自民党青年局の被災地巡りツアーは、最後の目的地である中間貯蔵施設へ。
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(1) 田老
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(2) 陸前高田
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(3) 大川小学校
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(4) 南三陸病院・伝承館・旧防災庁舎
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(5) 多賀城高校災害科学科の生徒とのグループワーク
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(6) 福島第一原子力発電所
2024年7月 東日本大震災被災地巡り(7) 中間貯蔵施設 ←この記事
中間貯蔵工事情報センターという、広報センターにて、まず最初に説明をお聞きする。
中間貯蔵施設の名称・場所・広さ
環境省が運営しています。
これは、施設の固有名詞です。
一箇所しか存在しません。あちこちに何箇所もあるわけではありません。
環境省:中間貯蔵施設情報サイトより。
福島第一原子力発電所を囲むように、半ドーナツ状の地帯に設けられています。
広さは1,600haで、かなり広大な面積です。
中間貯蔵施設の目的
除染した土壌、放射性廃棄物を、焼却して減容化(コンパクトにする)して、埋め立てる、一時的な仮置き場です。
「中間」は、何に対して中間なのか?というと、あくまでも一時的な仮置き場であり、最終置き場ではない、という、プロセス・スケジュール上、中間であることを示しています。
福島第一原子力発電所からの物理的な距離が、中距離である、という意味ではありません。
では、最終処分は、いつ、どうするのか?
未定です。
中間貯蔵施設の役割については、中間貯蔵・環境安全事業株式会社法という法律に明記されています。
この法律においては、中間貯蔵施設における仮置きは、中間貯蔵プロセスが開始された2015年から30年後の2045年3月までである、と定められています。
国は、2045年3月までに、最終処分する(最終置き場を決定し、運搬を完了する)義務を負っています。
しかしながら、現時点では、最終置き場の場所も、運搬プロセス、最終処分方法も決まっていません。
2045年というと、今から21年後です。
言わば、次の世代に最終処分を先送りした、という言い方も出来ます。
青森県むつ市の中間貯蔵施設との違い
むつ市にも中間貯蔵施設という名称の施設があるのすが、これは名前は同じでも、役割は全く異なるものです。
むつ市の中間貯蔵施設は、全国の原子力発電所で発生した使用済み核燃料を、再処理工場での再処理プロセスに回すまでの、一時的な仮置き場です。
中間貯蔵施設内の写真レポート
バスで見て回りました。
放射性ガレキでしょうか。
この後、焼却して減容化(コンパクト化)することになるのだと思います。
敷地は広大なもので、国が土地を買収しています。
取り壊されずに残っている民家もあります。
広大な敷地内には、倒壊したままの建物も多数、放置されています。
敷地内のサンライトおおくま見晴台より、福島第一原子力発電所を望む。
一号機から四号機までがよく見えます。
サンライトおおくまは、この場所のすぐ近くに建ってた特養老人ホームの名称です。google mapによると、未だに建物は放置されているようです。
この場所の放射線量は、1.3マイクロSV(シーベルト)毎時でした。
埋立地。
私達が立っている場所です。減容化(コンパクト化)した除染土壌、放射性廃棄物を埋めた後、被爆していない土をかぶせています。
将来の最終処分のプロセスにおいては、これらを掘り起こして、最終処分場に運搬することになります。
この地点の放射線量は、0.296マイクロSV(シーベルト)毎時でした。
この被災地視察シリーズは、以上です。
過去の東日本大震災被災地視察のレポート
2012年4月 私費で個人視察
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(1)仙台 貞山堀付近
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(2)野蒜
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(3)石巻
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(4)牡鹿半島
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(5)女川原発
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(6)女川~北上
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(7)南三陸
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(8)気仙沼~陸前高田
2012年4月 津波の被災地に行ってきた。(9)釜石
2012年7月 私費で個人視察
2014年4月 私費で個人視察
東北被災地巡り その1 仙台荒浜
東北被災地巡り その2 野蒜
東北被災地巡り その3 石巻
東北被災地巡り その4 牡鹿半島
東北被災地巡り その5 女川~北上
東北被災地巡り その6 南三陸~気仙沼~陸前高田
東北被災地巡り その7 釜石
東北被災地巡り その8 大槌町
東北被災地巡り その9 山元町~南相馬市 フクイチ近く
2014年7月 蕨市議会の政務活動費で、当時の蕨市議会保守系会派での視察
2017年5月 私費で個人視察
2017年 東北被災地巡り(1) 仙台 荒浜
2017年 東北被災地巡り(2) 奥松島
2017年 東北被災地巡り(3) 石巻
2017年 東北被災地巡り(4) 牡鹿半島
2017年 東北被災地巡り(5) 雄勝~河北~南三陸
2017年 東北被災地巡り(6) 気仙沼~陸前高田
2017年 東北被災地巡り(7) 釜石~大槌
2017年 東北被災地巡り(8) 山元町~フクイチ