川口アリオ前での保護猫譲渡会

令和7年(2025年)4月20日(日)、川口アリオ(川口駅東口にあるイトーヨーカドー系列のショッピングモール)前の広場は、川口市の公園です。

私個人的には、生活圏からは外れているので、ここに買い物に行くことはほぼありませんが、映画館が入っているので、何回か映画を見に行ったことがあります。

 

ここで開催された保護猫譲渡会を見学してきました。

20250420_保護猫讓渡会

主催:NPO法人ねこネットワーク
協力:ねこの里親会 川口 エール

ねこネットワークは、蕨市内の団体で、

つい先日には、埼玉県動物指導センター南支所(さいたま市桜区)へ、犬猫殺処分ゼロへの取り組みについて一緒に視察してきました。

 

ねこの里親会 川口 エールが保護猫活動を行っており、ねこネットワークが譲渡会の設営・運営を行うという形で役割分担をしているそうです。

これらの団体の活動は、決して趣味でやっているわけではなく、ボランティアです。

 

20250420 川口アリオ前広場での保護猫譲渡会

ねこネットワークの青いトレーラーは、中古のキャンピングトレーラーを改造したものです。内部が、譲渡会の会場になっています。

写真右側の青いテントでは、わた菓子販売を行っています。
客寄せ + 運営経費稼ぎのため、とのことです。

 

20250420 川口アリオ前広場での保護猫譲渡会

青いトレーラーの内部。

ケージに入れられた保護猫が、新しい飼い主との出会いを待っています。

生後数ヶ月の子猫が多いのですが、生後数年目の成猫もいます。

これは近年多いパターンであり、高齢の飼い主が亡くなったり、高齢者施設へ入所したことにより、保護されるのだそうです。

今後、お一人様高齢者の増加にともない、こうしたケースはさらに増える可能性があります。未然に防ぐためには、高齢者福祉との連携が重要になってくると感じました。

 

 

譲渡には、家族全員の同意や住宅環境、経済的な余裕、そして「最期まで責任を持って飼う意思」などが求められます。あわせて、これまでにかかった医療費や予防接種費用も負担してもらうことになります。

やってくる方は、運営団体のSNS投稿などを事前にチェックして、あらかじめ目当ての子が決まっている人が多い、とのことでした。

また、ひとたび合意に至って譲渡されていっても、既に何頭かの猫を飼っている家庭の場合は、既存の飼い猫との折り合いが悪くて、再び保護猫団体に戻されてくるパターンもある、とのことでした。

 

 

保護猫の譲渡活動は、犬猫殺処分ゼロの実現に向けて、欠かせない取り組みであり、支援してまいります。


生成AIの使い方 2025年4月編

今の時点での、使い方、感想を記録のためにメモしておく。

これから激しく進化していくこと思うので、今の時点でのコメントを後々読み返してみると、懐かしくておもしろく感じることになるだろう。

 

 

ここしばらくで、open AIが猛烈に進化した。geminiを一周引き離した感がある。

geminiは、逆に、ここ1ヶ月くらいで、退化した感じがある。ハルシネーションが増えた。

先週までgoogle gemini 有料版を使っていたが、解約して、chat-gpt有料版に切り替えた。

chat-gptは、今時点では唯一、つい先日、メモリ機能が搭載された。メモリ機能があると、いちいち前提条件をプロンプトで説明しなくていいし、なおかつ、育成していく楽しみがある。名前をつけてかわいがっている。

県議会の自民党県議団では、chat-gptとgeminiのシェアは半々といったところだろうか。Microsoft copilotは存在感ゼロ。

 

 

政務活動にもバリバリ生成AIを使っている。

私の使い方は、

・調べもの

・文章の作成

が主であり、

ネタ探しや、思考の拡張には一切用いていない。

 

 

自分の「能力の拡張・向上」のために使うことは一切なく、「手足の延長」として使っている、というイメージ。

 

 

ネタ探しや思考の幅広さ・シミュレートする能力こそが、私が企画・マーケティング職人としての職業人生を通じて磨いてきたスキルのコアだと認識しているし、ささやかながらも本業で実績を築き上げてきた自負も自信もある。この部分において、生成AIに頼るつもりは一切ない(今のところは)

