そこで、各消防団、町会などに、大量に安いゴムボートを備えさせればいいのではないか?と考えていた。

 

このくらいの、レジャー用のものならば、4万円くらいで売っている。

 

しかし、このクラスのレジャー用ボートは、よほど良い条件が揃わないと、救助に使うのは難しいかもしれない。
救助中にボートが転覆してしまったりしたら、二次災害の原因にもなりかねない。

6人乗りクラスの救助用のボートですら揺れるとちょっと怖く感じたくらいなので、大雨・大風の中、子供・高齢者・障害者などを運ばなくてはならない状況を想定したら、6人乗りクラスの救助用の、床がアルミ板で作られているような安定した作りのものが、たとえ50~70万円くらいしたとしても、必要かも。

 

・蕨市内ならば、ボート用の船外エンジンはあまり使い道がない。

荒川決壊における想定される水深を1mくらいと仮定すると、ボートの船外エンジンを使えるのは、そのくらいの水深のワーストケースに限られるようだ。
この場合も、水は濁った泥水で、流木やがぷかぷか浮かび、水の中にはどんなガレキがあるかもわからないような状況で、エンジンを使うのはためらわれる。

大雨・大風が止んだ後で、1m以上浸水した道路上で、既にガレキがないことが確認済みの状況など、好条件が揃ったケースしか、船外エンジンは使い道はないかもしれない。

消防本部で想定している使い方は、内水災害(ゲリラ豪雨による都市型水害)や外水氾濫の初期において、消防士はボートに乗らず、ロープでボートを引っ張って濡れながら水の中を歩き、要救助者をボートに乗せて避難所まで連れて行く、というもののようだ。

 

 

・救助用ボートの数を増やせばいいというものでもないかも。

6人乗りの救難ボートであれば、消防士は2,3人が乗り込んで(あるいは濡れながらロープで引っ張って)、一回で3.4人を運ぶ、という使い方になろうかと思う。
この場合、ボートに乗る地点(要避難者の自宅など)で、要避難者が乗るのをサポートするスタッフが2,3人、ボートを降りる地点でも同様にサポートスタッフが2,3人必要である。
バックアップを入れると、一つのボートを運営するのに15人程度は必要かと思う。

大量にボートを買い揃えたからと言って、スタッフの数が揃わなかったら意味がない。

また、消防本部としては、消防団員にはボートに乗り込むのではなく、ボートの乗り降りのサポートなどの行程をお願いしたい、という考えを持っているようだが、これは理に適っていると思う。

(※ 消防士は、プロのいわゆる消防士さんのこと。消防団は、ボランティアです。)

 

 

 

今後は、ちょっと他市の事例を調べてみたいですね。