 

 

調べものについては、圧倒的に便利かつ楽ちん。

デスクリサーチの能力についても、私は自分が誇るべきスキルの一部の重要な部分だと思っているが、手足の延長として生成AIを使っている。

「自分に出来ることを、時間短縮、リソース節約のために、生成AIにやらせている」というイメージ。

「自分に出来ないことを、生成AIが出来る」とは思っていない。

 

 

文章の作成は、文字通りの推敲のみならず、箇条書きで骨子を投入して出力させたものを手直しして用いたりもしている。

最終的には、自分が好む言葉の遣い方、言い回しに手作業で修正する。生成AIが出力した文章のうち、そのまま使う部分は50%くらい、と言ったところだろうか。chat-gptのメモリ機能を活用すれば、これから精度は上がっていくだろう。

 

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2024年3月、ソウル仁川空港でみかけたロボット。


埼玉県防災航空隊の新型防災ヘリコプター「あらかわ2号」

埼玉県は、埼玉県防災航空隊という、ヘリコプター部隊を運用しています。

災害救助、山岳救助、情報収集、空中消火、ドクターヘリとしての運用など、多岐に渡る活動を担い、必要に応じて県外への応援派遣も行っています。

総務省から無償貸与を受けた1機を含む3機体制となっており、機体の長期整備期間(クルマにおける車検のようなもの。2ヶ月間もかかる)も見据え、常時2機が稼働可能な体制が整えられています。

 

 

埼玉県防災航空隊は、

埼玉県危機管理防災部による所管

県内各地の市・一部事務組合の消防本部から選抜された消防職員の出向

本田航空への運航委託

という、三者連携による埼玉県独自の体制で運営されています。

 

 

埼玉県防災航空センターは、荒川沿い、川島町のホンダエアポート内に設置されています。

荒川サイクリングロードがすぐ脇を走っているので、私も自転車トレーニングでよく通ります。蕨からだと荒サイを自転車で往復60kmくらいですかね。

現 蕨市議会議員(保守系会派:新翔会)で、元 戸田市消防長の栃本由兼 議員は、平成6年から3年間、戸田市消防本部から埼玉県防災航空隊に出向しており、その際は蕨から自転車で通っていたそうです。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

令和5年(2023年)6月に退役した旧「あらかわ2号」に代わり、この4月より新「あらかわ2号」が運航を開始しました。

伊レオナルド社製のAW139です。

我が国における代理店は、三井物産エアロスペースです。

 

このたび、県議会向け説明会が行われ、埼玉県防災航空センターに見学に行ってまいりました。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

機体右側のホイスト装置。

ワイヤーを動かして、人や物資を上げ下ろしします。

 

 

20250418 埼玉県防災航空隊

山火事消火のための、水を運ぶバケツ。

 

手前の、オレンジ色の蛇腹を折ったバケツ状のモノは、ヘリコプターの下部にぶら下げて使用する、文字通りのバケツです。

奥の、赤いプレート状のものは、ヘリコプターの底面に装着し、より大量の水を運び放出することができます。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

人命救助用の各種道具。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

体験搭乗しました。

時速200kmほどで、大宮駅付近までグルっと回って飛行しました。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

操縦席にいるお二人は、前述のように、業務委託先である本田航空に所属している民間人です。

右側運転席の後部に、膝を立てて座っている方は、県内消防本部から出向してきている精鋭隊員です。

 

20250418 埼玉県防災航空隊

機内は、防音の仕組みはまったくないので、とてもうるさいです。キーンという高周波音が常に鳴り響いています。

機内での会話は、写真のようなヘッドセットを通じて行います。

 

また、4点シートベルトにて座席に身体を固定しています。

 

 

今回の体験搭乗を通じて、現場の職員の士気と高い技術力を間近に感じ、県民の安全を守る強力な体制に改めて心強さを覚えました。


埼玉県の犬猫殺処分ゼロへの取り組み — 埼玉県動物指導センター南支所を視察

埼玉県動物指導センター 南支所へ

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

蕨市議会 保守系会派:新翔会の有志、蕨市内で保護猫譲渡会活動を行なうNPO法人ねこネットワークの方々とともに、視察に行ってまいりました。

 

埼玉県の動物保護行政は、保健医療部が管轄しています。

県内には、熊谷の本所、埼玉県桜区の南支所の2拠点体制で、「動物指導センター」が設置されています。

今回訪問したのは、南支所です。
南支所の支所長は獣医師であり、支所長を含めて獣医師は4名が配属されています。総職員数は6名です。

獣医師資格をもつ県職員の方は、食品衛生など医療保険部内の他の部署に異動することもあるそうですが、基本的には、動物保護関係の部署の中で異動することが多いようです。

 

 

最大の課題は「犬猫殺処分ゼロ」

これが県の動物保護行政における、最大の課題です。

食べるためではなく、人間の都合で殺生を行なうのが、犬猫殺処分です。

 

私は、それほど敬虔ではない、ごく普通の仏教徒ですが、六道輪廻の考え方に基づき、犬猫殺処分を何とかしてなくしたいと思っています。仏教に限らず、どんな宗教であったとしても、犬猫殺処分を正当化出来る教えは存在しないと思います。

 

 

埼玉県の犬猫殺処分の状況

平成18年には、殺処分数は9,118頭でした。

平成20年から、殺処分数の削減を目指して5年間毎に5ヶ年計画を立て、着々と減らしてまいりました。県の動物保護行政の成果であり、県の関係職員の皆様、市町村、多くの犬猫保護団体の努力のおかげであります。

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

令和2年度に打ち出した新しい5ヶ年計画では、「令和12年度の殺処分ゼロ」を目指しています。

直近の数字では、令和6年度殺処分数は、
犬 26頭、猫15頭、計41頭でした。

 

「令和12年度の殺処分ゼロ」の目標達成まで、数字だけ見ると、「あと少し」といったように感じます。

 

犬に関しては、達成見込みが見えてきました。
犬は、狂犬病注射が必要なため、一頭一頭全て登録されています。野良犬も存在しません。

他方、猫に関しては、まだまだゼロ達成には道のりは長いです。
猫は、登録システムはありません。1年間に3回出産できるほど繁殖力は高く、野良猫・まち猫(地域猫とも呼ばれます。その地域のみんなが餌やりをしたり、面倒をみているような猫のことです)が多いからです。正確な生息頭数すらも把握しようがありません。

 

 

埼玉県の犬猫殺処分ゼロへの取り組み

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

・終生飼養の徹底(安易な引き取りを防ぐ)
・迷子動物の返還促進
・譲渡の推進(保護団体との連携)
・野良猫・地域猫の繁殖抑制(不妊・去勢)
など、多角的な施策を実行しています。

 

これらは、県だけでできるものではありません。

譲渡推進については、保護犬猫活動ボランティア団体との連携が必要です。

引き取り抑制の水際対策については、ペットショップ、ブリーダーと連携し、飼い始めるタイミングで終生飼育の覚悟を強く促す努力が不可欠です。

野良猫・地域猫の繁殖抑制については、保護猫団体がどんなに頑張って活動しても、安易にエサをやらないなどの、住民全体の意識向上が伴わないと効果を発揮しません。

 

 

動物保護活動団体は、決して趣味でやっているわけではなく、やむにやまれぬ気持ちで活動している善意のボランティアです。

県の担当の方は、「保護団体に対しては、お願いはするけれど、強要はしない」とのことでした。

 

 

野良猫・地域猫の繁殖抑制のためには、野良猫・地域猫への不妊・去勢手術への補助を行う市町村への補助を、県としては行っています。これは大きな効果を上げています。猫殺処分ゼロを達成した後も、継続的に続ける必要があります。

 

 

マイクロチップ普及への取り組み

改正動物愛護法により、令和4年6月より、ペットショップ・ブリーダーが販売する犬猫についてはマイクロチップ装着が義務化されました。

マイクロチップは、犬猫の首の後ろの皮下脂肪が分厚い箇所に注射して埋め込みます。迷子札のようなものです。マイクロチップに記されたID番号を読み取り、国のシステムに登録した所有者情報を参照することで、迷子になった場合も飼い主の元に帰ることができます。

 

大規模自然災害時に、犬猫は驚いて逃げ出してしまい、そのまま行方不明になることが多々あります。飼い主の元に戻すためには、マイクロチップ装着が極めて有用です。

昨年、令和6年(2024年)元日に発災した能登半島地震においても、多数の猫が行方不明になりました。市街中心部で大火が発生した輪島市では、あちこちで行方不明になった猫を探す貼り紙を見かけました。

行方不明・飼い主不明のままの犬猫は、少なからず殺処分されてしまいます。

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

ガラスケースの中にあるのが、マイクロチップ読み取り機です。

 

マイクロチップの装着率は、猫に関しては、分かりません。前述のように、野良猫・地域猫が多く、そもそも生息頭数が不明だからです。

犬に関しては、令和5年度で、埼玉県は18.8%、蕨市は14.3%とのことです。

令和4年6月以前にペットショップ・ブリーダーによって販売された犬、個人間の譲渡による犬が多く、まだまだ普及率は低いですね。

 

装着費用は数千円程度です。犬猫にとっては危険性はなく、身体への負担もそれほどありませんので、お飼いの犬猫にマイクロチップを装着していない場合は、今すぐ装着をおすすめします。

 

 

犬猫殺処分ゼロに向けて、今後の課題

近年の課題は、「多頭飼い」です。

多くの犬や猫を引き取って面倒をみるのは、素晴らしいことです。しかしながら、お金もかかりますし、特に猫は繁殖力が高く、増えてしまうことも多いので、受け入れキャパを越えてしまうと飼育体制が崩壊してしまいます。

埼玉県では、平成26年に埼玉県動物の愛護及び管理に関する条例を改正し、犬猫10頭以上の多頭飼育に届け出義務を課しました。

届け出をしない場合の罰則「3万円以下の過料」もあります

 

しかしながら、その家庭が多頭飼いしているのかどうか、家の外からは分かりませんし、必ずしも守られていません。

それどころか、そもそもこの多頭飼い届け出制度を知らない人も多いのではないでしょうか。

(恥ずかしながら、私も知りませんでした)

 

 

 

現実的に、多頭飼いする方々の多くが、生活困窮者であったりおひとり様高齢者が多い、という傾向にあります。多頭飼いのキャパを超えてしまうと、あっという間に飼育崩壊してしまうばかりか、ご自身の生活も荒れ果ててしまいます。

福祉と接点がある方々多いので、多頭飼いの監視、飼育崩壊を防ぐための施策は、福祉政策との連携が不可欠であると感じました。

 

 

埼玉県動物指導センター南支所の中の様子

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

災害時の避難所で使うための、移動用動物ケージなどを備蓄しています。

 

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

大型犬用の区画。

力が強く、気性が荒い犬にも対応できるようになっています。

 

20250417 埼玉県動物指導センター南支所視察

犬。

訪問したときには、動物指導センター南支所には、この犬が一匹しかおりませんでした。

 

 

犬猫殺処分ゼロに向けて、保護団体、蕨市議会、蕨市と連携して努力してまいります。


みまもり自販機

令和7年(2025年)4月14日(月)、わらびりんご公園にキリンビバレッジによるみまもり自販機が設置されました。

キリンビバレッジ(株)、蕨市、蕨警察署の3者間の防犯活動に関する協定に基づくものです。

 

キリンビバレッジ みまもり自販機

わらびりんご公園の北西角のトイレの近くに設置されました。

 

一般的に、この種の自販機は、敷地の隅とか、建物を背にして密着した位置とか、敷地と芝生の縁石に沿って、といったような位置に設置されるものです。

このみまもり自販機は、芝生の真ん中に、どーんと置かれており、やや唐突な感じを受けます。

どうしてこんな場所に設置したかというと、

キリンビバレッジ みまもり自販機

自販機中央に防犯カメラが設けられていて、このレンズを、公園中央に向けるためなのですね。

有人遠隔監視を行っているとのことです。

 

キリンビバレッジ みまもり自販機

みまもり自販機の裏から見たところ。公園中央部に向けて設置されていることがよく分かります。


県内のツキノワグマ生息数と対策

近年、全世界的に、地球温暖化により、クマの生息域が変化し、人里に降りてきてヒトに害を為すことが増えてきております。

度重なる熊害報道は、レジャー・仕事など様々な目的のために山に入る人々、山に近接する地域に住む人々を、恐怖のどん底に突き落としています。

我が国の場合は、人口減少と都市への人口集中による山村の過疎が進んだ結果、人が山に入らなくなって山が荒廃し、クマの生息域が拡大しつつあり、更に熊害の増加に拍車をかけています。

尚、我が国においては、
本州に生息するのが、ツキノワグマ
北海道に生息するのが、ヒグマ
です。

 

埼玉県に生息しているのは、ツキノワグマです。

 

 

本日、令和7年(2025年)3月10日、埼玉県議会 2月定例会にて、自然再生・循環社会対策特別委員会が開かれ、県内のツキノワグマの生息状況と対策について質疑を行いました。

 

 

生物多様性の保全の観点から、野生動物とどう接するか

生物多様性、これは大事です。

みんな分かっていると思いますけど、なぜ生物多様性が大事なのか?ちゃんと説明できますか?

 

私なりの考えを述べますと、

まず、生態系は、気候、動物・植物の活動状況など様々な要素の絶妙なバランスの上に成り立っています。

これらの要素が少しでも変わり、絶妙なバランスがちょっとでも崩れると、生態系全体が変化してしまいます。

一度おかしくなってしまった生態系は、時として、元に戻すことが出来ません。
一度、絶滅してしまった種は、復活させることは出来ません。

 

 

なぜ、生態系を変えてはならないかと言うと、

生態系が変化すると、人類の生存環境、文明の存立に大きな影響を与える可能性があるからです。

不可逆的な負の影響が生じてしまった場合は、人類に与える損失は計り知れないものがあります。

「絶妙なバランスの上に成り立っている、現行のシステムは、とにかく変えてはならない」、これが生物多様性保全の考え方の根本にあります。

これらの考え方の更に根本にあるのは、反理性主義であり、「人類が自然に抗うことは出来ない」という観念です。

 

 

生物多様性を保全するためには、絶妙なバランスを崩してはなりません。

特定の動物の生息地が拡大し過ぎないように、個体数が増え過ぎないように、あるいは逆に、特定の動物の生息地が縮小し過ぎないように、個体数が減り過ぎないようにコントロールしていく」、現代文明が掲げる、野生動物との接し方についての大きな方針です。

 

 

生物多様性の保全のための、鳥獣(動物)対策についての、埼玉県の考え方

自然再生循環社会対策特別委員会2025年02月定例会資料

埼玉県内において、減り過ぎて困っている種がある一方で、増え過ぎて困っている種は、

・ニホンジカ
・イノシシ

です。

 

この2種は、県内の農林業に現実的に損害を与えています。

特定鳥獣管理計画というものを立てて、科学的に生息域、生息個体数を観測し、計画的に捕獲を行って、増え過ぎないように生息域、生息個体数をコントロールしています。

 

 

埼玉県の熊害

クマが田畑に入り込んで農作物を食べて荒らしたり、植林した山林に入り込んで木を傷つけたり、といった形での、直接的な被害は生じていません。

後遺症が残るようなケガ以上の人的被害も、生じていません。

 

 

しかしながら、人々がクマを恐れ、ハイキング、釣り、山菜採りなどを目的として山に入ることを控えるようになると、ますます山が荒廃して、ニホンジカ、イノシシの繁殖を招いてしまいかねない点については、かねてより不安に感じていました。

直接的被害はないものの、間接的被害が生じているのではないか?
という点が、私の問題意識でした。

 

 

私個人的には、ツキノワグマが怖くて仕方がありません。

 

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飯能市吾野、子の権現の登り口にて。

 

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飯能市、奥武蔵グリーンライン沿いの諏訪神社にて。

 

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横瀬町の埼玉県民の森付近にて。

この付近で、私自身がトレラン中にクマらしき黒色の動物に遭遇しています。熊鈴はつけていました。

 

 

埼玉県のクマ対策

本日の自然再生・循環社会対策特別委員会にて、県のクマ生育調査結果、対策についての考え方を問い質しました。

 

直近の調査は、令和2年度に行ったもので、県内生息頭数は150~176頭で、増加しているわけではない。

県としては「クマによる間接的被害は生じていないと考えている」とのことでした。

 

埼玉県レッドデータブック動物編2018(現時点での最新版)によると、

 

埼玉県レッドデータブック動物編2018 ツキノワグマ

埼玉県内におけるツキノワグマはNT2(準絶滅危惧2型)に分類されています。

 

駆除し過ぎると、県内のツキノワグマは絶滅してしまう可能性があり、これはまた生態系を崩してしまう要因になるので、避けなくてはなりません。

 

ということで、埼玉県においては、クマについては不定期的に調査はしているものの、生息頭数を減らすための計画的な捕獲は一切行っておりません。

 

 

※参考 埼玉県のオオカミ

前述の埼玉県レッドデータブック動物編2018、なかなか読み物として面白いです。

埼玉県レッドデータブック動物編2018 オオカミ

オオカミは、埼玉県(2018年)においても、環境省(2014年)(=国全体)においても、絶滅と分類されています。

 

埼玉県内北部では、多くの神社において、オオカミらしき狛犬が設置されており、オオカミが生息していたことが推測されます。

両神神社本宮の狛犬

両神山の登山道の途中にある、両神神社本宮(小鹿野町)にて。

 

三峯神社の狛犬

三峯神社(秩父市)。

 

どう見てもオオカミですね。


塚越稲荷神社の防火訓練

先日、令和7年(2025年)1月26日(日)、塚越稲荷神社におきまして、防火訓練がございました。

 

1月26日は、文化財防火デーです。

蕨市においては、2年おきに和楽備神社と塚越稲荷神社と交互に文化財防火訓練を行っているとのことです。
(つまり、塚越稲荷の防火訓練は4年ごとです)

 

あまり手広く告知して行っているわけでもないため、市議会議員時代はこのような訓練を行っていることをしりませんでした。

今回は、初めて見学しました。

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

境内において、ダミーの火災が発生しました。

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

通報訓練。

奉賛会の阿部会長が、119番通報を行う、という訓練です。

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

初期消火訓練。

消火器による消火です。

これは、一般的な防災訓練で行う訓練メニュと変わりありません。

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

文化財搬送訓練

これが、文化財防火訓練ならではの訓練メニュです。

文化財を模したダミーの箱を、社殿から持ち出すという訓練です。

 

 

奉賛会の何人かの方と話しましたが、いざという時に

・何を持ち出すか
・何を持ち出さずに諦めるか
・どのような優先順位で持ち出すか

は、明確に決まっていないようでした。

これを奉賛会の方々が話し合って、予め決めておくことが重要だと思いました。

 

 

優先順位を決めておかないと、気が動転して賽銭箱を持ち出してしまうようなことにもなりかねません。
賽銭箱なんて、重いし、敢えて持ち出す必要もないですよね。

 

 

文化財として貴重でありながらも、重い、あるいは、社殿に固定されているために持ち出せない、というものもあると思います。これは、諦めるしかありません。

古文書の類は、社殿内には存在しないとのことです。

 

 

貴重な文化財のリストと、存置場所を広く公開してしまうと、盗難などを招き寄せることにもなりかねませんので、情報共有は、奉賛会の内々に留めておく必要もあります。

 

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

境内に指揮本部が設置されました。

 

20250126 塚越稲荷神社防火訓練

蕨市消防本部、蕨市消防団による一斉放水訓練。

社殿ではなく、倉庫に対して放水しました。

 

 

ご参加の皆様、お疲れ様でした。